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異世界行っても喧嘩上等  作者: サザンテラス
43/73

43話 ミルシー無双

調子に乗って2話目いきます。

 ミルシーに新たなスキルの使い方を教えると、それからのダンジョン攻略が嘘のように速く進んだ。



 今までは俺達はミルシーの安全を気にしながら戦っていたが、今はそれも気にすることは無くなった。

 それすらか自分から戦闘に参加してくるようになった。



 ミルシーは道中ちょくちょく地面に手を触れ攻撃ようの石を回収して、それを上空に出現させ魔物にぶつけるというスタイルで戦っている。

 装甲が堅い魔物に対しては魔物の足元の地面を回収し穴を開け、魔物を穴に落としたら回収した石を上空から落とし魔物を圧殺したりとかなりエグい戦いをしている。



「やりました~」



 平然と魔物を穴に落とし圧殺したときには笑顔でこちらに手を振るミルシーを見て俺とアランは苦笑いをしかできなかった。

 だがシルバはそんなミルシーを見ても「凄いな」と言ってミルシーを誉めていた。

 結構お似合いなんじゃないかこいつら。




 そんなこんなで俺達は等々第十九階層というところまできた。  

 魔物の強さも少しづつ強くなっていったがミルシーも加わった事もあって特に苦戦することはなかった。



「もうすぐ第二十階層だな」


「そうだな」


「第二十階層のボスは何か知ってるのか?」


 

 俺はアランに聞いた。

 こういう情報は始めに聞いておくべきだからな。

 


「第二十階層のボスは確か、ポイズンサーペントだな」



 何か明らかに毒持ってそうな魔物だな。

 


「名前の通りポイズンサーペントは牙に毒を持っている。だからゴーレムの時と同様に魔法からの遠距離がいいだろうな」


 また遠距離からか。しかも毒持ってるなら今度こそ接近戦は駄目だな。

 もしその毒を受けたら治しようがない。

 俺の光の属性付与は傷を治すだけであって状態異常は治せないからな。



 そんな事を考えながら進んでいくと、目の前に堅い甲羅を背負った亀のような魔物が現れた。

 俺達は直ぐに戦闘体勢に入り魔物に向かっていこうとすると、亀の後ろ足の地面が突如として消え亀が消えた地面の溝にはまり亀が縦に立った状態になった。



「えい!」

 


 するとミルシーは亀の甲羅の中を狙って尖った地面を亀の甲羅の頭の中に落とした。

 すると尖った地面は甲羅の中に深々と突き刺さり、じたばたと暴れていた亀が大人しくなった。

 


「やりました!」



 ミルシーは満足そうににこやかと笑った。

 いや、えいって。そんな可愛い掛け声でなんつーエグい事をしてんだこの人。

 てかなんか俺ら要らなくないか?

 何か全部ミルシーだけでも勝てる気がしてきたぞ。

 ボスもミルシーだけで勝てる気がする。


 

 この後もミルシー無双が続き俺達は第二十階層のボスの前まで来た。

 その間俺達はミルシーのエグさっぷりにただただに苦笑いしていた。



「いいか、さっきも少し話したが今回のボスはポイズンサーペントだ。名前の通り牙に猛毒があり噛まれたら即あの世行きだから注意しろよ。だから今回もゴーレムの時と同様に魔法中心で攻めて行くぞ。それじゃあ行くぞ!」



 そう言ってアランは勢いよく扉を開けようとした。


 

「あの、ちょっといいですか?」


  

 するとミルシーが扉を開けようとするアランを止めて、何か言いたそうにしていた。



「どうかしたのか?ミルシー」


「あの、今回のボス何ですけど。最初だけでいいので私に任せて貰えませんか?」


  

 ミルシーの意外な提案に俺達は驚いた。

 まさか、自分から言いに来るなんてな。  

 余程これまでの戦闘で自信が付いたんだな。

 


「任せてって何か策があるのか?」  


「はい、ですから最初の一撃は私に譲って貰えませんか?」

   


 俺の問いにミルシーは少し自信満々そうに言った。

 何かこれまでのミルシーの戦い方を見るとまたエグい事を思い付いたんだろうか。  

 何か怖いな。



「俺はいいけど二人はどうだ?」

 


 俺はそう言ってアランとシルバを見た。

 これまでの事を考えると俺は何かしらいい策なんだと思う。


 

「まあ、最初だけならいいが」


「俺も問題ないぞ」



 アランは若干渋々とシルバは快く了承してくれた。

 アランはきっと戦いたかったんだろうな。

 さっきから魔物はほとんどミルシーが相手してたからな。

 


「皆さん、ありがとうございます」


「そんじゃ、改めて行くか!」



 そう言ってアランは扉を開けた。

 中はゴーレムの時と同じ部屋で真ん中には緑の鱗の十メートル位の巨大な蛇がいた。

 あれがポイズンサーペントだな。



「キシャァァァァ!!」



 ポイズンサーペントは未だ扉の入り口にいる俺達に威嚇をして来た。

 ミルシーはそんなことを気にせず俺達より一歩前に出て手を地面に置いた。



「えい!」


  

 ミルシーの可愛い掛け声と同時にポイズンサーペントのいた地面がミルシーに回収され穴が空いた。

 突然の事にポイズンサーペントは成す術もなく穴へと落ちていった。

 ポイズンサーペントが落ちていくのを見たミルシーは地面から手を離し、上空に向けた。



「鱗が堅そうなので名一杯高くから落とします」



 そう言ってミルシーはギリギリまでの高さに先程回収した地面を出現させた。

 よく見れば地面の先が(とげ)のような形をしている。

 使う内に器用になって更にエグい事になってるな。

 地面はそのまま落下していき、ポイズンサーペントが入ってる穴にホールインワンした。



 ドォォォォン!!



 地面が落ちた衝撃が地響きとなり伝わってきた。

 まるで地震のように揺れ、しばらくして治まると、宝箱と下への階段が現れた。

 どうやらポイズンサーペントは倒されたようだ。

 何とも酷い最後何だろうか。  

 ボスなのに技の一つも見せる事なく瞬殺って............。



「終わりました」



 ミルシーはそんなこと気にしませんよと言わんばかりに黒い髪をなびかせ晴れやかな顔で言った。

 俺とアランはミルシーのやり方に若干引いていた。

 だがそれでもシルバは引かずに流石と言わんばかりに首をうんうんと振っていた。

 もうミルシーなら何でもいいんだろうな。



「取り合えずミルシー、お前何を試したかったんだ?」


「はい、地面を限界まで高くしたらどうなるか試してみたかったので」

 


 完全なるオーバーキルな気がする。

 きっとあの地面の下は酷い事になっているだろうな。



「ま、まあ上手くいったんならいいんじゃないか。さっさと宝箱開けて下の階へ行こうぜ」



 アランがそそくさと宝箱の方へ歩いていった。

 何かミルシーだけは怒らせてはいけない相手な気がしてきた。 

 怒らせたら躊躇なく穴とかに落とされそう。

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