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時とこね 時の詩

ダイバー

作者: 時 とこね


私は泣いた

訳なく泣いた

どうして泣いているのか

と尋ねられたら

それを無視して

私は行った


私は泣いた

訳なく泣いた

涙が髪や頬や鼻先を伝い

海の味がすると

今さらになって

初めて知った


私は泣いた

訳なく泣いた

どうして泣いているのか

知れなかった

何も知らないから

涙が溢れた


私は泣いた

知らずに泣いた

上を向いても涙は溢れる

目だけが溺れて

何も見えなくなるから

私は前を向く


私は知らない

何も知らない

だから私は

涙が止まらない

だから私は沈んでいく

誰も知らない孤独の海へ


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