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異世界召喚! 領主生活開始30日日ぐらい ずっと水やりしてます

今までのあらすじ 

異世界に巻き込まれ召喚された俺は、領主になって、領内の水やりをしている。魔物をみんなで返り討ちにして食った。


 村に来てひと月が経った。




 猫草は確実に2日で収穫が続き、また、耕して撒く。ネズミ算式に耕地が増えている。


 獣人たちにも若い草をかじらせてやることができるようになった。馬たちも収穫後の葉っぱや麦わらを食べている。そのうち麦も食えるようになるだろう。


 ただ猫草の収穫がいつまで続くかわから無いこと、一方で長期的に猫草を食う健康への影響はわからないことは村人たちに猫草(オーツ麦)を渡すたびに毎回説明している。

 

 村のみんなが見違えるほど元気になり、近くの山まで採集隊も出せるようになった。村の中で餓死を待っていた時とは偉い違いだ。


 採集隊は荷馬車の番をするよぼよぼの老人ひとり、獣人ひとり、採集に村人ひとり。獣人と採集係が持ちきれない量になったら山の裾で待ってる荷馬車に積んで皆で帰ってくる。獣人は偵察と護衛と荷物運びを兼ねてる。


 山に深入りはしない。手に負えなそうな魔物の気配がしたらさっさと引き揚げる。今のところ被害ゼロで、魔豚や魔ウサギ、山草野草を採集してこれてる。食用にならない攻撃してくる小物の魔物は斬り捨てている。山の肥料になるだろう。


 すぐに収穫できる猫草、俺が出せる水、この二つがチートになって餓死は免れる程度には生活に余裕が出てきた。飯も薄い麦がゆから、肉と山野草入り麦がゆ程度には進歩した。


 一度獣脂でクッキー作ってもらったがあまりうまいもんじゃなかった。村人は喜んで食い、以降村の定番となったが、俺は遠慮してる。石臼は歯を痛めるらしいからな、長生き目指したいし麦の揚げたのうまくないし。

 砂糖と卵が必要なんだろうが、それはこの世界にはない。



 夜になって、月明かりが無いことに気が付く。そういえば、こっちに転移させられてから月を見たことがないな。



 つまりここは未来でも過去でもなく異世界、しかも異星だ。元の世界にいたときに、地球に対して月という衛星は、天文学からすると常識外れに大きいということを聞いたことがある。

天文学的にはこの惑星のほうが多数派なんだろうな。太陽は大体以前の世界と同じサイズの気がする。時計が無いからわからないが一日の長さも多分同じくらい。

 

 部屋は真っ暗だ。薪が足りない。森を開き、薪を確保しよう。切ったところはあとで開墾して耕そう。採集隊を増やさねば。



 村の工房作の貫頭衣が皆にいきわたるのはまだ先だろう。植物性の服、出来れば離宮で貰ったレベルのは欲しい。お婆さんたちにリクエスト出しておこう。ところで革服って洗えるんだろうか?





 部屋で半裸で色々なことを物思いにふけっていたら、

「ウォオオオ! 助けてくれー!」


 野太い声がして、犬獣人たちが俺の家に転がり込んできた。力尽きたらしく荒い息をしているがその場から動かない。へたり込んでいる。


 あとからオーガに率いられたオークの群れが追いかけてきた。

 暗いから分からない。他の村人によるとオーガ1 ブタ10ぐらいか。



 オークを村人猫獣人犬獣人総出で攻撃する。土塀を使ってうまく有利な位置で囲む。


 俺もあわてて服を着て外に出て攻撃に加わる。


 投石が全く効かない。オーク10ぐらいなら、今の村では楽に仕留められるはずだがどうも勝手が違う。


 村人の光魔法とくいなやつが目に光魔法浴びせる、といってもホームセンターの懐中電灯のほうがまぶしいレベルだ。

 夜だったのがよかったのか、まぶしがって動きが乱れているオークを滅多打ちにするが、相手は隊形組んでいてなかなか崩せない。


 結局こっちもバラバラになって壮絶な殴り合いになる乱戦になった。


 こん棒を持ったオークに村人が弾き飛ばされる。やべえ。爺さんがぶっ倒れてる。

 村人の腰が明らかに引けてる。


「村人は下がれ!たのんだぞ!シシ。」「ヒヨー」「タイガー」「にゃーん」


 二足歩行ブタの群れ対二足歩行ライオン虎ヒョウ猫のガチ対決。魔人魔獣獣人の区別がイマイチつかない。味方は獣人、敵対するやつは魔獣と割り切る。


 猛獣チームの移植ごて改造ナイフ攻撃は確実にオークの急所にヒットしているが、隊列を組んで数に勝るオークにだんだん押されてきている。


 後ろをみるとびぬけてでかいオーガがいる。こいつ倒せば戦況が変わるか?おれが肺へ水を送り込んでみた。


「ゴフゴフ。 ハー!」


 オーガが苦しんでいるが倒れない。おかしいなあ?


「あれ?これ、胸じゃなくてもよくね?」


 頭に水を送ったら倒れた。脳溢血とかそういう奴?


 それまで統率取れてたオークが急にばらばらの動きになる。


 猛獣チームはオークの群れを端から順に少しずつ削っていく。

「シシ。」「ヒヨー」「タイガー」「にゃーん」


 ひきつづき村人たちの光魔法と俺の水魔法で援護する。






やっと終わった。


 魔物の死骸の群れと、倒れて動かない村人や血を流しうずくまる村人。何とか勝った。勝ったというより、俺、生き延びた。


 損害も大きかった。


 猫獣人にケガはなかったが、村人に死者と怪我人が出た。怪我人は俺の魔法で治してやれるが、即死はどうしようもない。


 犬獣人も村に来て絶命した者もいる。ケガをしたまま無理な長旅で弱っていたところに最後の大激闘で力尽きたそうだ。



 オークは犬獣人にもご馳走らしい。

 例によって治癒回復魔法かけまくる。


 いまのうち村人にお願いして、明日は領主館の中庭で獲物を食べる用意をしてもらう。


 今夜はもうおそいし晩飯は済んだから、村人たちがオークの下処理だけしてる。返り血がすごい。終わったら洗ってやるから声をかけるように頼んで、俺は家に戻る。


 オーガは食べない。人も獣人も亡くなったやつは翌日に村のはずれの墓地に埋葬してやろう。今日はもう無理。


 生き延びた犬獣人たちも付いてきた。キビ団子はないので魔物肉の干物をやる。当然明日の飯にも参加してもらおう。こちらもバラエテイ富んでる猫獣人同様、狼獣人風シベハス風ドーベルマン風といろいろだ。


 犬獣人たちが感激して遠吠えして号泣している。家の中だから結構うるさい。結果としてこいつらが村に魔獣を呼び込んでしまったのだが、さらにその結果としてこうして肉が食えるので責任は不問にする。遠吠えを聞きながらいつのまにか寝てた。


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