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5話 夜光草

「さて、武器は手に入れたしこれからどうするんだ?」

「今日はもう遅いですから明日近くの森に向かいましょう」


 ふと空を見上げると、太陽が消えて夜の闇が少しずつ広がっていくのが確認出来た。


「トーマさんは今日泊まる場所とかは決めてるんですか?」

「いや、これから宿屋でも探そうかと思ってたんだが」

「でしたら家に空き部屋があるので使いませんか?」

「いいのか?それは凄く助かる」


 一行はミーシャの店へと歩き出していくのだった。


――次の日


「それじゃあ今日は夜光草を取りに行きましょう?」

「夜光草? 夜に取れる草って事か?」

「はいっ、とても綺麗な色で光るんですよぉ」

「それは一度見てみたいな」

「はいっ、咲く時間は一瞬なので早く出発しましょう」


 流石に何日もお店をお休みにするわけにもいなかいので今日はミーくんが店番を担当する事になって、ミーシャ達は森への足を進めた。


「そういや俺たちが初めて会った場所だったか?」

「はいっ、あそこからもうちょっと進んだ所に森の深部があってそこに咲いてるんです」


 てくてくと森を歩いていると小鳥のさえずりや風で木をが揺れる音が実に心地よい。

 今度ピクニックに来てもいいかもななどと思いながらゆっくりと森を歩く。あまり大幅で歩いてしまうとミーシャの歩幅に合わなくてミーシャが途中で小走りする必要があるからだ。


 そうこうしているうちに一行は深部に辿り付く。時間もいい感じに夜になっていてこのまま順調に行けば夜光草は手に入りそうだ。


「あっ、見つけましたよトーマさん」 


 そういってミーシャが指をさすと地面がほんのり淡く光っているのが確認出来た。

 近くまで行くとどうやら夜光草はガケに咲いているようだ。


「どうしよう……このままじゃ取れないよぉ」

「まいったな、何か長いものでもあれば……そうだこの棒を使ってみよう」


 トーマは物干し竿で突いてみるがなかなか取れないようだ。

 取るのに戸惑っているとミーシャから声をかけられた。

「トーマさんが支えている間に私がつたって取るというのはどうでしょう?」

「それだとミーシャが危なくないかい?」

「大丈夫です。こう見えて私結構身軽なんですよぉ」


 そう言ってミーシャはぴょんぴょんと軽くジャンプする。


「まあじゅうぶんに気を付けてくれよ」

「はいっ、トーマさん」


 そう言ってトーマは物干し竿をガケへと伸ばす、それをミーシャがえっさえっさとつたっていく。

 夜光草までもう少しといった所で強風が吹いた。


「わわっ」


 ミーシャが強風に煽られて手をはなしてしまう。

 

「危ないミーシャ」


 トーマはミーシャに飛びつきミーシャを抱えたままガケ下へと落下した。


「つっってて、ミーシャ大丈夫か?」

「はいぃ、なんとかぁ」


 下にある樹がクッションの代わりになってなんとか無事のようだ。


「けどもう1回上まで夜光草を取りに行かないとな」

「えへへっ、それなら大丈夫ですよぉ」


 ミーシャが笑いながら手を広げると手の中には夜光草が握られていた.


「何とか採取出来たみたいだな」

「はいっ、トーマさんのおかげですっ」


 目的の夜光草も採取出来たので2人は店へと帰る事にした。


「二人共おかえり」

 店のドアを開けるとミーくんが二人を出迎える。 

「ふ~大変だったよぉ」

 くったりと床に座り込むミーシャ。

「夜光草は手に入ったのかい?」

「ああ、死ぬかと思ったけどなんとか手に入れたぜ」


 床に座ったままのミーシャがカバンから夜光草を取り出して笑顔で見せる。

 きっとこれからもずっと一緒にいろんな場所に冒険に出かける事になるのだろう。

 

「これからもよろしくな」

「はいっ、これからもよろしくお願いしますねっ」

 ミーシャはとびきりの笑顔で答えた。



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