異世界召喚! 豹頭の獣人、はぐれ獣人の統率者となる。宇宙戦艦を手に入れる。
異世界で鉄道作ろうとしてんだけど全然進まない。
治安をよくするためにいろいろやる。
いろんな手をうってるうちに、あっという間に領内の治安は良くなった。っていうか昔のムラに戻った感じ。一定割合で働かない奴や働けない奴はいる。しかし、働き口がなく働きたいけどどうにもならなかった働くということが分からなかった時代は過ぎた。何かしらまっとうな仕事がある。
大規模に土地を造成する。排水の都合があるのでどうしても川の近くからは離れられない。余談だが河童のモニタリング調査によると、村の排水を受けても川の水質は良好だそうだ。よかった。
次々と移民難民が領内にやってくる。これだけ大量の移民が抜けてきたとなると、周りの地域の生活はいったいどうなっているんだろう?食うや食わずの人間が移動をできる日数も距離も限られているだろうに。
うちに着いた難民は、次の種まきの時期まで教育研修期間ということになる。研修が終われば新規に開発された畑に入っていく。研修中はうちから食事と場所が与えられる。
どんどん新しい村が増えていく。短い研修の間しか一緒ではなかったクラス仲間がお隣さんになるが、いきなり初対面というよりはましだろう。
土地の他に各種農具も貸し出され、こどもには学校が義務付けられている。研修中には大人にも座学あるけどね。
かなりシステマテイックというか手慣れてきた。
そうそうひどい問題や事件にはならないようだ。
あんまし問題起こすようなら矯正キャンプか追放。ここほど待遇のいいところはないらしくなんとか領内にのころうと努力してくれている。そもそもそのために逃げてきたはず。
問題は壁外のはぐれ難民だったが、領軍の装甲バスが巡回したところかなりの治安の回復を見た。犯罪者は矯正キャンプに送り改心をうながす。反省した人からぬすっとさんとして働きに出て行く。
その一歩前、犯罪起こさず外であいまいな暮らしをしていらっしゃる皆さんもいる、犯罪がごく身近にあるけれども直接重大犯罪にはかかわっていない皆さん。小さい子は孤児院へ誘導するが、大人は意思を尊重する。
いまの時期は暮らせてるかもしれないが、端境期には残飯も出ない。通りがかりの旅人も恵んであげる余裕がなくなる。その時点で自由か労働を選べばよい。
川が近くにあるから、うちからの給水に依存しなくても何とかいけてそうな気はするんだけどね。
只人は解決とまではいかないが、まあ改善している。けれども、はぐれ獣人には参った。そもそも、獣人はそれぞれの種族に分かれてる。種族はいくつもの部族に分かれてる。部族は支族に分かれている。それぞれ独自の模様が服に入っていたりしてお互いを識別しあっている。
同じ獣人だから仲間になろうというわけにはいかないらしい。
領主として何度も呼びかけたが聞かれない。最初にうちに来てくれた組、トラさんやシェパードさん他の人たちは
「うちは獣人族のサトー部族のサトー支族です。」
と言ってくれてる。支族ごとに固まってるけどね。
しかし、家族でも形成してくれればサトー部族の中のどこかの支族のさらに流れという形に編入ということもあるうるし、そうしてる。それでも、そのうえで、文字通りのはぐれ狼、リアル一匹狼という獣人が存在する。
支族に属さずとも領内のどこかの村人になってくれればそれでよいと思うが、只人文化ともまた折り合わない。事件事故を起こすわけじゃないんだけどね。
何度も獣人代表と話すが、これと言っていい策がない。
異文化から見てどうなのよと天狗の善人坊さんやビュルビュルエルフ、河童にも相談する。
エルフみたいに近所にいるけど全くの異文化でそれでも交流してるっていうのが理想だな。天狗なんかどういう社会形態なんだろう?
豹顔の兵頭さんに押し付けることにした。豹族少ないから、自分の部族優遇するとかもなくちょうどいいだろう。しゃべり方のくせは強いが、獣人の中ではまともな話が通じる気がする。
「兵頭さん、あなたはサトー領の豹人部族の長であると同時に、サトー領のはぐれ獣人の族長となってください。」
「ウヒョー、また、わけのわからない話になって来たぞー。」
「スンマセン、兵頭さん、領都からかなり離れたところに獣人区画つくりますから、豹人部族だけじゃなくて、はぐれ獣人の面倒も見てやってください。
只人の俺には部族だ支族だ、ついていけないんです。」
「アウララララ、確かに群をはぐれた獣人はいろいろと大変だー。」
「あと、宇宙戦艦と宇宙空母預けときますから。兵頭さんにしか使えないように設定しておきます。何かで必要なことがあったらお願いしますんで使ってください。かなり近いうちに使うことになると思います。」
「宇宙戦艦!ウヒョー。なんだそれは?」
「スンマセン、乗ればわかるさ。今出します。」
やばい。疲れたとかじゃなくて命を削られたのが分かる。恒星間宇宙船を作るのは今回限りにしよう。
「ヒョオオ、あとで飛ばしてみる。それと村に名前を付けてくれ。」
座り込んでいる俺には構わず兵頭さんがぐいぐい来る。
「はぁはぁ。ケイロン一択でお願いします。」(苦しい)
「ケイロンイッタク村?」
「はぁはぁ。いえ、スンマセン。はぁはぁ。ケイロン村、です。宇宙戦艦はヤマト、あなたの村はケイロン、これでお願いします。
では、辺境伯の権限で男爵に命じます。兵頭男爵さんはケイロン地区の統治をお願いします。。
(家に帰らせてくれ)」
「はぐれ獣人たちを治め、できれば他の獣人たちのように人口爆発ブームまで持っていけないですかねえ。
持論だけど、食えたら、いろんなことが解決するのよ。はぐれ獣人たち、まず食えるようにしてやりたい。塀の外でボロボロになってるのかわいそうじゃん。
生まれた子は親のもとで、サトー獣人族の兵頭支族として育てましょう。」
親から離すと文字通りのスパルタ、ポルポトになっちゃうから、通いの保育園ね。
「あ 出産祝い金出します どのくらいがいいですかね?同族の支族みたいに子育て中の食事は出すようにしたいですね。
シングルマザーのつらいとこそこでしょ、狩りに出られない。休業補償というか 」
兵頭さんのつがいのチーターさんにも頼んどいた。
「母子支援と保育園というか託児所、サトーの金でやりましょう。お願いします。
うちの領同様、獣人にも学校行かせましょう。
スンマセン、家庭内の教育が弱い分、狩りのやりからとかも教えたほうがいいかもしれませんね。
一歩一歩、休まないで着実にやりましょう。二足歩行、ワンツーワンツー、ぐらいの気持ちで。わっはっは。」
兵頭さんには酒を出した。さっきに比べたら少し回復した俺と、そこら辺の夢をいつまでも語り合った。
宇宙戦艦と宇宙空母出した俺はその後三日間気絶して動けなかった。
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