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Zone 始まりの時  作者: Anorak
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First story

「事」というものは、なんらかの現象原因などが元で起きていると思う。また、その事というのも、実際は、今起きている事だけでなく、他にも、今現在起きてはいなかった、別の事柄、も存在していると私は思う。


今こんなことを考えている自分は、まさにその事を決定する場面にいる。

まるで空間が止まっているような感じだ。

いわゆる、ゾーン(集中が極限状態まで高まって、周りが止まっているように感じる状態)にいる。

もしかしたらゾーンを超越する、さらに上の状態にいるのかもしれない。

時が止まって感じる、今ならこの状態のまま幾多の選択を選べる気さえする。

ゾーン状態にあるおかげで、こんなことさえも考えられてしまっている、ちなみに今自分は、サッカーの練習試合中ドリブルでゴールに向かって走っていて、大型の選手に推し倒れそうな状態だ。

このまま倒されたら、やばいと感じゾーンを利用し、今できる最大の手で避けようとした、その結果、無理な方向に足首と膝を捻ってしまい。痛みと共に気絶してしまった。



あの時には、私は頭の中に数百を超える、事の選択肢があった気がする。



目が覚めると、下半身の感覚がない状態が痛みはある状態で、知らないベットの上にのっかている。それと同時に、自分に起きた事を思い出した。

また、看護師や病院の先生などの声が聞こえてくる。しかし、俺は、今、声や痛みなどよりも、数時間前に起きた、ゾーン状態のことで頭がいっぱいになっている。あれをもっと自由に使えれば、様々なことができそうだ。


「君!大丈夫!!」

やっとしっかり人の声を認識した。

「あっ、大丈夫です、足は痛いですけど」

聴覚の再起と同時に、感覚神経も働きだして、先の数十倍の足の痛みも感じはじめた。

「それはそうだよ、左膝の靭帯損傷、足首の骨と捻挫も損傷が激しくて、君が眠っている間に、膝と足首の手術をしていたんだから」

「結構やばい怪我しちゃった感じですか?」

「うん、やばいって言ったら結構やばいけど、まだまだスポーツ復帰はできるよ」

それを聞いて一安心した。自分の部活は、私を元に構成されているチームのようなものだから、自分が戻れなかったら、これから勝ち進むことはできない。

「ちなみに復帰までにかかる時間はどれくらいですか?」

「んー、ざっと6ヶ月はかかるね。」

「6ヶ月!! それじゃあ、高校中にサッカーやることはもう無理って事ですか!?」

感情の荒ぶりが、明らかに声に表れた。

「高校サッカーについては詳しくは知らないけど、今が7月だから、現実的に考えると厳しいね」

「嘘だろ」思わず心の声が漏れてしまった、、、


俺は、今の現実に向き合い、リハビリに励みながら、チームメイトを影で支えることにした。最初は、試合に参加したくて仕方なかったが、明らかに足が調子が悪いのがわかり、諦めがついた。

最後の大会、自分抜きの試合だったためやはり、全国には行けなく、勝つことができなく、自分を含める高校三年は、引退を迎えた。3年は自分を除いた大半の選手は、悲しみで泣き崩れていた。

その中、自分は、怪我の直前のゾーン状態を再び思い出した。ここ最近は、まともうに運動をしてないこともあり、ゾーンを感じる機会がなかったため、忘れつつあったが、本当にあれはすごいものだった。


流れるように、時は過ぎ高校の卒業式となった。

「極夜は、卒業後どうするんだ?」

「俺は、足も治ってきているから、大学行ってからも、サッカーは続けるつもりだよ」幸い足の治りは、割とよく大学でもやれそうではあった。

「俺はサッカーはもうしないかな〜〜、来月からは、就職だから、暇な時やるくらいだな」


「まあ、お互い頑張ろうな!!」

そう言って高校の友達とも別れを告げた。



俺は、スポーツ心理学を学ぼうと思い、スポーツ心理学で有名な大学に入った。

ここからが俺のサッカー人生の始まりだ!そう自分に言い聞かせて、大学に入学式を迎えた。



だがこの時、自分の怪我がコレからの自分に、大きく影響が出るとは、思っていなかった、

それは、良い面でももちろん悪い面でも。










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