異世界召喚! 水魔法というより土木工事は続く
ここまでのあらすじ
異世界に巻き込まれ召喚されて、村の領主にしてもらった。いろいろ液体が出せるようになった俺は収穫祭で飲み物出しまくった。
水魔法が上達してきて、なんとなく地下水脈のありかもわかるようになった。
「殿様。」
「お?何?ガタロウさんガジロウさん。」
「どうやら、ここに水の道がありやす。掘りやせんか?」
ガタロウガジロウが村の近くに地下水脈が集まってるところを見つけた。
「あ?水の道?(地下水脈?)井戸掘るの?」
「へい。」
井戸を掘ろう。ガタロウガジロウが井戸掘りについても天才的技術を持っていた。
俺が居る間は水が出せるけど、俺がいなくなった時のことを考えて井戸を掘る。
「俺体力ないから、誰か獣人呼ぶ?盗賊さんたちは手があいてるかなあ?」
盗賊さんたちはすっかりサラばあさんが「教育」をして「反省」してもらい「更生」してもらった。もう盗賊じゃないんだけど、5人組は盗賊と呼んでくれというのでそのままの呼び名にしている。
盗賊さんたちは朝から晩まで自主的に働いている。この間の収穫祭はみんな食べおわるまで門番してくれてた。何を「お願い」しても「サー!イエスサー!」しか言わず最高速・最大限の精度、でやり終わるまで全力でずーっとやってくれてる。
いろんな人がお願いすると全部終わるかぶっ倒れるまでやめない。危険だから「教育」したサラばあさんが彼らのシフトを管理している。
「いえ、あっしらで出来やす。殿さまのご許可があれば掘りやす。」
「あーありがとう。助かる。ところで、井戸掘るとなんか具合悪いことあります?村にも河童さんにも。」
「ありやせん。こんだけ水が集まってるってことは、ここでどんだけ水を揚げても、これだけの水量なら周りの井戸も大丈夫でしょう。あっしらにお心遣いいただいてるなら、恐縮でヤス。何も問題ありやせん。」
「じゃあ頼むね。スンマセンです。」
河童二人と俺の三人で土木工事してたら、ついに井戸を掘りあてた。
水圧の関係で自噴はしないが、汲めば水が手に入る、というのは大きい。今までは枯れかけてた井戸しかなかった。ほんの数百メートル離れたところに大水脈があったというのは不思議だ。そんなもんなんだろうか?
カッパが勤勉にさらにさらに掘り進めてくれている。乾いた残土は新しい土塁になる。
塩が凝縮されてるので、塩は水路に流し村のはずれの塩湖に行くようにした。
徐々に下水と塩水の水を分けて、用水路、排水路、塩水路も整備しないとなあ。やることがどんどん増えていき、全く覚えられない。それぞれの担当に無責任に丸投げするしかない。
上流も、山と平地のきわにため池作る。河童の助けがあるとはいえ、デタラメな速さだ。全くの手つかずの林を切り開いていると例によってエルフが来て文句を言う。
ビュルビュルなんとか氏に酒と干し肉を持たせ、手が空いた時に平地に植林で手を打つ。食の嗜好に関してはほぼ天狗と変わらんなこいつら。
「ビュルビュルなんとかではなく、ビュグヴィルヴィルフだっ!。それと天狗と一緒にするなっ!」
考えが口に出てたか。しかし怒りっぽいやつだな。何百歳ぐらいなんだろコイツ。むちゃくちゃ短気なじじいだ。
「スンマセン。エルフさんたち工作得意ですよね?この間差し上げた錆びないナイフはもうなくなってしまいましたが、これからは地金が出るようになりました。この錆びないナイフのもとの地金を差し上げますから、ご自分たちで刃をつけて形にしていただけます?」
剣なら一振り、ナイフや包丁なら何個も取れそうなサイズのステンレスの薄板を何枚か渡す。
「む、今回も丸め込まれたな。じゃあ!」
鉄板を抱えて、でも、シュっと林の中に消えていく。
木は極力材木として利用しよう。森林破壊は避けたい。加工の際に出る木くずは仕方ないとして、照明と熱源は俺の出す油に取り換えていきたい。
林まで出かけていくより領主がくれる油のほうが取りに行かなくていい分便利だろ。
しかし、この生活習慣が変わんねえんだよなこいつら。どうしたらいいだろうか?
とりあえず難民には強制しよう。
開発して畑が増えたら魔物もよく出るようになった 。魔物も次々と倒す。と言っても俺じゃない。村に居ついた獣人自警団が狩ってくれてる。林をちょっちお切り開いたらますます増えた気がする。
獣人自警団では手に負えなそうな場合は俺を呼びに来る。砲台の役になる。氷玉飛ばす。溶けた鉄の玉飛ばす。たぎった溶岩降らす。鉄の玉は回収してあとで使うためにとっておく。
今まではちょっとでも怪我をしたら狩れなくなるから、基本姿勢は慎重通り越して臆病だったらしい。しかし今はよほどの大怪我でない限り治してもらえるから本能よりさらにもう一歩踏み込める、その一歩が、もの凄い違いなんだそうだ。バンバン狩ってくれる。しかも獣人たちも体格よくなってる。
穀物節約のため、魔物を倒して肉を食うほうが助かる。人も獣人も魔物を大昔から食べていて、毒にはならなそうだ。
毎朝、水やりして、牛乳とかジュース作ってやって朝飯食べてたら村から出て土木工事。昼は弁当と俺魔法で出したお茶。遠隔でヒールを村にかけてやる。暗くなりかける頃帰ってきてシャワー出してやって、ついでに畑に水やりして夕食食べて寝る。
モブ村人となれ合う時間が全くないな。
あっ、鋳鉄で五右衛門風呂作るの忘れてた。盗賊さんたちに夜だけどお願いして、おおざっぱな木型組んで中に砂入れてその上から溶けた鉄流す。明日冷えてから様子をみよう。
お読みくださりありがとうございます。




