表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

97/116

異世界召喚! 領軍軍事計画練り直し。テグスネ引くって弓道の言葉で滑り止めを手に塗る=弓を引く用意らしいです。

異世界に召喚された俺は自粛ムード強制されている。どうやらいじめられそうなんで抵抗の手段を考える。

 王様の真意がよくわからないので、ジェームスさんに聞いてきてもらった。ジェームス氏、どういう情報網なんだろう?


「殿、朗報です。」


「よかった。」


「ご報告します。王様は暗殺未遂は全然怒ってらっしゃらない。むしろ、それを示すための鉄道建設命令だそうです。

 さいわいにも、暗殺の捜査とか責任はどうでもいいから早く線路を伸ばせ、とのおおせでした。」


「えー王様、分からなすぎ。

報告連絡相談のホウレンソウとか打ち合わせとかない文化なの?や、ジェームスさんは悪くないから。」


「あの、貴族の付き合いをなさらないのは殿です。」


「スンマセン。ジエームスさん。そりゃあ、そうなんだけど。

 そうなんだけどお。。


 暗殺の捜査とか責任はどうでもいい、って、どうでもいいのか?で、おれ、もとは、おおもとの根っこから考えたら、どうでもいいことのために完全武装で警戒するはめになってるの?


 最初から、暗殺未遂は全然怒ってなくて、そのための鉄道建設命令と爵位だと言ってくれればそれで済んだのに。」


 ネチネチぐちぐち、他責思考ループに入る。俺悪くないもん。


 まあ、そういう世界だと思って呑み込むべきなんだろうけど。異文化だから。異世界ダカラ。

 でも俺はますます怒りがおさまらん。


 数日かけて三バカに兵を送る。軍議で話した予定より多めに送る。うちが攻められたら、後ろから「助太刀」の形で奇襲してもらうつもり。うちの兵なんだけど。


 例によって重臣会議をする。今後しばらくは領都でしか集まれない。ジエームスさんを連れてきて、代官さんとうちの妻キャシーとケイティと、庶民の知恵を借りたいからンゴバさんとサラさん。書記はまとめがうまいハンス君。ハンス君は便利に色々使われているが過労死しないか?


 まずは資料配布だな。といってもかなり精密な地図一枚。ウマノスケさんたちが文字通り奔走して作ってくれた。

 まあそう言ってもほぼ砂漠みたいなもんだけど、逆に、だからこそ井戸の場所とかの正確な情報は貴重な情報だ。


 これをもとに話す。


「じゃあ、会議を始めよう。いくさをする。略奪しようとする貴族は撃退する。


 スンマセン。そこは、もう、俺が決めた事。損得なしで、すでに。

 で、よ。

 そのうえで、いくさをするうえで、いい案があれば教えてくれ。」


「ジエームスの素人考えですが、殿って鉄道卿です。」


「スンマセン。今回の件で首になってなければね。」


「それも後で確認します。素人考えですが、殿、王立鉄道を建てましょう。」


「ジエームス、話が見えないぞ、端的に言えよ。」


 うわ、代官さんも余裕ないんだな。この言い方は珍しい。


「王立鉄道を領地の境い目からちょっと行ったところに建てましょう。

 こっちから攻め込むわけには行けいませんから、迎え撃つ形しかできません。


 堀を掘り、線路予定の高架を建てる。つまりは城壁なんですが、一応王命に従い線路を敷くんですから文句はないでしょう。」


 「スンマセン。ジェームス案でいく。ジェームスさん、俺がいまも鉄道卿なのか聞いといて。まあ、そうじゃなくても線路しけは言われてるからやってもいいよな?献上しちゃえばいいんだろ勝手に。

 そこも一応でいいから確認しといて。駄目だって言われてももう敷いちゃいましたから、で、いこう。

 他の案も同時進行ね、

 鉄道は俺がやりゃあいいんだから。


 そうだなあ、うちの常備軍だけ、兵隊と研修中の難民だけで守る計画建てて。とりあえず動かすのは領兵の千。お金、人、あと新しく必要な物ね。人数の話、お金の話、物の話。詰めといてくれるかなあ。


 その前の話からか。いったいどんだけの連中が攻めてくるかわかんない。A案B案C案くらいの想定考えて。


A キッサが単独で攻めてくる。

B 大貴族が話に乗り、連合軍が攻めてくる。

C もう、ここら辺の全部の貴族が攻めてくる。


 それに対し、うちはどうしたらいいか。

 敵の半分の兵として、2千攻めてくるなら千くらいで対応できんだろ?うちの城にうちの兵が籠れば。


 千人動かすなら一日3千食と、水も一緒に動かすことになるよね?


 お互い。


 一万なら一日3万食、30日の間立てこもるなら一日30万食、トイレから何からどーすんのかっていう話。

 んで、うちは何人どこへ配置っていう話か。


 俺、そんな計画わかんないからみんなで話して。俺、獣人連れて城壁建ててくる。」


「殿、線路ならまっすぐ敷くのでしょうが城壁なら多角形のほうが便利です。

それと何カ所か、わざと隙を作ってください。」


「え?」


 万里の長城みたいなの考えてたら、五稜郭みたいなイガイガの出丸増やしたほうが効果的か。なるほどねえ。


「門に見えるものがあれば略奪者はそこへ殺到するでしょう。また城壁に低いところがあれば、そこを狙うのではないでしょうか。」


「なるほど。罠ね。隙に見えるとこを作っておびき寄せようという。代官さんもワルよのう。」


 一同反応なし。またスベった。


「じゃあ、ざっと作ってくる。後で追加の意見を貰ったらなおすから、とりあえず城壁を作ってみるわ。城壁を抜かれたときのことを考えて、他に町の城壁も増やそうか。


 会議抜けてスンマセン。あとよろしく。」


 獣人が鉄板で型枠組んで、俺が中にコンクリ火山灰と砂利を入れる。コンクリは俺が流すからあっという間で済むが型枠組む手間が忙しい。


 とりあえずバラすのも大変だから型枠の鉄板を貼りっぱなし。俺が鉄板も出すから今回はどんどん進む。10メートルの高さを一発打ちで作ってくけどいいのかなこれで?


 数日の間に、文字通りの鉄壁が領内を囲んだ。最初に作ったあたりは固まりつつあるのではないか?指摘通りに弱さそうな所も作ってある。代官さんや他の軍人に見てもらって、第二第三の城壁どんどん作る。


 城壁どんどん作るにじゃなかった。大失言でした。

「えー今般の王命にかんがみ、王立鉄道予定地の高架増設の工事に踏み切る所存でございます。」


 移動の問題まで解決しちゃった。俺は鉄道を敷いたんだった。一応。言葉にして整理するの大切だな。王立鉄道予定地の高架増設および線路敷設でした。


 敵が攻めてきた場所があれば、みんな汽車に乗って味方の応援に向かう。文字通りの鉄道勇者になってきたな、俺。


 まずは練習。王立鉄道A工区の試運転ね。公式には。

 シュッポシュッポ煙を噴き上げる軽油焚き機関車の後ろの客車からぞろぞろと兵隊が下りてくる。


「かかれー!」


 城壁の上から矢を放つ。ボウガンを撃つ。矢でも鉄砲でも、とはこのことだ。どこが王立鉄道の試運転じゃいという気もするが、警備行動の訓練ですから、これは。

「それ、次に向かうぞー。」


「ハイッ!第一の城壁がやられた想定!

 それ、皆、太鼓の合図に合わせて第二の城壁まで下がれー!逃げろー!


 ドンドドン ドンドドン ドンドドン」


 死人けが人が出ない限りは実に面白い。面白いのは俺だけで、付き合わされる兵隊は疲れるだけかもしれんが。でも、ある程度慣れといてもらわないと、ぶっつけ本番というわけにはいかない。


 で、司令部は計算のし直しと計画の練り直し地獄になった。計画通り行くかわからないけど。あと、飛行クラブは隠す。4段目の王立鉄道が抜かれたら出動ね。それまでは潜んでいてください。最後の切り札です。



 司令官の代官さんに相談する。

「スンマセン。兵隊さんの数が多かったら、だけど、交代で休もう。」


「はい?」


「せっかく線路あるんだから、交代で休もうよ。

 三交代?四交代?

 警備してる部隊、移動してる部隊、訓練してる部隊、兵舎で休んでる部隊。3日勤めて一日休み?今のサトー領。軍もそうしたら?


 実際に敵が攻めてきたらそう休めないかもしれないけど、今さ、兵隊は休んでもいいじゃん。司令部はそれどこじゃないけど。」


「殿!」


「なに?ハンス君。」


「ハ!その、下っ端の兵士の身から申し上げます。領内の移動時間は無視できる範囲です。警備の期間が終わればその日のうちに兵舎にもどり休めます。」


「んー、君、もう下っ端の兵士じゃないんだけど、まあ続けて。話の腰折っちゃった。で?」


 オレガ ヤスミタイ


「ハ!領軍を分けることなくいつもの勤務のように交代で休めばいいと思います。」


「なるほどね、部隊ごとに移動するんじゃなくて交代で休むと。そうか、それでもいいいんだ?じゃあ、そこらへん任すから。スンマセン。敵が来る前に疲れちゃうのだけ無し。そんだけ。

 疲れる前に休む。あとは考えといて。


 あ、気が付いたことあったら代官さん経由でも俺にでも教えて。」


「わたしもハンスの言う事に賛同します。」


「代官さんありがとう。」


「ハ!よろしいでしょうか?」


「お、いいねえ。さっそく、どうした?」


「領軍以外の農民は槍兵がメインの構成となると思いますが、城壁の上から槍を振るうというのも難しかろうと想像します。


 もし可能なら蒸気式ボウガン引き機、不可能なら3人一組でボウガン操作の練習のご許可を頂けますででしょうか?」


「いいね。3人一組っていうのは交代で引いて撃つわけね。いいよ、領主了解。領主賛成。300もボウガンと矢があるかな?作ってもらおう。


 あ?領民にそんな危ないもん渡して万が一の時に寝返られたり反乱起こされたりってことを警戒してるの?」


「ハッ!」


「もう、そうなったら、しょうがなくない?

 スンマセン。代官さんと話して。

 蒸気式は間に合わないので課題。先送り。で、今回の件が全部済んだら教えて。スンマセン。何も覚えられん。


 えーっと、今のところ研修中の難民は使わない前提、領兵千人しか動かさない予定だけど、訓練はオーケー。 」


 あれはボート漕ぎみたいな動きで凄く疲れるんだよね。

 




 例によってバタバタしているうちに、王様から怒られてからひと月以上たった。ようやく王の役人が来た。


ここまでお読みくださりありがとうございます。



誤字の指摘いただき幸いです。


意図して書いたものもあり全てを受け入れるわけではありませんが、助かっています。


引き続きお願いします。


また、感想、レビューなどもよろしかったらお願いします。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ