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異世界召喚! 領主生活開始100日目 エルフ襲来!

異世界に巻き込まれ召喚された俺は、畑に水やりしたり、天狗に秘術習って空飛べるようになったりしている。この間は火トカゲも倒した。

 今日も天狗の団扇で飛行訓練をしている。


 ふわりと空を飛ぶ。だんだん高度が取れるようになった。


 村の外の荒れ地で飛ぶぶんに、下が平坦だから何か障害物を避けて飛ぶようなことはない。だんだんと飛行が単調になってくる。


 市に行ってからずっと考えてる。この村の特産は何にしよう?あれから市が開かれれば必ず行ってる。二度目からは荷馬車二台で婆さんたちと犬獣人猫獣人たちも交代で連れて行ってる。

犬獣人猫獣人たちは俺らが隣村に入る前に分かれ勝手に狩りをしたりぶらぶらしてくれてる。最初からそうすればよかった。

   異世界では、いまはとりあえず満腹してるが、備蓄は心細い。俺が来るまで大凶作だったので、種もみにまで手を出し始めていた状態だった。


 四季の変化に乏しいのでいつ蒔いてもいいのか? 


 適当なところで着地して色々考える。この世界は紙が貴重品だから、メモを取ることができない。秘書もいないし、木のきれっぱしにでも書いておくしかないのだが筆も持ってきてないし、ちょうどいい木もない。ぼーっと考える。


 今のところ収穫した麦があるが、半年後までもたないんじゃないだろうか。俺の猫草(オーツ麦)が何かの拍子でとれなくなったら村全滅だ。

 この世界の住民が、長期にわたって猫草を食べたときの健康への影響はわからないが、仕方がない。みんな俺が来た時より健康そうだし。


 とりあえず、村人の従来の麦を食べるのをやめてもらい、猫草だけにしてもらう。聞いたら、みんな既にそうしてた。無料で配られるものを食い、私有で換金可能なものを残す。当たり前だよな。


 猫草は今ではかなりの面積になってるから、村人が食べても余るレベルになってきた。しかし猫草を売る気はない。三日で採れる、こんなもんが広まったら経済から何からひっくり返るだろ。最悪の外来種として異世界を覆いつくすかもしれない。


 それはともかく、おれが水を出し続けることができて、なおかつうまくいけば村人は麦のほうを節約して売る方に回すこともできるかもしれない。今はこの方向で進んでる。このままの頻度でオークが来て、このままの調子で猫草ができ続ければ、村人の現金収入は倍以上になるだろう。いや、数年は凶作で収入ゼロの自給先細り生活だったので、ゼロは何倍してもゼロ。ともかく村人たちにとっては生活が向上するはずだ。



 なんでも「とりあえず」と「うまくいけば」と「できるかもしれない」「だといいな」ばっかりだなあ。


 村に戻り、森に採集に行く荷馬車隊と合流した。木を切って燃料と建材にしていたら、森切りすぎてエルフに怒られた。


 エルフのビュグヴィルヴィルフさんとビュグヴィルベイラさん。絶対名前憶えられない。美男美女だな本当に。整形したかっていうぐらい整いすぎてる。


 森から村に怒鳴り込んできた。


「あんまり森を切るでないっ!」


 エルフの怒りにンゴバさん、ビビりまくってる。

「森で見かけたことはあるが話したことはなかったな。この村のンゴバだ。村長をやっておる。


この男が領主の男爵さま。」


 えええ?無茶ぶりやめてよー

こういうところが、したたか通り越して狡猾だよなあ。


 男のほうの名前憶えられないエルフさんが端正な顔で怒ってる。


「あんまり森を切るでないっ!」

「へい。木を切ると、どうなるんでエルフさんや?」

 ビビりまくりのンゴバさんと俺をおしのけて、サラばあさんが、しれっと尋ねる。


「森を切ると、、、 木を切ると、、、  

よくないではないか!」

整った顔をゆがめて男エルフが怒鳴る。それでもかっこいいなこいつ。


 あれ???? 


 えー?


 理由ねえのかよ!


「エルフさんたちや。言い分はおいといて、まあ飯でも食ってけ。飯時だで。」


 田舎のおばあちゃん攻撃でグダグダな展開になってきた。


 とりあえずみんなでいつもの麦がゆかこむ。


 女エルフさんとサラばあさんで料理談議になってる。


「あら、この肉おいしいわね。」


「このベーコンはオーク肉をかまどの上の棚で干して、いぶした肉。森の木がないと作れないんだわ。10日ぐらいしか持たないけど、気に入ったんなら、おみやげに持ってき。」


 さすがサラばあさん。巧妙に交渉おっぱじめやがった。


 飯ご馳走になって、おみやげ持たされて、すっかり上機嫌で、当初の目的忘れて帰るエルフ。


 追い討ちに、いい作物の種があったらと頼んでおく。これからもよろしくと、ステンレス包丁も渡す。ホームセンターにあったやつの中ではいいほうのやつ。

 

 男はともかく、エルフ女はものすごく美しいのでまたきてくれないかなあ。ベーコンならなんぼでもあげるから。


 木の話で思い出して、灰を土鍋で煮て獣脂混ぜてみた。ドロドロの何かができたがケモノ臭くてたまらん。臭みのないものを取った時に試そう。村人に聞いたら、お湯に灰を混ぜて食器を煮ることはすでにやってるそうだ。あと、なんかの木の実を砕くと洗剤になるらしい。最近ここらでは見かけないそうだが。エルフさんくれないかな?


 早く聞けばよかった。


 例によってシャワーあびて、あびさせて、畑に水やって寝る。




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