最後の1本
ホラーというより怪談になってしまった。
「そのことが原因で、少年の両親も精神的に病んでしまい、息子の後を追うように亡くなってしまった。そして死後も少年の両親は彼を探して彷徨っているのだそうよ。」
そこで話は終わりなのか少し間を置いた。
そして近くに置いてあった蝋燭を吹き消した。
「うぅ・・・。もう嫌ぁ~。皆帰ろうよ~。」
「何言ってんだよ。後1本なんだから我慢しろよ。一人で帰るんなら話は別だけどよ。」
「まあまあ卓海、そんないじめてやるなって。」
「だってよ達也。夏美のやつが今更そんなこと言うから。」
「私も達也に賛成かな。」
「明美までそういうこと言うのか。」
「仕方ないじゃない、だって後1本だもの。」
「落ち着けよ。どうせ夏美も一人じゃ帰れねえんだし無視して話始めちまえばいいんだよ。」
「何気に雅人が一番酷いな・・・。」
「そうね・・・。」
「そうだな・・・。」
「俺かよ!まあいい、そういえば次は誰だ?」
「僕だね。」
「亜矢か。」
「だからもうやめようよー。」
「よし。始めろ亜矢。」
「僕はいいけど、一人マジ泣きしてるよ?」
「まあ大丈夫じゃない?」
「そう?」
「大丈夫じゃないー!」
「そっか、じゃあ始めるね。」
「結局私の意見聞いてないしー!」
「ほら夏美こっちおいで。」
「明美ぃー!」
「いいぜ亜矢。」
「最後の1本だから気合入れるね。」
「期待してるぜ。」
「楽しみだね。」
「夏美。そろそろ観念しなさい。」
「したくないー。」
「・・・僕が先輩から聞いた話なんだけどね。」
そして、最後の話が始まった。
僕っ娘!僕っ娘!!
お姉さん!お姉さんっ!!
~作者重病により作品は未完のまま終わりました~