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異世界召喚! 領主生活まあまあ満足

異世界、なれてきたかな?

 気が付いたら食事がだいぶ良くなってた。魔物肉と麦がゆなのは変わらないとして、中身のバリエーションが増えてきた。


「あれ?キャシー?今夜のご飯違うねえ?」


「旦那様。最近は移民、天狗、河童、エルフ、ドワーフ他が持ち込んだ各種の種や苗がとれるようになったと聞いています。」


「へーえ、それでかあ。そりゃあよかった。」


「すべては旦那様の灌漑のおかげ、と村人たちは。

 昔はこの村の気候に合った麦しか作れなかったのが、多少は水を使うものもできるようになったと感謝しておりました。」


 あ!俺がはじまりの村に来た時、麦がゆ食ってたのは「それしかできない」からだったのか。へー。知らなかった。


 俺の前世の知識だと、麦もけっこう水を使うと思ったが、異星異世界麦は荒れた乾燥したとこでもとれて、ほかの作物の中にはある程度水を必要とするものもあるのか。


 灌漑治水と土質改良だけでもチートなんだよな。



 そのうえに、化石燃料による動力とそれに付随して物流革命が起きた。起こした。


 例えば海の村から貝の一夜干しが鉄道を利用して遠くの村までその日に届く。いままで貝なんか食べる文化が無かったところだから需要爆発とまではいかないが、とにかく届く。逆側にも流れる。山のものが海に届く。


 俺のところにはいけすに入れた貝が届くので、酢締めにして食べる。酢も俺が出したバルサミコ酢や黒酢。うまくないはずがない。こっちの人間はあまり好まないけどね。黒酢。バルサミコ酢。酒を造る技術があるんだから酢の存在も知ってるだろうに。

 それよりも強い酸味への忌避、理論的にわかるにはわかるけどねえ。


 話がそれた。

 今まで運ぶのが大変だった麦も鉄製品も鉄道駅間は簡単に運べる。木は以前に気が付いた。きなだけに。

 人の移動も同様だ。人が線路沿いに移動し始めた話は以前した。


 ため池も今まではまず台地を作って、台地の上に粘土と砂と積んで、池を作った。畑には自然と流れていた。おおげさにいえば重力式といえる。


 今は池を掘り、余った土で畑の土台作る。その上に肥えた土をまいて畑と池の出来上がり。高低が逆転した。


 池のほうが下にあるから、蒸気機関で動くポンプで汲みあげる。これには理由があって、水やりする村が増えたからだ。

 いきなり土砂降りの雨を降らすと畑が痛むことが分かり、じわじわと小一時間は水やりに必要だ。村が二つ三つの時はどうということはなかったが、それ以上に増えたら対応できなくなった。


 だから、3日に一度しか訪問しない。できない。その代わり行った日にゲリラ豪雨。畑じゃなくて、ため池に土砂降りを一気に流し込む方式に改めた。ため池が上にあって決壊すると大変だから、今の方法に改めた。畑がほかの地面より上にあるので、水はけもよくなった。今まではどうやって水を引くかだったが逆転。



 風呂も新しい村以外は軽油焚きに改めた。新しい村では俺が常駐してるから導入してないが、出番が少なかったボイラー。今になって役に立つことになった。そういえばみんな風呂に入るようになったなあ。


 で、俺に逆らったら軽油も水も与えられない。狙ったわけではないがそうなっちゃった。わずか何年かで水に加えて油も、交通手段も抑えちゃった。


 こちらから喧嘩するつもりはないが、暗殺防止のためにもなってる。人間が小さいんです俺は。変な服着せられたり護衛が増えたりしてるけど、領民にとっては俺を殺したら損というくらいには領内に貢献してるつもり。


 俺がいま死んだら領内はほぼ全滅。風呂はともかく水が出ない。汽車も止まる。壊れても直せるけど油がない。

 俺がいなくても回る仕組みを、というのはずっと思ってることだけど。少なくとも領民に一揆おこされ殺されることは無いようにもしておきたい。


「どうなさいました?旦那様。」


「スンマセン。よくここまで来たなあと思ってさ。村に初めて来たときは住民のうっすーい粥分けてもらったんだよ。それで何とかみんな生き延びた。」


「かねがね伺っております。そろそろ、領主としての体裁を整えてもよろしいのでは?」


「スンマセン。俺、何度か話してるけど普通の平民の出でさ、村の一番豪華な暮らしを越えないようにしてるんだ。これも同じ話でスンマセン。


あー!

 奥さんたちは別。メイドや奥さんたちはもうちょっといい暮らししてもいいよ?服?小物?わからんけど、商会に好きなもん頼んで買っていいから。」


(あっ、やべ、いくらすんだろ?でもまあ今まで無給無休で頑張ってくれてんだから給料の後払いか。)


「はい。では領内の財政に影響しない範囲で。好きにさせていただきます。」


 あー領内の財政と家政の財布分けなくちゃなあ。なんとなく適当になってるよなあ。っていうか、領主としての俺、どのくらい資産あるんだろ?セルフ石油王だからわかんねえや。


 食うもんくって満足して寝た。

 当然、奥さんたちと仲良くもした。


 異世界に来て領主となり、美人の奥さんがいる。飯も以前よりは良くなった。召喚前よりいい暮らしかもしれん。





お読みくださりありがとうございます。

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