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3人目 内ヶ島氏理(安土桃山)

 内ヶ島氏理(うちがしま うじまさ/うじよし)

 内ヶ島氏第5代当主(最後)

 飛騨国帰雲城主

 生誕 不明

 没年 (1586年1月18日(天正13年11月29日)


 概要

 今回紹介するのは、内ヶ島氏理です。3人目にして高校日本史に登場しない人物になりましたが、それは今回たまたまインターネットで適当に調べていたら久しぶりに内ヶ島さんに当たったのでだったら彼にしようと思い今回の考察になりました。ただ、彼についてはあまり詳しいことが分かっていないので短くなりますのでそこだけはご考慮ください。本当に行き当たりばったりです。

 まず、内ヶ島氏について。内ヶ島氏は飛騨の国の国人であり帰雲城(きうんじょう、かえりぐもじょう)の城主です。この地域を治めてきた小さな豪族です。

 さて、氏理について考察していきます。生誕は不明ですが、彼のこととして1576~1578年(天正4~6)に上杉謙信並びに配下となっていた飛騨の雄姉小路頼綱を追い返すことに成功しています。また、小田政権に注目し彼の配下の佐々成政仲良くなろうとします。これは浄土真宗と敵対関係にあった氏理は、同じく浄土真宗の本願寺と対立していた信長に接近し応援してもらおうとしたものです。

 佐々成政と親しくなった氏理ですが、成政はのちに羽柴秀吉と敵対関係になる柴田勝家側に付くので秀吉に攻められることになります。この時成政に協力していわゆる1585年の富山の役で越中に援軍として参戦していました。それと同時に秀吉配下の金森長近に家臣の内応もあって居城の帰雲城を取られてしまいます。ちなみにこの越中攻めは氏理最初で最後の外征です。その後、長近を通じて秀吉と和睦をし領地安堵が決まります。安堵になった理由としては内ヶ島氏の領地内では金が採れました。金の採掘技術として高いものを持っていた内ヶ島氏のことを利用しようとした秀吉の思惑もあります。

 さて、そんなこともあり無事に城を取り返した氏理は帰雲城に帰ります。そして、家臣団と共に無事生き残れたことの、領地安堵されたことの祝いで宴会を開きます。この時、家臣団のほとんどが来ていたようです。そして、悲劇が起きます。深夜になると大地震が起きます。いわゆる天正大地震です。福井県、石川県、愛知県、岐阜県、富山県、滋賀県、京都府、奈良県、三重(越中、加賀、越前、飛騨、美濃、尾張、伊勢、近江、若狭、山城、大和)に相当する地域で大きな揺れがあったとされマグニチュードは定説はないものの8.0-8.4を上回るものといわれている巨大地震です。この地震で山崩れが起き大量の土砂が帰雲城を襲い埋没。城内にいた内ヶ島氏一族と家臣を一瞬にして滅亡します。城下町も巻き込まれ住民も死んでいます。この時、氏理の実弟・経聞坊のみが仏門にあった為に難を逃れ、この地震に関する書物(経聞坊文書)を残し、他にも譜代家臣で内ヶ島の血族でもあった山下時慶・氏勝父子は生き延び、氏勝は清洲越しの立役者となるなど数人だけが生き残りました。

 これが今私達が知る戦国大名(戦国武将)で唯一滅亡した理由が戦などでなく天才で滅亡した内ヶ島氏です。

 日本は地震大国です。戦国大名ももしかしたら自身によって滅亡していた可能性がゼロではなかったことを内ヶ島氏が物語っているのです。

 今回はこのあたりで。次回の人も未定です。


 ◇参考

・ウィキペディア『内ヶ島氏理』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%85%E3%83%B6%E5%B3%B6%E6%B0%8F%E7%90%86

・ウィキペディア『天正地震』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%AD%A3%E5%9C%B0%E9%9C%87

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