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13人目 四条天皇(鎌倉)

 四条天皇

 第87代天皇

 在位 貞永元年10月4日(1232年11月17日) - 仁治3年1月9日(1242年2月10日)

 諱 秀仁みつひと

 生誕 寛喜かんぎ3年2月12日(1231年3月17日)

 崩御 仁治3年1月9日(1242年2月10日)

 父 後堀河天皇

 くじょう 九条竴子しゅんし

 くじょう 九条彦子げんし……女御

 子 なし


 ◇概要

 四条天皇は、寛喜3年西暦にすると1231年つまり鎌倉時代に後堀河天皇の子として生まれます。そして、翌年に幼児なのに天皇に即位をします。数え年で2歳。即位しても政を行うことなど到底できません。後堀河天皇の院政が始まります。しかし、後堀河天皇は天福2年(1234年)23歳にして崩御してしまいます。その後は、摂政の九条道家らが政治を担ったと思われます。仁治2年(1241年)に11歳で元服します。そして、女御に九条しゅん子を娶ります。

 しかし、四条天皇も翌年突然の事故で崩御してしまいます。享年12歳です。


 ◇考察

 今回から、この日本史人物考察も形式が変わりやっていきたいと思います。

 さて、その第1回は四条天皇です。え? 誰? 知らないだって。いやいや、この人はネット界隈では有名ですよ。あと、うちの研究室では。

 この天皇は、嘘みたいな逸話がある人です。それが、死因です。上で、突然の事故と言いました。さて、この突然の事故とは何か。それは、すべて転んだです。ん? 何を言っているんだ、お前はって思ってますね。では、解説していきましょう。この天皇は、自分に仕えている女中を喜ばせようと滑りやすい石を廊下において転ばせようと考えます。しかし、本当に滑るのか? 疑問に思った天皇は自ら試します。そして、すべって転びます。けがをします。このけがが原因で亡くなります。

 ええ、これが四条天皇の逸話です。

 だから、ネットでネタにされてしまうのですね。

 ちなみに嫁いだ女御の九条彦子は、未亡人となり出家します。

 でも、ネタ枠のこの天皇ですが、四条天皇の崩御は歴史的には意外にも重要なのですよ。

 まず、私の研究している鎌倉幕府の立場から。当時、幕府草創期に重鎮は亡くなり世代交代の時期でした。3代執権北条泰時もこの後に亡くなります。幕府は、次期天皇を選ぶのにも一苦労しています。

 朝廷側からの視点。まず、誰が次の天皇になるのか? 四条天皇は、承久の乱により流された3天皇(後鳥羽・後土御門・順徳天皇)以外からの系統から天皇を出そうと幕府は考えたため後高倉院という人の血統です。この血統が絶えます。

 じゃあ、次の天皇は誰なのか。後鳥羽の血統から出すしかありません。そして、次の天皇になったのが御嵯峨天皇。この人が、自分の次の天皇を誰にするのか悩んだせいで幕府は滅びることになるとは、当時の幕府は知らないとは……あと、南北朝の原因を作っています。

 意外と重要な四条天皇。皆さん覚えましょう。

 今回は、この辺で。

 あと、皆さんも転ばないように気を付けてくださいねえ。


 ◇参考

・Wikipedia『四条天皇』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%9D%A1%E5%A4%A9%E7%9A%87

・Wikipedia『九条しゅん子』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E3%81%97%E3%82%85%E3%82%93%E5%AD%90

・Wikipedia『九条彦子』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E6%9D%A1%E5%BD%A6%E5%AD%90

・ニコニコ大百科『四条天皇』http://dic.nicovideo.jp/a/%E5%9B%9B%E6%9D%A1%E5%A4%A9%E7%9A%87

・http://news.livedoor.com/article/detail/10272919/

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