第9話:想像災害レベルMAX!浮かぶ村と走る目玉焼き
朝起きたら、村が空を飛んでいた。
誠一「またかよ!!!」
地面から剥がれた村が、雲の上をふよふよと浮かんでいる。
いや、もっと正確に言うと、**“トマト型エンジン”**で推進していた。
もちろん、犯人は筋肉。
アーノルド「ワイちゃうねん!今回は鍬が勝手に飛ばしたんや!!」
マッスルドリームMk-II「愛が高まったんや……!」
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目玉焼き、再び
さらに問題はもう一つ。
走っている。目玉焼きが。
地上では、かつて空を飛んだ目玉焼きが今度は“脚”を持ち、
「ベチャ……ベチャ……」という音を立てて村を追いかけてきていた。
シルフィーナ「なにあれ!?追ってくるの!?しかも全力疾走で!?」
誠一「しかも美味しそうに焼けてるのが腹立つな……!」
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想像災害、発生
どうやらこれは、村人たちの妄想が臨界点を超え、想像が“自走”を始めた状態。
これを、モフモフは「想像災害」と呼んだ。
モフモフ「もはや制御不能や……想像が想像を呼び、現実が“妄想そのもの”になってきとる!」
セイイチ=インフィニティ(分身体)「俺が登場するには、ちと早すぎたか……」
誠一「いや、お前はラストまで黙ってろ」
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誠一、想像する
「俺が想像するのは……“現実と妄想を一時的に切り離すフィルター”だ!」
すると、村の空間に透明な膜が張られた。
妄想で生成された物体が膜の外へ押し出されていく。
・空飛ぶ村 → 着地
・走る目玉焼き → 冷めてただの朝食
・恋人候補たち → どこかへ就職(※イケメン力を活かして)
村に、ようやく平穏が戻った――ように見えた。
⸻
だが、代償はあった。
「……想像が、できなくなってる……?」
妄想と現実を切り離すフィルターは、想像力の“暴走”だけでなく、“創造”の力も封じてしまった。
つまり、この世界の原動力を一時停止してしまったのだ。
誠一「……マズいな、これ」
モフモフ「えらいことになってきたで……」
次回予告
空に浮かぶ村。疾走する目玉焼き。暴走する妄想。
世界の法則がひっくり返る中、誠一の前に現れたのは――
**もうひとりの“自分”**だった。
次回『セイイチ=インフィニティ、現る』
「想像を極めた先にあるのは、創造か、破壊か」
自らの“可能性”との対決が、いま始まる!
その男、最強にして最凶。自分史上、最大の敵は……俺!?




