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プラモ造りが好きな女子の話

掲載日:2023/01/30

暇つぶしに書いてみた

模型作りを聞いたら普通はオタクとかマニアとか言う人が居るよな。

でも模型作りを馬鹿にするやつは模型の素晴らしさが全く解っていない。

俺は中学生の頃に学校のコンテストで戦艦大和の模型を組んでつや消しのトップコートを塗りリアルを追求した。

そしてそれをコンテストに出品して全国で2位の実力を手にした。

だが1位の作品はとても美しく綺麗な作品だった。

その作品はロボットと機械の怪物が戦うシーンを再現した作品だった。

その作品を作ったのは同い年の女子だった。

それから2年の月日が流れて俺はプラモ雑誌を見ていた。

「よう!三河まだプラモの雑誌見てんのかよ?」

そう言って来たのは悪友の崎山(さきやま)が俺に聞いてきた。

「ああ、俺が投稿したプラモが銀賞取ったんだよ。だからちょっと嬉しくてな」

そう言って俺はそのページを見せた。

「マジかよ~!スゲー!!」

そう言って崎山は俺の作品を見た。

それは駆逐艦電と戦艦大和と駆逐艦暁と正規空母天城と軽巡夕張が並んで海面を航行しているシーンだった。

海を再現するためにクリア系のラッカー塗料でスカイブルーを使用して表面に光沢を出すためにトップコートの光沢を使い表面を光らせた。

だがそれだけ上手く作っても俺の作品は銀賞がやっとだった。

どんなに頑張っても上の猛者達には勝てないのだ。

そして俺はただ自分が無能だと知った。

「ねぇ、小野寺さん」

ふと俺の席の隣の女子が1人の女子に声を掛けられた。

「どうしたの?村中さん?」

女子の名前は小野寺春乃。

うちの学園で1番の美人で性格も良くて人の話や悩みを聞いたりする事が多く1番優しく教師たちからも一目を置かれるほどだ。



ーーー放課後ーーー



俺は高校に入学して部活には入って居なかった。

教師達から「何か部活に入りなさい」と言われて仕方なくプラモ部に入る事にした。

あまり聞かない部だが俺にはお似合いの部活だ。

「失礼しま〜す」

そう言って中に入るとそこにはプラモの箱が大量に置いてあった。

「へぇ~、マジでやってんだな~」

俺はじっと棚に並べられたプラモも見た。

それは全てロボット系のプラモがメインで俺みたいな戦艦系のモデラーとは別物だった。

がらららー。

「あれ?三河くん?」

ドアを開けたのは小野寺だった。

「ん?何で小野寺が居るんだ?」

俺はそう小野寺に聞いた。

「えっとね、私プラモ部の部長なんだよね」

そう小野寺は言った。

「そうだったのか」

俺はそう言ってじっと作品を見ていた。

「ねぇ、三河くん」

小野寺は俺に話し掛けた。

「なんだ?」

俺は小野寺を見た。

「あのね、うちの部活に入らない?部員あと1人で部として認められるんだ!」

小野寺はそう俺に言った。

「いや、構わないけどよ」

俺はそう言ってパイプ椅子に座った。

「よかった!なら入部届け書いてくれる?」

そう言って入部届けを俺の席に置いた。

「ああ、」

俺は自分の名前三河神結と書いて小野寺に渡した。

「ありがとうね!」

小野寺は涙目になりながら俺にお礼を言った。

「いや、気にすんな!俺は暇つぶしができたらそれでいい」

俺は小野寺にそう言ってじっと模型を作り始めた。

「なら、私も造ろうかな」

そう言って小野寺はカバンから機龍と呼ばれるプラモを取り出した。

ロボット系のプラモで創るやつはなかなかいない骨太のプラモだ。

俺は軽巡洋艦の天龍を作り始めた。

お互いに違うジャンルのプラモを作りながら俺と小野寺はこの瞬間モデラーとして互いにプラモの出来を高めあっていた。



ーーー4週間後ーーー



俺は天龍と睦月と五月雨の模型を置いて作品名を考えていた。

すると外の方がやけに騒がしかった。

俺は外に出るとそこには男子の一人が小野寺の作っているプラモを投げて遊んでいた。

「ほらほら、これが大事なんだろ?」

そう言ってパスをしながら遊んでいた。

小野寺は涙を流しながら取り返そうとした。

俺は走り出して男子の右腕を掴み力いっぱいその手を掴んだ。

「いでででで!」

男子の一人は俺の握力に痛みを感じていた。

「おい!三河やめろよ!」

もう一人の男子は俺を呼び止めるが俺は辞めずにそいつの腕を力の限り握り続けた。

「もう人の嫌がる事をしないと誓うか?」

俺はそう男子に聞いた。

「誓う誓う!」

そう男子は涙目になりながら言った。

「ほらよ!」

俺は小野寺にプラモを返した。

「お前等は知らないかもしれないがこいつのプラモはプロレベルの作品が多いいぞ!」

そう言って俺は部室に戻り模型をいじり始めた。




ーーーそれから2年後ーーー



部室には模型を始めたいと女子が7人と男子が5人入部して楽しく部活をしていた。

そんな中俺と小野寺は部活を引退して互いにもう関わることはないと考えていた。

「あの、三河くん」

小野寺は俺に声を掛けた。

「なんだ?」

俺はそう小野寺を見た。

「あの、私と・・・お、お、」

小野寺は顔を真っ赤になりながら俺を見た。

「お?」

俺は頭を傾げた。

「私と付き合ってください!」

小野寺はそう言って頭を下げた。

「えっ?」

俺はその一言に少し頭が白くなった。

「私と2年間同じ部活をして私はあなたの事が大好きです!」

そう言って小野寺は私に抱き着いた。

「なら、俺の言葉はこれだな!俺なんかで良けば」

俺はそう笑顔で言った。

『俺のヒロインは実は模型作りがすごく上手い』



ではまた

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