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異世界行っても喧嘩上等  作者: サザンテラス
38/73

38話 何か解せない

 階段を降りた先には、石で出来た整備された通路があった。

 幅は広く天井が階段から降りた割りには異常なほど高かった。

 どんな構造してるんだ?

 通路は真っ直ぐに伸びていて、しばらくその道を歩いていると左右に別れ道があった。

 

「どっちに行く?」


 アランの問いに俺とシルバは暫く考え込んでいると


 ギィィィィ!!


 左の方向からゴブリンの声が聞こえた。


「こっちだな」


 ゴブリンの声が聞こえた途端シルバが右側の方を歩き始めた。


「何で右なんだ?」


「ここは冒険者達が沢山通る第一階層だ。冒険者達が通る道は魔物達は狩り尽くされて暫く現れないから右だろう。大方左は行き止まりだろう」


 成る程、そういうことか。

 それなら納得だ。

 シルバの言葉にアランも納得し、俺達は右に進んだ。 

 それからも何度か別れ道に会ったが、特に問題なく進み、道中ゴブリンに出会った。

 ダンジョン初めての魔物だな。


「ギシャァァァ!!」


 数は一匹でゴブリンは俺達を見ると威嚇してきた。

 

「誰がやる?」


 俺が二人にそう聞くと、シルバが刀を抜いて前に出た。


「俺がやろう」


 シルバはそう言ってゴブリンへと飛び出した。

 ゴブリンもシルバが飛び出して来るのを見て、応戦しようと持っていた剣を振り上げるが動きが遅く、剣を振り上げると同時にゴブリンの首が斬られた。

 ゴブリンはそのまま地面に倒れ絶命した。


 それを確認したシルバはふぅっと一息つき刀を鞘に戻し、こちらに戻ってきた。

 魔法を使うまでもないな。


「お疲れ」


「ご苦労さん」


 俺とアランは労いの言葉を掛け、俺達は奥へと進んだ。

  

 暫く奥へと進むとそこには下へと続く階段があった。


「これで第一階層は終わりか?」


「そうみたいだな」


 まだゴブリンに一回しか会ってないけど。

 罠とかにもまだ引っ掛かってないし、意外と拍子抜けだな。

 

「まあ、まだ第一階層だしな」


「ここら辺の魔物は他の冒険者達が狩り尽くしているのかもしれんな」


 そういうものだろうか。

 俺何か腑に落ちないまま階段を降りた。

 第二階層も一階層と同じような造りになっていて特に変わった所はなかった。


「おっと、先に行く前に」 


 アランは二階層の階段の前でキョロキョロすると何かを見つけたのか何処かへ歩き出した。

 俺はよく分からないままアランに付いていくと、そこには宙に浮いた青く光る結晶のようなものがあった。


「何だそれ?」


「これは【転移結晶】だ。これは階層毎にあってこれに登録しておくと、第一階層に戻る事が出来る上に第一階層からも行けるようになる」 


 所謂セーブポイントだな。

 そりゃあ100階層もあるダンジョンを一気に攻略するのも無理名話だ。あっても不思議じゃない。


「これでよし、さあ行こうぜ!」


 登録も完了し俺達は奥の通路へと進んだ。

 





ーーーーーーーーーーーーーー






「なあ、そういえば罠があるって聞いたがどんな罠があるんだ?」   


 道中進んでいる最中、俺はアランに聞いた。

 

「そうだなぁ、槍が出てくる床に落とし穴に、壁が狭まってくる罠があるな。後、一番最悪なのは魔物の巣(モンスターハウス)だな」


 魔物の巣は兎も角意外と古典的な感じだな。

 もっと何か高度な罠があるのかと思ったぞ。


「もしかして、大きな岩が転がって来る罠とかあったりするのか?」


「よく知ってるな。確かにあるぞ。その罠は床に仕掛けられていて」


 ガコンッ!!

 

「そうそう、こんな感じ..........え?」


 突然床が外れたような音がしてその音の先を見ると俺が踏んだ床が地面に埋もれていた。


「............」


「............」


「............」


 俺達はそれを無言で見つめ顔を見合わせた。

 

 ゴゴゴゴゴッ!!


 突然後ろから何かが転がるような音が聞こえ、俺達は恐る恐る後ろを振り返った。

 そこには大きな岩がこちらに向かって転がって来た。

 それを見た俺は冷静に目を一旦瞑り、よし!といった感じで


「よし、逃げるぞ」


 俺の言葉と同時に俺達は岩から逃げるように反対側へ走り出した。 

 岩は意外と遅く(つまづ)かない限り追い付かれる事はないだろう。


「いやー、まさか本当にあるとは」


「うむ、意外とあるものだな」


「いや、お前ら何冷静に言ってんの!?」


 俺とシルバの落ち着きようにアランは珍しく突っ込んだ。

 いや、何かこういう時って落ち着きが大事じゃん。

  

「てかケンヤ!!あれお前が出したんだからお前が止めてこい!!」  


 まあ、確かにそうだな。

 出したの俺だし責任は取ろう。

 俺は走ってた足を止め岩へと向き直した。

 改めて見るとマジでデカイな。デカすぎて天井が見えないくらいだ。

 手に魔力を纏わせ拳を構えた。


「砕けろ!!」

 

 繰り出された拳は岩へと命中し、岩は粉子に砕け散った。

 これで大丈夫だろう。   

 危機は去ったので俺は二人の方に体を向けると、二人は砕けた岩を見て唖然としていた。


「どうかしたのか?」


 俺はそんな二人にそう聞くと、アランはどっと疲れた様子で、シルバは呆れた様子で俺を見ていた。


「お前、出来るなら始めからそうしろよ」


 アランは疲れた感じで言ってきた。

 いや、俺も最初は吃驚してそれどころじゃなかったんだよな。

 

「お前は何でもありだな」

  

 シルバに呆れた感じに言われた。

 何でもって程じゃないだろ。

 意外と脆かったぞ。

 

「お前らも出来るだろ?」


「「出来るか!!」」  


 二人してそう言われた。

 そこまで言われるの?

 何か解せない。

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