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逃亡生者

 一人の若者の溜息が、夜の更けた休憩所に虚しく響く。

「何なんだあの力は、何なんだあの兵器は・・・何が政府お抱えの名医だ、超能力者なんて非常識な存在とは聞いていないぞッ!!」

 投げつけた空き缶はゴミ箱を外れる。彼は上官から叱責を受けたのだ。

「おーい当たり散らしても何も変わんねえぞーっと。また上と揉めたか?」

「揉めてはいませんよ。ですが先生、上の連中は何故あんなに無責任なんです? 我々が良い成果、良い働きを実行する為には目標の真実を知る必要がある! ただの医者が脱走したと報告を受けて部隊を編成したのに、相手は力を持っていた!」

「そんなんお前も使った生気砲も同じだろ? まぁ不良を起こしたって聞いたけど。ていうか逆にさ、お前部下に相手は超能力持ってるぞ、ハイテクメカ持ってるぞって警告されたら信じる?」

 この男、何で知ってるんだ。

 縁下ノ助と話す男は彼の士官学校時代の教官、名は立芽上太というのだが、その時から既にリーゼントにサングラスのその容姿、更にどこまで本気なのか判らない軽妙な口調が、生徒達の笑いを誘ったのは同期では有名な話だ。ただ何だかんだで厳しい時は厳しい一面もあったし、おまけにこの男、

「千里顔」

 とあだ名が付く程に顔が広かった。だから実際生徒達の間で陰口悪口を叩く者は皆無だったし、下どころかそれ以上の地位の者にも目に見えて敵は少なかった、そうだ。

「上官の言う事なんだから信じますよ・・」

「ああそりゃあ今だからこそ言える言葉だな、お前の今の顔見れば分かる。今回の件は逃すべくして逃したんだよ、考え方が常識的過ぎてな」

「からかいに来たんですか? 俺を煽っても面白い言葉は出ませんよ」

「知ってる、まぁそう睨むな。オレっちは転属されたんだよ、お前の隊に」

 驚愕。

 納得。

 溜息。

 上から順番に三つの反応を表し、後は悔し気に頭を搔きむしる。

「オイオイ。まさか出世コースから外れた、って考えてるか? 安心しろ、むしろこれはチャンスだ。接収隊第一の隊長は変わらずお前のままだとよ」

「! では先生は何故・・・」

「簡単に言えば副官、かな。実際オレっちが隊長にされても下剋上を恐れて島流し、ってのは目に見えてるしな。合ってるだろ?」

「自分で言います?」

 少し緊張感がほぐれたのか、下ノ助の口元には笑みが浮かんでいた。察した上太もどこか満足気に頷く。

「それじゃーま、こんな所で駄弁ってないで帰って寝ますか。頭を使いたいなら先ず寝るのが一番っ!」


降界師 あるいは現代のアスクレピオス

第3話

『逃亡生者』




「随分酷い殺り方をするもんだ・・・服の趣味悪さからして極道系、あの音からすれば多分逃げた所をハチの巣粛清か」


「でも見た感じだと学生レベル、だぜ? 子供までこき使うなんて何というか・・・体力的にまだ戦力外だろうし何より、」


「だから反社連中なんでしょーが。言いたい事は分かるけど、子供だからって肩入れしてるといずれ刺されるよ。それにこいつは蘇るんだ、訳ありに首突っ込むのはそれからでも遅くない」


 ここは20時を回った頃の路地裏、今日の宿を探していた所、この少年の亡骸に遭遇した。厳密に言えば、彼に遭ったのは偶然のめぐり合わせ、では無い。元々今訪れているこの街は裏で暴力団が牛耳っている噂が絶えず、真っ当な感性の者は去り、また踏み入らない事で知られる。・・・人の生死にも関わる物騒な話だが、二人がこの街に入ったのはその為だ。


「始まるよ、集中力が大事だからあまり話しかけないで。後見張りも頼む」



 そういえば彼の言う「降界」を目で見るのは、これが初めてだったな。


 あくまで二道の主観だが、力を使う時のジンの姿は同じ男性であっても魅了される程神秘的だ。表情は澄み渡るかのように落ち着き、髪は海のように群青に染まり、眼は草原のように緑に輝く。手をかざした場所から身体に食い込んだ銃弾が跳び出し、傷口に血が戻って行き、やがてその傷口も塞がる。


「顔に生気も戻ったしこれで良いだろう。さて宿を探さなきゃだが・・・」


 その間、30分。


「へっ!? ああスマン、宿だよな・・・って、この状況で入れるか?」


「何で?」


*


 二道の危惧通り、宿を見つけるまで一時間近く街を歩いた。実質この街を牛耳っているという反社会勢力、連中は勤白組と名乗っているそうだが、宿の主は意識を失っている少年の衣服を見た途端、ある者を顔を渋り、ある者は怯えた顔で宿泊を拒否したのだ。


「イワンさん様様、ってかな。・・・最初からこうすれば良かったじゃねぇか」


「支援者とはいえホテルの手配とか・・・そこまで甘えたくは無いんだ、本来は」


 ようやく泊まれたそれなりのホテル、相変わらずそのイワンという人物が何者かは掴めないが、あっさりとここに落ち着けたという事は何か影響力のある存在なのだろう。


「しっかし純白だなんて趣味が悪い・・・装飾でそんな感じだとは分かったけど、何がアピールしたいんだか」


「勤白組、って名乗ってるからには正義感があるんじゃねーかな・・・悪い意味で」


「ああ、善悪の自覚が無いっていうああいう・・」



「そっ! そんな風に組の悪口を・・・っ! 痛ぅっ・・」



「起きたか・・」


「起きたね。降界は成功だ」


*


「ふぅん、死体が消えた?」


「速やかに『掃除』を済ませた筈なんだがな・・・まだ生きてるとしたら不利な情報を流される事になる、それで・・」


「我々に依頼する理由が分からんのですが・・・そもそも我々の存在を認知するという事自体、裏側を知っているのとイコールですな」


「・・人が蘇る。おとぎ話のような概念を真に受けて取り扱ってる者達がいる、今のご時世でね。同じ裏の世界で生きる者として食いつき、引き合うのも当然の流れだ。分かるだろう、この意図が」




「礼儀正しいのか無礼なのか、分からない奴でしたね・・・」


「そう受け取ったかぁ? あれでも反社としちゃあマシな方だぜ」


 自分は仕事に取り組んでいるつもりである、そう言い聞かせた。下ノ助に渦巻くエリート意識は、裏社会の者と組む事にさえ忌避感を生んでいた。


「ところでさ、今追ってるお医者サマってどんな奴だと思う?」


「何ですかいきなり。まともに話した事が無いんだから分かる筈がないでしょう。そもそも逃亡犯の人物像なんて」


「知るのは大事なんだよなぁこれが。嫌いな奴だろうが犯罪者だろうが、相手を読まなきゃ対処できねえだろ?」



「・・・・本当に普通の少年ですよ。多少着飾っていれば、そこらの街中でしゃんとして歩いてる位の」


*


「だから戻らないといけないんですっ! 何で分からないんですか、土下座でも何でもすれば・・・」


「その何でもってワケで殺されたんだろーが! 現実見ろ現実!」


 二道の平手打ちを二回食らった後、約一分の沈黙が訪れ、少年はみっともない位に泣き出した、まるで封じられていた感情を解き放ったかの様に。


「泣いてスッキリしたら・・・身の上、聞かせてくれるかな」


「お前そんな優しい顔と声すんだな。逆にちょっと引いたわ」


「うるさい」




 少年は、真直正。そう名乗った。田舎にある実家から街へと単身越してきたのは二年前、15歳の時であったそうだ。


「ぼ・・・俺は、早く独り立ちがしたかったん、す。家にはちゃんと両親や兄弟もいて、生活も普通・・でした」


 一々言葉を選んでいる様な話し方だ。彼の境遇を推察すれば、イラつきはしなかったが。


「何でそんなのがこの街で・・・自分のやってる事分かってんのか?」


「当たり前じゃないすか。俺昔から素行悪い方で、勉強も全然で。それでも家追い出されたりとかされなかったから、ある日気付いて、情けなくなって・・・」


「一攫千金狙って上京。闇バイトに引っ掛かってこの有様、か。典型的な若者の失敗例だ」


「お前だってまだガキだろーが。人の事言えねえぞ、逃げてんだし」


「経験が違うんだよ」


 ジンの言う経験とやら、どこまで重みがあるのやら。二道は若干腹立たしかった。一応の信念があるのは分かるが上から目線はどうにかならないものか。


「あのっ! ぼ、俺はど、どうすれば・・」


「そこはどうしたいか、だろ。恥は十分晒してんだから正直に動け」


*


「な~んであんた等も付いて来てるんすかねぇ・・・そんなに体制側が信用出来ない、って口っすか?」


 下ノ助と上太は隊に臨時の名称『サンスト(仮)』を付し、消えた死体、それに関与すると思われる逃亡者の足跡を辿っていた。勤白組の縄張りであるこの街中では、住民はその名を出すだけでほぼ無条件で情報を提供する。だが隊長及び副隊長の二人には気に食わない点がある。


「解らないか。例え最下層の部下と言えど、抜け出した奴がいる・・・それは俺達が築き上げた功績、信頼、それに畏怖! 大きく関わる大問題だ。ましてや逃げ切るなど・・それが常態化すれば組の人員不足にも関わる! 何時でも逃げて良いなど、学校では無いんだぞ!?」


(ヤクザ崩れが。法に背いてる癖に組織論を語るなや)


 とはいえ彼等も一応は武装勢力、軽視して潰し合いに発展にもさせたくはない。言葉を学べても所詮は言葉、裏の世界では正規の感覚を学べる筈もない。だから褒め殺しといった幼稚な術が通じる訳だが。


「まぁ考える事は同じか。普通はそうなるよな」


「連中に肩入れするつもりはありませんが、軟弱な奴ですね・・・外が駄目だから家へ帰るなど、子供の考えでは」


「言ってやるなよ、命が全てだ。オレっちだって真っ黒な場所に踏み込めば逃げ出したくもなるさ、無駄にマジメで世知らずなオメーと違ってな」



「本当に帰れるんすか、俺・・・?」


「それは分からない。もうつけられてる可能性だってゼロじゃない、かもね」


「オイ余計に不安煽ってどうすんだよっ」


 夕暮の駅、人混みはそれなりにある。実家のある地方への電車は後一時間で発車、家族も迎えに来るそうだ。


「しかし、家族の下りは疑問だな。逃亡の妨げになるかもじゃないか・・・連中が来た時に巻き込まれるなんて事も」


「イワンさんが家族にそう勧めたんだっけ? 情のある人だな」


「納得いかないなあ・・・帰郷すれば逢えるのに焦り過ぎでしょ」


「坊やには解んねーよ。親の顔見ると気付く事ってあるんだよ、何てダセえ事してたんだ、まだ居場所はあるんだ、とかさ。一人で考えるより良い薬になるぜ?」


 まるで理解できない感覚、二道の言うようにまだ自分が子供だからか。そこら辺の適当に生きている大人よりは知識があると自負しているが、まだ足りないモノがあるのだろうか。


「あーっと、見てる前で変に説教ぶっちまったな。そんな訳で・・・・どした、具合でも悪いか?」



 顔を青くし、しゃがんで頭を抱えている。尋常じゃなく何かに怯えている。



「こいつはっ・・!」


「走って!!」


 ジン達の表情を強張らせたのは、掲示板に張りつけられたボロボロの服。それは勤白組の制服だ。それは脱退行為に対する最後通告、否それを凌駕する処刑宣告の暗喩である事は、容易く受け取れた。


「この駅も連中のシマだとしたら、誰も助けちゃくれないだろうね・・・」


「じゃあどうすんだ!? あの便利マシンは呼べねえのか!?」


「こんな人混みじゃいかんでしょ・・ある程度ので乗り切るしかない!」


 やがて人混みの足音の中に、早歩きと思しき目立つ足音が複数近づいてくる。


「野花さん達は先ホームに。僕は足止めをする。もうじきここはシャレにならなくなるから」


「了解。・・・死ぬんじゃねぇぞ」


 そして銃声が響き渡る。悲鳴と混乱が渦巻くエントランスの中、5、6人服装の同じ男が早足で近づいてくる。


「マジな顔しちゃって・・・本気で殺るつもりなんてこっちには」


 ジンは背後に置かれたそれに手を回す。


「無いんだけどなッ!!」


 前方に突き出された植木鉢、そこに生けられた植物が巨大化、正確に言えば急激に成長した。


「観葉植物はまだここには幾つかあるな。さて、ここがジャングルにでもなったとして、それでも僕を捕まえられるかな?」


*


「何だありゃあ・・・」


「我々が一番に追っている少年の力、っすよ。オレっちも見るのは初めてっすが、いやはやこんなモノを目に収めた以上、受け入れるしかない。・・・だろ?」


「何を感慨に耽ってるんです!? 明らかに手こずってるじゃないですか!? これだから非正規の連中は・・・」


「んだと!?」


 低レベルないがみ合い。下ノ助の短気は見慣れているが、さっきまでの尊大な口調があっさりとチンピラのそれに変わった様はあまりに予想通りで笑いすら起きなかった。


「そんならまぁ、数名送り込むなんてケチケチ言わずに、アンタ自らやりに行ったらどうっすかねェ。生け捕りにして当局に突き出せば英雄扱い、晴れて表の社会で出世してデカい顔出来るかもすよ?」


*


「見た感じ、タダの警棒とか・・・空気砲か? どっかの漫画の。・・あのさあ、家に帰るんだろ? ビビッて座り込んでたんじゃあ先に進めねえぞ」


「・・・何でこんな事が出来るんですか」


「はあ? そりゃあ殺される位追い込まれる奴見たら助けるだろ、人として」


「そういうのカッコ悪いって! 世間じゃ言うみたいなんですよ!! 助けるとか、手を差し伸べるとか、寄り添うとか!! 結局自分が良ければ良いって、正しいとかって。僕みたいな害悪人間、ほっといて・・・あのまま死なせれば良かったっ」


 若者の悩みは繊細で複雑だ。正直自分は正論面で説教して納得させられる程立派な大人ではない。そんな自分の無力感に溜息も出る。


 だが。


「ぶっちゃけお前が生き返らなかったら、スッゲェ悔しかったかもなぁ。それはさておき、お前家族とか、他人の為に生きてるだろ」


「それがいけないんですか」


「やめとけ、そんな生き方。尽くして気持ちいい奴なら良いけど、あんな見てビビる程嫌な奴ら、奉仕して良い事なんてねーぞ。お前特技と趣味は?」


「・・料理と書道、です。ダメですよね・・・」


「かーっ羨ましいぜぇ! オレなんてゲーム三昧だしなぁ! ・・・ま、それで後悔した事はねーぜ、楽しいって事は生きる意味の一つだしな。お前はまずそれを求めて生きろ、どんな生き方だって笑って生きる事には敵わねーから」


*


「手こずってる手こずってる、違法な拳銃とナイフだけじゃ力不足な位、分かってるだろ?」


 ジンの力によって急激に活性化、急成長した観葉植物達は巨大な蔦を形成し、追跡者達の足を妨げる。中数人は『処置』を受けて無力化され昏倒している。


「クソがあッ、何であんなガキ一人捕まらねーんだ!?」


「すばしっこい上にインチキみてーな術使いやがって! ホントーに人間かよ!?」



「人間だよ。あんたらの精神性よりはね。・・・これで一人、あと二人か」



 拳銃のものとは明らかに違った、連射音が響き渡った。立っていた残り二人の男が血を噴き出し倒れる。


「ふん、使えん奴等だ。用心棒ごときにここまで手こずるとはな」


「用心棒だって? あんた達日陰しか見てないような連中と一緒にするな。苦戦してるから部下を粛清なんて合理的にも人情的にも悪手だ、僕ならやらないね」


 服装こそ共通だが明らかに他の奴よりも大柄だ、漂う殺気や、傲慢の大きさも。


「勤白組の組長だ。今追ってる根性無しやそこの役立たず共と違い貴様は見所がある、命と生活は保障してやるぞ、来ないか?」


「ハイお断り。他に言う事ある?」



「あのなあ小僧。礼儀ぐらい弁えろって、言っただろうが!!」



 銃を向けたその手を、弾丸が貫き、続けて組長の左脚を、弾丸が貫いた。


「があああッ!?」


 のたうち回る組長を余所に、ジンは涼しい顔で携帯を取り出す。


「あのさあイワン、過保護にも程があります。この程度なら僕でも半殺しに出来た」


『その力は戦う為の力では無いし、多くの人に知られるべき力ではない。私は君の支援者なんだ、有事に巻き込まれるようなら頼ってくれ』


 少し苦い顔で、ジンはホームへと足を進めていく。


「オイ貴様っ!? 逃げるのか!? ここまで恥をかかせておいて、今度会ったらこ―――」



「殺すって? ったく、粋の知らない奴。だからこんな終わり方になるんだろぉーが」


 呆気なく、それこそ壊れた玩具のように事切れた組長の頭をわざと、踏みつけながら上太は屈伸を始める。


「何をやってるんです先生! あいつですよ、捕獲対象は! 体操なんかしてないで早くっ」


「正面からやりあって勝てると思う? ムリっしょ? それよりもこのイキリ反社野郎を始末した方が優先順位として国の為、だ」


 確かに勝てないだろう。やってみなければ分からないと言うつもりも無い。故に今の下ノ助に返す言葉は思い浮かばなかった。


「それに面白そうな奴じゃん? 今までの見りゃ判ると思うけど、あいつ自身、殺してないぜ一人も。その上で身体張って戦うとか、ヒーローっぽいねぇ何だか。追うのが楽しくなりそうだ」


*


「だいぶ良い顔で帰ってったじゃんあいつ。どうやって口説いたよ」


「大層な事言ったつもりは無ぇんだけど・・・」


 二道が思うに、決め手となったのは自分の説得では無いように思えた。正が帰郷する道を選んだのは、多分自分を真に案ずる両親の顔だったのではないか。つまずきを経験し、一度は死に、そして蘇ったとあれど今こうして本人が動いたという事は、彼の時間が止まった訳では無い。二道はそう信じた。


「お前さ、いつもこんな事やってんのか?」


「初めてたった一年半。間違った事をしたなんて思った事は一度も無いよ」


 ジンの顔には笑いこそ浮かんでいないが、どこか満足感に近い感情があるように見える。他人を救う事で、大いにそれを得られるものだろうかと同時に問いたくはなったが、それを今聞くのは彼にも、そして別れ際に礼を告げた正にも失礼な事だ。


「さて、僕等もそろそろ行きますか。目的地は無いけど」


「・・・思うんだがあれだけ暴れたんだ、後処理はどうすんだ?」


「ああ、イワンが手を回してくれてるよ。物理的な事から情報的な事までね。・・・で、今日は何食べる?」


「またラーメンは勘弁してくれよ、日本とはいえ」


 今日の夕食の予定を論じつつ、二人を乗せたケイローンは何処に向かうかも分からないまま、走り出した。






 to be continued・・・・

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