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異世界召喚! 領主生活開始65日日 火トカゲとの死闘

今までのあらすじ 

異世界に召喚された俺は、天狗の秘術を学んで泥を飛ばして開墾したりしている。

65日目 



 猫草作って魔獣狩りの日々。


 朝飯食べたあと、部屋ですることもなく横になっていると、トラさんが飛び込んできた。


「遠くから竜が来やがっタイガー!

逃げるなり反撃するなり決めタイガー!」


 あわてて外に出て、言われた方を見たが俺には見えない。


 トラさんには犬獣人猫獣人率いて竜に向け先発してもらう。


 俺も大急ぎで、そこらのモブたちと荷馬車に乗って追いかける。馭者によると馬がビビってるそうだ。



 火トカゲが出た。


 見た目恐竜。体高2メートルくらい。正面向いてて俺らよりでかい。火を吹くワニといった感じで動きはさほど早くないが遅いというほどでもない。のっしのっしこちらに向かってくる。


 こんなもんまともに戦ったってどうにもなんない。


 俺は今や、かなりの量の泥は飛ばすことができる。やってみた。そんなもん軽々と越えてやってくる。火を吹く。目に泥当てても平気。火を吹く。


 獣人や村人は密集隊形あきらめ散開してわき腹を狙う。


 俺は固まってしまって、身動きが取れない。おびえながら水魔法練る。相手は火を吹く。


 体の構造が分からないから肺へというわけ行かない、しばらく肺と思われる当たりへ水を送ったが全く弱らない。火を吹く。


 鼻へ水吹き込もうとするが小さくて入っていかない。火を吹く。


 胸のどこに肺や心臓があるのかもわからないので、オーガにしたみたいに脳へ流し込む。


 しかし頭が小さいらしく、どうやっても弱らない。火を吹く。



 天狗の秘法を思い出す。ひょうの応用だ。精一杯上空に水の塊作る。2メートル四方として8立米くらいにはなったか。キンキンに冷やしていくと凍結した。さらにいったん上にあげる。


 俺の氷は見えないくらい小さくなった。

 高さ60メートルはあるか。


 高さを比較する材料が周りに無い荒れ野っ原なんで、何となくだけど。



 20階建てぐらいの高さから10トン近い氷塊をトカゲに落とす。ちゃんと当たるように誘導した。


 氷魔法というより物理力で、文字通り、潰した。火を吹かなくなった。


 ひょっとして爆発したらどうしようと思ったがそういうことはない。可燃性のガスか何かをためているのではなく、魔力なんだろうな。


 横へ回って見たら10メートルぐらいはあった。


 サイズ的には大型トラック同士の激突レベルだな。


 肉は食べないらしいので、いったんぶつ切りにして、荷馬車に乗せて山へ捨ててきた。ぶつ切りにしたときに魔石とか何か出るかと思って、探してみたがなかった。


 いったいどうやって火を出しているのか、口やのどの器官も頼んでバラシてもらったが、わかんなかった。フアンタジー世界だな。


 普通ここいらでは見かけない種類で、山から出てくることは珍しいんだそうだ。俺らが山に入ったので何か変化が起きたんだろうか?


 今になって手が震え、ひざが笑って立ってられなくなってへたりこむ。運が悪ければ、焼かれても踏みつぶされてもおかしくなかった。


 実際、火トカゲの吐く炎で火傷したやつ、踏まれて大怪我したやつ、飛び散った氷塊で大怪我したやつが出たので早速治してやる。必死で攻撃してくれたモブ村人モブ犬獣人が巻き添え食らった。俺がこうなってもおかしくなかった。ずーっと魔法かけ続け、とりあえず元に戻った。

 切り離されてると再生できないけど、ぐちゃぐちゃになってもつながっておれば回復できるようだ。



 かなり遠くから猫獣人たちが発見してくれたんで時間が稼げたが、もたもたしているうちにかなり間合いを詰められてしまった。砦というか城壁というかを増強せんといかんな。

 火トカゲに対抗できるレベルの防備ができるのはいつだろう?




 今後のことはともかく、今回もまた、とりあえず生き延びた。とりあえず、は。




 そこへ天狗のおっさんがまた来た。火トカゲをさっそく倒せたことの感謝を伝えた。

「すんません。こっちの都合で石つぶての秘法より先に飛行の秘法教えてもらっていいですか?」


「それはちょうどよかった。今日はおぬしのために飛行用のうちわを持ってきた。持て。」


 おっさん酔っぱらって帰って、前回の話忘れてただろ?それと、渡されたうちわ、どう見ても棕櫚の葉っぱなんですけど。


 持った。


 飛んだ。


 高度三メートルぐらいか。飛翔、とはいかないが、空中をよたよたと飛ぶ。


 体をよじれば、緩やかな方向転換ならできる。



「スンマセーン、これどうやって降りるんですかー?」




「うちわを手放せばおりれる。」


「え?墜ちちゃうじゃないですか!」

 三メートルはきついよ。


「ええい。ワシにつかまれ。」

 飛行術の先生にナンだけれも、酒となんとも言えないケモノ臭さで気持ちが悪い。言えないけど。



 おりた。。。。



 地球は青かった。大地のありがたさを感じる。やっぱり天狗は獣人だった。発想が全然ぶっ飛んでる。落ちたら普通大怪我するか死ぬかするだろ。基礎体力が全然違うんだろうな。


 そういえば初めて会った時に魔狼に囲まれてたのもうちわを手放したのが理由なんだそうだ。

 うちわを手放しておりて、そのうちわを探してる間に囲まれたんだそうだ。


「スンマセン、うちわを手放す以外降りかたないんですか?」


「あとは慣れだな。」


えええええ!むちゃくちゃ乱暴じゃん!


「いろいろスンマセン、ええっと、このうちわって予備はあるんですか?


えっと、あと、水に濡らして大丈夫ですか?」


「天狗のうちわは大変珍しいものだが、予備はある。遠慮なく使うがよかろう。

 濡らしても大丈夫だ。さては堀の上で練習する気か?賢いのう。さすが領主さまじゃ。カカカカカカ。」


 高笑いする。

 読心術あるのかな。クサイって思ったのばれてたら悪いな。


「へへへ。」

 笑いどころが分からんが合わせておく。


「スンマセン。じゃあ、善人坊さんがいない時も練習させてもらいます。

 あと、善人坊さんに今お出ししてる酒は穀物酒ですが、果物があればフルーツ酒ができます。

 よさそうな果樹が山にあったら、果物取ってきてください。村で植えてみます。蔓で伸びる系の果物ならなお歓迎です。」


「酒と取引とあらば断われまい。さすが領主さまじゃ。カカカカカ。カカカカカ。」


「スンマセン。よろしくお願いします。」


 とにかく猫草一択の暮らしは危険だから、必死で頼んでおく。桃栗三年柿八年も待てないから、ツル系で伸びて早く食えそうなやつを重点的にねだった。


 あと、堀の上で毎日も練習したら、何度も何度も落ちたあと、何日かでフワっと着陸できるようになった。それまでは村人には爆笑された。よほど情けなかったようだ。


 次回天狗のおっさんが来たら、雨ふらしの秘法と飛行の秘法を他の村人にも教えてもらおう。


 モブ村人には生活魔法でちょろっと水出せるやつはいるんだけど、雨レベルがいない。俺の他にできるやつが増えれば、先々、助かる。


 独裁政治考えたら俺だけが給水独占したほうがいいのはわかってるが、そんな余裕ないから。うちの村。ため池を作りてえな。


 飛行の秘法は俺の練習姿見て逆に尻込みする者もいるだろう。今のうちに、もし教えてもらえたらの前提で希望者をつのっておこう。まずは俺が飛行マスターしないとなあ。



 色々あって遅くなったんで飯食ってシヤワー場給湯して、畑に水やって寝た。





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