14話 ユニークVSユニーク 前編
試合場には既にアインがいた。
「待たせたな」
「.....特に待ってない」
「そうか」
アインは基本無口だから自分から喋る事はない。
何かやりづらいな。
「なあ、お前俺に決闘を挑んだ本当の理由はなんだ?」
俺の言葉にアインは無表情のまま眉がピクッと反応した。
「......どういう意味」
「お前は俺に決闘を挑んだ理由がシルバに勝ったからなんて言っていたけど、お前、俺とシルバが決闘する前から俺の事見てただろ」
実際、シルバと決闘の約束をする前から何か視線を感じていた。
アインはしばらく黙り、
「......私の勘は鋭いの」
喋り始めた。
「最初貴方を見たとき只者じゃない感じがした。まるで毎日大勢との敵を相手にしてきたかのようなオーラを感じたの」
まさかの正解。勘というより本当は何か見えてるんじゃないのか?
「それだけ強ければいい戦いが出来ると思ったの」
理由はシルバと一緒だな。流石兄妹。
「そうだったのか」
「うん、私の勘は正しかった。ケンヤ、貴方は強い。貴方となら楽しい戦いが出来る」
「なら、その期待に応えてやるよ」
俺はアインに微笑みながら言った。アインも心なしか頬が若干緩んでいた。
「それではこれより模擬戦を行う。ルールは魔法、武器は有り、相手を気絶、または降参させた方が勝ちとする。尚、今回は決闘ルールに従い、アイン・メダルが勝てば、ケンヤ・コドウとのクラス換えを行う。両者それでいいな?」
「うん」
「あぁ」
「それでは両者、始め!!」
「ボコボコにしてやるよ」
「なるのはケンヤ」
俺は拳を構え、アインは腰にある刀を抜かず、柄を握り構えていた。
「居合い切りか....」
その構えを見て俺は思わず呟いた。
となると間合いに入るのはやめた方がいいな。
だったらここは様子見の、
「ファイヤーボール」
俺は手を前に出し、ファイヤーボールをだした。それはそのまま一直線にアインに向かっていった。
なのにアインはそのまま動かず構えていた。
ファイヤーボールがアインに当たると思われた瞬間、
「雷化」
ファイヤーボールが真っ二つに切れ消えていった。
見るとアインの体で所々電気が走っていた。
「私の刀、【絶刀 魔断】は魔法を斬ることが出来る。私に下手な魔法は効かない」
なんちゅう刀だよ。そんなん有りか。
しかも刀だけでなくその雷化も厄介だな。
見たところ、身体能力を上げる魔法だろうか。そのせいか、太刀筋が全く見えなかった。
これは無闇に近付けないな。
「だったらこれでどうだ」
俺は左手でファイヤーボールをだし、右手に闇の属性付与をした。
俺はアインに向かってファイヤーボールを右手で殴り飛ばした。
「黒炎弾!」
するとファイヤーボールは赤い火の玉から黒い火の玉に変わり、アインに向かっていった。
「.....無駄」
アインは造作もなく黒いファイヤーボールを斬った。
「まだまだぁ!」
俺は左手でファイヤーボールを作り、それを右手で殴り飛ばすを繰り返した。
アインはそれを全て斬った。
俺は諦めず何発もの黒炎弾を打ち続けるとアインに異変が起きた。
「.....!!!」
「気付いたか」
俺はアインを見てニヤッとした。
闇の属性付与の効果は相手魔力吸収、相手に触れれば魔力はどんどん吸収される。
最初は微量でもそれが長く続けば大変な事になる。
本気でやれば多分一発でアインの魔力を吸い尽くせるだろうけど、無駄に魔力を使いたくない。
アインは焦りの表情を見せながらファイヤーボールを避ける為横に跳躍した。
電化の効果か、スピードは中々なものだった。
「だが、それでも遅え」
俺はアインの元まで地面を蹴り跳躍した。
アインは咄嗟に横に飛んだ為か、バランスを崩し刀を構えられなかった。
これはチャンスだった。
だがこの時、アインの口が動いているのを見て俺は嫌な予感がし、急停止した。
ズガァァァン!!
すると俺の目の前に落雷が落ち、地面が焼き焦げた。
危なかった。このままもろに喰らっていたな。
俺はアインの方を見ると嬉しそうに笑っていた。
「ケンヤ凄い。あれを避わすなんて」
「俺も驚いたぞ。結構魔力を吸ったのにまだあんな魔法が使えるなんてな」
正直今のはびびったな。
「私、魔力多い。S+ある」
まじかい。俺程じゃないにしろかなり多いな。
「私、大概こういう戦いは居合い切りだけで勝ってきた。家の人やお兄以外で居合い切り以外の技使ったのケンヤが初めて」
「そうかい、そりゃあ嬉しいな」
「だから、どんどんいく」
「上等だ。来いよ」
第二ラウンドの始まりってところか。
切りよくいくため前後編です。
魔法名が横文字じゃないのはオリジナルの魔法という設定です。
ジェットウィンド←国に認知されている魔法
神風乱舞←自分で編み出したオリジナルの魔法
なのでユニーク使いは全部横文字じゃない感じです。
ブグマ評価よろしくお願いいたします。




