もし、全世界の人が厨二病になっていたら
「アハハ!見るがいい、我が眷属よ。これがアプロメスターだ。凄いだろ?」
「はぁ、何言ってんだ? やっぱり、我が半身は最強だよ。おまえのアプロメスターなんかイチコロだ。それに、なんだこの感覚は⁉︎ 右腕が疼くぅぅぅぅぅぅ‼︎」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、愛に愛に愛に愛に愛に愛に愛に愛に、脳が、震えるぅぅぅぅぅぅ!!」
「イエェェェェェェェェイ!!! ジャスティス‼︎」←サンシ◯イン池崎風
変わった奴らばっかりで、常識という概念そのものがなくなる。というより、妄想中でのみ生活するため、誰も仕事をしなくなる。その結果、経済破綻する。
「俺の嫁は何処にいるかって? そりゃあ、画面の中だ。とても恥ずかしがり屋でさ、どうしようかなぁって最近思うんだ」
「お前の嫁も画面の中か。最近の女子って画面から出てこないほど恥ずかしがり屋なのか?」
誰も結婚しなくなり、人口が大幅に減少。人類の危機が⁉︎
「おい、見ろ、ワイの家を! 今からこの家を売るが、よく聞いておけ。この家、実は異世界と繋がっとる。君は異世界に行きたくないかい? 今なら三割引でなんと……五兆円で買えるぞい! 五兆円で家の中からいつでも異世界に行きたい放題だ。この機会に新たな家を買ってみては?」
「うん、良さそうだな。よし、買ったるでぇ!」
意味不明な詐欺師が世界各地に出没し、貧乏になった人が続出。
「ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイオワター。金ェェェェェェェェェ!」
「オワターオワターオワターオワターオワターオワター。あ、そうだ! アレを作れば……」
「え、何なに?」
「異世界へのゲートを真剣に作る。そうすれば異世界で俺Tueeeだ。金、ハーレム、世界最強の力、全て俺の物に」
「でも、それを作る金がそもそもないのでは?」
「オワタぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
だが、数少ない金持ちが手助けをし、なんとか異世界のゲートらしきものが作られたが……。
「あ……」
ゲートを起動!
ブーーーーーン!!!(爆発音)
世界の時間軸がおかしくなり、何故か宇宙人の襲来が⁉︎ もはや意味不明だぁぁあ!
「キミハダレ?」
「なんだ、あれ? 宇宙人らしき生物の乗り物が眩しすぎて目が、目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎ 」
「邪気眼! シュイーン‼︎ これで、貴様ら宇宙人はーーグハッ⁉︎」
とうとう宇宙人の襲撃が世界各地で本格化し、何億人も亡くなり世界人口が残り僅かとなる。人類はどうなる?
「我が名はめぐみん! 爆裂魔法で塵と化すが良い! さぁ、この杖(そこら辺にあった木の棒)を向けられたらどうなるか分かるかぁ?」
「コウサンシマス!」
「それでよろしい。さぁ、言うのだ! 我が名はめぐみーーグハッ!」
「トイウノハソッチデスヨ! アハハ‼︎」
宇宙人相手にそれでも戦いを挑み続ける地球人! 流石厨二病の力だ!! だが、どうやら現実は全く見れていなかった⁉︎ 当然のように地球人は宇宙人によって支配される羽目に。けど月日が経つにつれて意外なことにーー
「アァァァァァァ! ミギテガウズクゥゥゥゥゥゥ!!」
「そうそう。他にもあるのが、脳が震えるぅぅぅぅぅぅ‼︎ だ」
「ノウガ、フルエルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
地球人が宇宙人と仲良くなった、のはいいが宇宙人までも厨二病になってしまったのではないか⁉︎ もうこれ、メチャクチャどころではない。でも、なんとか人類は生き残ったことは確か。
「それと大事なことを一つ! 嫁はいつも画面の中で暮らしている。リピートアフターミー。嫁はいつも画面の中で暮らしている」
「ヨメハイツモガメンノナカデクラシテイル」
「よく言えたよ。それでこそ一人前だ」
地球人に変な知識を植え付けられ、宇宙人の人口までも減少。やがて繁殖をしなかったが為に人類が滅亡し、宇宙人までもがそれに巻き込まれた。
数千年後……
異世界のゲートらしきものから一人の男性が現れた。
「あれ、ここは?」
そして男性はふと立ち止まる。
「なんだこれは⁉︎ 動物……いや、モンスターだ。動物達が喋れるはずがない。けど、確かに彼らは一斉に何かを喋っている。それに何あのキリンとライオン⁉︎ キリンは首をブンブン回しながら『イエェェェェェェェェイ!!!』って言ってるし。あのライオンに関しては二足歩行してるのではないか⁉︎ 迫力が凄まじいよ!」
彼の脳はこの状況を理解することができなかった。
「ようこそ、我が帝国へ。この俺様がこの帝国の王だ。なんだ、その顔は? どうやらこの状況が理解できてないようですね? 見たら分かる通り、君を歓迎しているんだよ」
「いやいや、ライオンが喋って……ありえない」
「時代が変わったんだよ。今は動物の時代だ!」
「何が動物だ? どう見てもモンスターだろうがよ⁉︎」
「モンスターだぁ⁉︎ 変なことを言うのはやめていただきたい。さぁ、皆の衆。今の気持ちを例の言葉で。せーのっ」
そして、どういうことだろうか? 全ての動物達が次々に何かを言っているようだ。
「ノウガ、フルエルッ!」
本当はもっとリアルに書こうと思ったんですが、変な展開になってしまいました。最後らへんとかはもう、タイトルと全く関連性がないですね。(笑)
こんな変な小説はよく書いてしまいます。
もし、好評なら男性のその後を書くかもしれません。以上です。