62話 優勝争い
リーズがやりきった瞬間を最後まで見ていた俺はリーズが回収されるのを見届けると、無言で次の魔方陣に向かった。
リーズ先輩の為にも優勝しなくちゃな。
もう残っているのは俺とレオーネとリオンのみである。
おおよそそんな予感はしていたが、やっぱりあの二人が残ったか.......。
俺が絶対勝つ!!
俺はそう思いながら魔方陣の中に入った。
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魔方陣に入って転移した先は何処かの山の頂上付近だった。
俺は誰かいないかと辺りを見回していると何処からか声が聞こえた。
「やあ、待ってたよ」
声が聞こえた先にはリオンが岩を背もたれにしながら立っていた。
「敵は何処だぁぁ!!」
すると別の魔方陣からレオーネが叫びながら転移してきた。
あいつもしかしてずっと探してたのか?
「これで全員揃ったね」
「態々待ってたのか?」
「まあね、因みにゴールはあそこ」
そう言ってリオンが指差した先には山の頂上で黄金に輝く魔方陣があった。
分かりやすいな。
「何で態々待ってたんだ?」
「このまま優勝しても面白くないと思ってね、それに君達とも戦ってみたかったんだ」
何とも律儀な事だな。
リオンも以外と戦闘好きなんだな。
「ご託はいいからとっとと掛かってこいキザ野郎!」
レオーネは早く戦いたいのか声を荒げた。
「やれやれ、君は本当に野蛮だね.........でもまあ、彼の言う通り早速始めようか。最後の戦いを」
「それもそうだな」
そう言って俺達は互いに構えた。
「大人しく俺に狩られな!」
「君達に勝って僕が優勝する!」
「お前らボコして勝つのは俺だ!」
俺達はそう言うと少しの間静寂が走った。
互いに一歩も動かない、いや、動けない状態が続きそれが数分続いた。
それから先に動いたのはレオーネだった。
「先ずはてめぇからだ!キザ野郎!」
レオーネはリオンに拳を振り上げながら迫っていくと、リオンは人差し指をくいっと上げレオーネの目の前に土の壁を出した。
「こんなもん!」
レオーネは土の壁を拳で砕きながらリオンへと迫った。
リオンは後ろに後退しながらも何枚もの土の壁を重ねてレオーネの目の前に出した。
「んな脆い土の壁を何枚重ねって変わんねぇんだよ!!」
だがレオーネはそんなもん知らんとばかりに土の壁を拳で砕き続けた。
「ちっ!本当に野蛮だね」
接近戦が苦手なリオンはレオーネの猛攻に悪態つきながらも後退し続けたが、やがて地面の石に躓きリオンはバランスを崩した。
「しまっ!」
「死ねぇ!」
石に躓いたリオンにレオーネが拳を降り下ろした瞬間、二人の間に燃え盛る火の球が迫ってきた。
「うお!」
「!!アリス!」
突然飛んできた火の球に驚きながらもレオーネはいち早くリオンから飛び退き、リオンは目の前に水の壁を造り火の球を蒸発させた。
この火の球を飛ばしたのは勿論俺だ。
「おいおい、二人で何楽しんでんだよ。俺も混ぜろよ」
「ったく、折角いい所で邪魔しやがって!」
「いったた......ありがとうアリス。助かったよ」
折角のチャンスを邪魔されレオーネは怒り、リオンは尻餅を付いた尻を擦りながら後ろに浮いている青色のロングの髪に青のドレスを着た礼を言った。
アリスは気にするなと言わんばかりににっこり笑い消えていった。
「それじゃあ今度は俺から行くぞ!」
俺はそう言ってレオーネに突っ込んでいった。
レオーネは受けて立つと言わんばかりに拳を構えて待ち受けている。
俺はレオーネに向かって拳を放つと、レオーネは俺の拳を片手で掴みもう片方の手で俺を殴ろうとするが俺ももう片方の手でレオーネの手を掴んだ。
互いに両手を握りグググッと力比べをしながらレオーネは俺の顔に蹴りを加えようとするが俺は紙一重で避けると俺は流れるような動きでレオーネの顎を蹴り上げようとするがレオーネは顔を後ろに引いて避けた。
そして避けた瞬間に俺とレオーネは同時に頭突きをかました。
強さはほぼ互角なのか俺とレオーネの頭突きは鈍い音を放ちながらお互いの頭を押す様にして動かなくなった。
手と頭を押し合いながらレオーネは仕切りににやっと笑った。
「中々やるじゃねぇか」
「てめぇもな」
レオーネの言葉に俺もにやっと笑うと今度はリオンが横から攻撃を加えた。
「今度は僕を放置かい?」
リオンは上から滝の様に大量の水を落としてきた。俺とレオーネは互いに手を離し水から避けるように後ろに跳ぶと間髪入れずにリオンに攻撃を加えた。
「火炎弾!」
「邪魔すんな!」
俺は火炎弾をレオーネは近くにあった岩をリオンに投げつけた。
「フーリエ」
リオンは今度は緑色のセミロングの髪にドレスを着た精霊を呼び出すと、風を操り上に跳躍して避けた。
「安心するのは早ぇよ」
上に逃げた事により安心したリオンを追撃するように上に跳躍しリオンに拳を放った。
「くっ!マリア!」
リオンはそう言って茶髪の精霊を呼び出すと俺の拳の先に土の壁を出現させた。
俺は土の壁に遮られ土の壁を砕いたと同時に拳の勢いが死んだ。
俺はリオンに攻撃を防がれると地面に着地し再び三人で睨み合った。
「中々やるね」
「てめぇもな。正直予想外だったぜ」
「だが、まだまだこっからだろ?」
俺は二人にそう言うと二人はまたにやっと笑った。
「まあね」
「たりめぇだ」
「だったらそろそろ本気で行こうぜ!」
俺はそう言って拳と拳を合わせると両手に火の属性付与をした。
「精霊の弓」
「【獣気 猛獣のオーラ】」
リオンは光で出来た弓を
レオーネは髪が黄色になり口に牙を生やし獣の如く体勢を低くした。
それがお前らの本気か.........。
俺は二人の姿に心を踊らさせた。
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