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異世界行っても喧嘩上等  作者: サザンテラス
56/73

56話 百獣の王

「ファイアーストーム!」


 俺は先ずは先手必勝とレオーネの足元に炎の竜巻が現れレオーネを包んだ。

 レオーネはそこから一歩も動かず息を大きく吸い込んだ。


「ガァァァァァ!!」


 レオーネの声で大地が震え炎の竜巻をかきけした。

 俺はそれを呆然と見ていた。

 おいおい何だよそれ........。


「何だ?この程度か?」


 そう言うレオーネに俺は我に返り無意識に剣を握る力がつよくなった。

 これは予想以上にやばいかもな。

 

「ファイアーアーム」


 俺は体に身体強化の魔法をかけレオーネに向かって剣を振った。

 レオーネは俺の剣を紙一重で避けるが俺は逃がさず何度も剣を振った。


「まだまだぁ!!」


 間髪入れずに剣を振る俺にレオーネは避けきれなくなったのか剣を体に掠めた。


「いい腕してるじゃねぇか。だがまだ足りねぇよ!!」


 レオーネは自分が切られた事に少し驚いていたいたが、直ぐに俺に反撃しようと俺に拳を振るってきた。 

 今だ!!


「フレイムショットガン!!」


 俺は剣を持つ手とは逆の手をレオーネの顔の前に出し小さな炎の玉を出した。

 その炎の玉は弾けるかの如くレオーネの顔へと爆散した。

 

「うお!!」


 咄嗟の事にレオーネは反応出来ず顔に諸に受け後ろに倒れた。

 レオーネの顔は小さな爆発を起こし顔から煙を出している。  

 このパターンは既にケンヤの時に経験済だ。  俺は二度も同じ失敗はしない。


 俺はレオーネの方を見詰めるとレオーネはむくりと起き上がり何事もないように体を曲げていた。


「あー、今のは吃驚したな。流石にあれは予想外だったぞ」


「おいおい嘘だろ.........」


 これで倒れないのは覚悟していた。

 それほど甘い相手じゃない事も分かっていた。 だがそれでも無傷(・・)はおかしいだろう。


「てめぇ中々やるじゃねぇか。正直見くびってたぜ」


 レオーネにそう言われても俺は嬉しくなかった。

 あんな至近距離の攻撃を喰らわせてもびくともしない奴からの言葉なんて皮肉にしか聞こえなかった。


「骨の有りそうな奴に会えて良かったぜ。久々に燃えてきたな」


 そう言ってレオーネは屈み体勢を低くした。

 それはさながら獲物を狙う獣の様だった。


「見せてやるよ。俺の猛獣のオーラを」


 突如レオーネの体が淡い黄色のオーラに包まれた。

 それは魔法とは別のものだった。


「これは俺のユニークスキル【百獣の王】。魔法とは別の力【獣気】を操ることが出来る」


 するとレオーネの口に牙が生え髪の毛が黄色くなった。

 雰囲気がガラリと変わり剣を持つ手が汗ばんできた。


「今からてめぇは俺の獲物だ。大人しく狩られな」

 

「やなこった」


 俺はそう言って剣を構えた。

 見た目獣そのものだが果たしてどうくるか。

 俺の額に汗が流れる。

 一瞬の間が空きレオーネは左右に移動しながら俺に突っ込んできた。


「ファイアーウォール!」


 レオーネが俺に飛び掛かってくると同時に俺は炎の壁をレオーネの前に作りだした。


「獣王の鉤爪!!」


 するとレオーネを包んだ黄色のオーラがレオーネの両手に集まり黄色の爪を作り俺のファイアーウォールを切り裂いた。


 ファイアーウォールが切り裂かれレオーネは俺に切りかかってきた。俺は一瞬反応が遅れ上手く避けきれず肩を掠めた。

 

「ぐっ!!」


 肩には動物に切り裂かれたような爪痕が出来俺は肩を抑えた。


「ガルルゥ!次は外さねぇ」


 獣の様な唸り声を挙げながらレオーネは言った。

 やばいな、次喰らったらひとたまりもないな。


「死ねや!!」


 レオーネは爪を振りかざしながら俺に向かってきた。

 俺は剣を横に持ちレオーネの爪をガードした。

 

ガキィィン!!


 剣と爪がぶつかり合い金属音が鳴り響いた。


「馬鹿が!もう片方あんだろうが!」


 そう言ってレオーネは左手の爪を振りかざした。

 

「ふっ、掛かったな」


「あ?........!?」


 俺の言葉に何かを察したのかレオーネは咄嗟に後ろを向いた。

 そこには炎の隕石が間近に迫っていた。

 実は俺はレオーネの爪を防いだと同時に後ろにフレイムメテオを出現させた。   

 防ぎながらだと少し時間が掛かったがこれで終いだ!!

  

「さあ、一緒にくたばろうぜ」


 俺の言葉と同時にフレイムメテオがレオーネに直撃した。  

 俺はフレイムメテオの爆風により後ろに吹き飛ばされた。  

 運良く吹き飛ばされたな。


 俺は自分の運に感謝しつつも前を向いた。

 爆風が止みそこにはレオーネが地面に横たわっていた。


 やったか........。

 俺は一安心すると不意にレオーネの体がピクリと動いた。  


「あー、痛ぇなぁ。今のは流石に効いたぜ」


 レオーネは頭を抑えながらまた起き上がった。

 だが流石に今のは無傷じゃ済まなかったのか所々に傷がある。

 

「何なんだよ、お前.........」


 あれだけ喰らってまだ立ち上がるとか普通じゃないぞ。


「何で俺があれだけ喰らって立ち上がれるのか不思議みたいな顔してんなぁ」

  

 レオーネは俺の顔を見てそう言った。


「教えてやるよ。【百獣の王】の【獣気 猛獣のオーラ】には魔力と同じ纏えば身体強化される。だがその強化率は魔力の比じゃねぇ。つまり今俺の体は滅茶苦茶硬ぇってことだ。まあ、そんなんしなくても元々頑丈どけどな」


 まじかよ、これだからユニーク使いは......。

 

「さあ、けりを着けようぜ」


 レオーネがそう言うとレオーネが纏っていた黄色のオーラが赤色に変わり髪も赤色に染まった。


「【獣気 雅獣のオーラ】」


 獣気が赤色に変わるとレオーネの体が一回り大きくなり爪が赤く伸びた。 

 地面が爪で抉られヒビが入る。

 見たところとんでもなく力が上がっているみたいだな。


 それを見た俺は炎を腕に集め炎の腕を作り剣を大きくし炎の腕に持たせた。

 

「ほぉ、面白ぇもん持ってんじゃねぇか」


 俺の巨大な炎の腕と剣を見て、レオーネは面白そうに言った。

 まあ、だがその気持ちも分かるぞ。  

 俺もこの戦いは中々楽しかったんだからな。

 そして、今この瞬間を密かに楽しんでいる。


「さあ、来いよレオーネ!」

 

「ガルルァァ!!」


 俺の声に応えるかのようにレオーネは唸り声を挙げながら突っ込んできた。

 一歩一歩地面を踏む毎に地面が砕けながらもレオーネはどんどん加速していく。


「豪炎の刃!!」


ドォォォォォン!!

 

 炎の剣がレオーネとぶつかり爆風が巻き起こった。

 爆風が消え去りそこには反対側を向き合いながら立っている俺とレオーネの姿があった。

 俺は炎が消え剣が地面に落ちていて、レオーネは【獣気】が消えていた。


 互いに暫く立ったままでいると、俺は体をぐらつかせた。


「まじか.......よ」


 俺はドサッと倒れると、レオーネがこちらを向いた。 


「じゃあな。中々楽しかったぞ」


 俺はその言葉を聞いて少し微笑みながら意識が途絶えた。


“アラン選手戦闘不能。レオーネ選手の勝利。残り人数34人”

残り人数が変わっているのはこの後の伏線です。


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