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異世界召喚!石の上にも三年。新しい村にきて三年。

今までのあらすじ 



異世界に巻き込まれ召喚された俺は、町を作ったり、水やりをしたり、ともかく忙しい。蒸気機関車も作った。


 ~ 3年後 ~


 新しい村をたててから3年が経った。異世界に連れてこられて、はじまりの村から数えたら5年か。けっこう経ったな。


 残念ながら、もう5年と同時に、まだ、たった5年なので、技術者も官僚も育ってはいない。世の中はそんなに簡単には変わらない。研究者なんかその先だろう。

しかし、この5年で学校に行かすのが当たり前になって、大いに可能性だけは出てきた。


 その技術者養成だが、俺しか先生がいない。スマホと電気辞書見ては、物理化学の法則や実験などを学校の先生たちに伝えてる。義務教育レベルだけど。


 鑑定のおかげで向き不向きがかなり明確にわかり、それも社会の進歩に貢献している。


 人生、やりたいことをやるのが一番だけど、しかし、この余裕のない異世界では、向いてないことを無理にやろうとすると文字通り「食えない」。食わす余裕もない。

本人たちも一応は納得して向いている方向へ進んでいる。


 神獣さんに頼んで、移民含む領民はみんな見てもらった。いろんなスキル持ちがいた。腕力、魔法使い、役人、学校の先生、アイドル。

 いろんな適性があって面白い。まあ大体は親同様に農民だけど。


 アイドルは40のお婆さんで今更だが確かに昔は魅力あったんだろうな。神殿がケチらずに鑑定してくれればよかったのに。他にも多数の才能の持ち腐れがいた。もったいない。


 今後は適材適所が進むから社会に才能の持ち腐れが減るだろう。そうやって社会が豊かになれば、むしろ職業選択の幅が広がっていくだろう。


 そして、俺とキャシーとケイティの姉妹は結婚した。新築の神殿で結婚式をした。披露宴は三日三晩続き、領内の仕事はその間は完全ストップ。飲み物は俺が出し、食い物は貯蔵品を放出しました。獣人たちが狩りまくって、だいぶ余りかけてましたから、いい機会でした。はい。


 2年経っても、おれたち夫婦三人にはまだこどもはいない。しかし周りはベビーブームで人口爆発。三年前から獣人は妊娠ブームだったが、少し遅れて只人も追随した。


 そりゃあ今までは餓死一歩前で、ぎりぎりの生活だったが、今ではそうでもない。少なくとも腹一杯食えて、まじめにやってれば家賃無料で家も貸してもらえる。お産の時に亡くなる率も低下。乳幼児死亡率も改善。

 もう、人の増えない理由がない。


 もとからいた村のおっさんたちも独身者は居なくなった。新しく来た人の中からもれなく伴侶を見つけることができた。


 そんな、町に急増した子供たちの姿を見て、妻の二人は俺に側室を勧める。


「旦那様、わたしたちに子ができませんのでそろそろ側室を。」


「スンマセン。旦那様って呼ぶのやめてよ。」


 結婚以来繰り返されてる会話だ。


「俺んちの実家は庶民。しかもたぶんアニキが継いでるはず。つまり、俺は次男で、実家の家は続いていると思う。

 こっちに来て貴族にしてもらったけど、それって、名前だけだろ。形だけ。こんなの。


 あのさあ、キャシーとケイティの実家の伯爵家のように、お世継ぎが必要な名家というわけでもないよ。

 どうしてもお世継ぎ、っていうなら、俺んちの系統は呼べっこないから、キッサ一族から養子とってもいいし。

 なんにせよ、まだ早いよ。あと何年かは様子見ようよ。それからでも遅くない。

 ハイ。この問題はこれで3年間先送り。


 異論は認めません。3年間後に二人とも子がいなかったらまた話しましょう。」


 これもここ最近繰り返されてる。


 まだまだ新婚だから、側室どころか浮気も「ちょっと」自粛する。

 今んところは二人に夢中。二人でもぜいたくなもんだ。50になったおっさんがシロート童貞卒業できただけでもたいしたもんなのに、若い美女二人を嫁に貰った。今んとこ美女二人ハーレムで良しとする。まあ、そのうちにおいおい、ね。


 神殿で結婚式といえば宗教改革も進めた。

 あれから、巨大な仮神殿を建立した。神官長の就任祝いと新神殿落成祝いを兼ねて地方聖所の神官たちも集めた。


 仮神殿新築自体ですったもんだしてるところ、神獣が地方聖所の神官のスキルを曝露しちゃった。

「なんもできねーじゃないの。殺し屋雇わなきゃ暗殺もできないくせに。」


 そのあと修羅場になって、結果として地方聖所の神官たちの中で、たちの悪いやつは追放。

「庶民寄りになってくれ」という俺の願いはガンガン進んだ。


 俺は莫大な額の喜捨をした (ことになっている) ので、神官長から「神殿の擁護者」という称号を貰った。


 うちの領軍が神殿警備も請け負ってる。そりゃあ領都内に神殿があるんだから当たり前だが。


 新築した「仮」神殿の壮麗な門はドワーフの寄進、「仮」神殿の「仮」大聖堂は俺の寄進。土地は俺が貸し、10年は地代を無料。神官の社宅とか付属の建物類は俺が10年は無利子で金を貸した。 (ことになっている) 

 今の神官長と個人的な約束で、10年は無利子据え置き。10年後から返済が始まる。神官長が交代した場合は、その約束は破棄する。 (ことになっている) 。

 今の神官長が追放されたり暗殺されたら、次に神官長になるやつからは遠慮なく取り立てる。つまり俺なりに考えた神官長の防衛策だ。追放した神官の中で逆恨みしてるやつがいるかもしれないからね。


 こんだけバカデカイもん建てて、しかも借金背負ってるから、代が替わったんでさようなら、とはならないだろう。そのための大建築だ。俺がいちんちで作って、あと鬼人たちが、ちょっと仕上げただけなんだけど、見た目はすごいもんができた。


 医療、そして炊き出しのおかげで、最近の神殿の評判はうなぎのぼりだ。そして俺にもいいことづくめ。


 まず、エリクサー配布隊に随伴する警備隊と、さらにそれにくっつく隊商の形で、うちの領民が堂々と武装して他領に入れる。しかも大歓迎される。


 商館は無事に商売ができる。うちの軍は偵察と訓練ができて費用はほぼ神殿と商館もち。厳密にいうとエリクサーの分俺が持ち出してるんだが、これは原価無料のぼろもうけでもある。


 神殿の権威は無茶苦茶にあがり、後ろ盾バレバレの俺にもそのおこぼれは来る。や、神殿もエリクサーも俺が出したんだけど、でも、おこぼれだろう。俺だけではエリクサーの販売も難しかった。


 相対的に王の権威は下がってるはずなんだが、いま、王侯貴族に難癖付けられるのは困る。エリクサーを毎年3つ、王家に献上することにした。


 あんまし多くやっちゃうと備蓄されて攻め込まれるからね。われながら気が小さい。


お読みくださりありがとうございます。

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