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異世界召喚! 宇宙船が示す未来の続き

ここまでのあらすじ


戦争が終わって内政タイム。国内の科学技術を振興する。

 ドワーフの手工業から、人族による工場制機械工業への脱却を目指してる。工具をいろいろと提案した。

 将来の構想としてはドワーフには工芸品芸術品を頼みたい。プレス機などを宇宙空母ムサシの助けを借りてプレゼンした。


「ムサシ。」

「はい。」

「産業の水準はなるべくなんだが、『今のドワーフが作れる物』に限定しておきたい。

例えばだけど、集積回路チップどころか真空管は難しいだろ?」


「そうですね。」


「プレスやボール盤なら可能だろ?」


「先ほどのように、こういう方向でというヒントを出せば可能ですね。」


「他にも、ムサシの知識や俺の電子辞書の中で可能なものは、提案して欲しい。」


「わかりました。進歩が急だと知識の探求をやめる種が多いようですから、それが順当だと思います。」


「え?そうなの?

 そうは言っても軌道上には宇宙船が待機し、獣人たちが乗り組んでいる。地上組でも限られたメンバーには端末を与えている。われながら矛盾しているんだが、現時点ではそういう考えだ。

 いつものやりかたでいこう。とりあえずその方向でやってみてくれ。連絡は密に、色々教えたり提案したりしてくれ。やってみて駄目だったらまた考えよう。」



~数日後~


「キョータ。教えてもらった道具でいろいろ考えてみたんだが、まあ見てくれ。」


「え?ベッケンさん、何これ?どうしたの?スンマセン。鉄砲ですか?新型の?」


「そうだ。キョータが考えた連発銃だが、あれはあれでいい。しかし、鉄砲の発射ガスの反動利用は手入れ次第によっては作動しないばあいもでてくるだろう。だが、それでは美しくない。

手動でボルトをこうやって動かすものを考えた。これならば発射ガスを使うより確実だ。


 同じ弾を使い、確実に作動し、少しだけ命中率がよい。

 その分、連射に時間がかかる。キョータ銃とは使う者と使いどころが異なるだろう。」


 こいつら、自動小銃を見てボルトアクションを開発しやがった。すげーな。異世界リバースエンジニア劣化版量産型作成。


「あー、これはこれでいいものですね。」


 とりあえず無難な相槌を打つと、さらに重そうな銃も取り出してきた。


「そして、そのドワーフ銃を連発式にする仕掛けがこれだ。」


 リボルバーカノンを再発明しやがった。この世界では初の発明だ。発射ガスを作動に用いるのではなく、外部動力利用のガトリング銃。チェーンガンだ。


 リボルバーカノンをベッケン氏が開発したとはいえ、大口径のバルカン砲とかブッシュマスターは過剰装備だ。

 この世界では今のところ自動小銃ですら無敵の兵器なんだから。


「あー、ありがとうございます。代官さんに渡して実際の運用の研究してもらいます。スンマセンでした。助かります。」



 しかしなあ、過剰装備といえば、戦車も過剰装備。

 キャタピラーも広大な荒れ地を走り回るには、むしろ不便といってもいい。ゴムタイヤのほうがよろしい。


 脳内で考えたのと実地ではずいぶん違う。 技術水準も全然違うし、敵はモンスターか人だ。

 人は歩兵か騎兵でまだ戦車装甲車ない鉄砲すらない相手だから大砲は要らない。


 つまり、モンスターのためにわずかな大砲を用意する。あとは対人用に機関銃積んだ装甲バス増やしたほうがいい。現時点での最適解はそうなる。


 当面はダブルタイヤのバスのテクニカルでヒャッハーが最適解だと思う。装甲バスとドワーフ銃・ドワーフ銃連発式を量産するように頼む。

 ベッケン氏に話したように、現場が最適解を探すだろう。


 何年か先の話になるが、ドワーフの匠の技+宇宙空母ムサシがアシストする量産技術で技術が進む。明らかに便利になってきた。

 軍事衛星が軌道上を飛び、中層低層に偵察機が周回している。端末に情報が表示されるので、偵察という点ではほぼ満点だろう。


 その一方で、 ムサシの欲しいものリストが理解できないときもある。そのすり合わせにけっこうな時間がかかる。

 原料素材だすだけなのにその原料がわからん。

 原子番号なら異世界でも共通だと思う。そこから違ったら、もう、対応できない。


 細かいことは分からないが、星があり太陽らしきものがあるからおそらく核融合はある。引力もありそうだ。物理法則は地球とおそらく同じだろう。魔法は分からない。


 ムサシに原子番号言われてもわからん。水素が1、ヘリウムが2だったか。原子番号は宇宙共通語なんだろうが、俺が分かんない。

 色々話して、俺が出せるものは出して、周期律表書いてもらっている。

 鉄とか銅とか金、純粋な金属は解決。アルミ、チタン、鉛。どんどん周期律表が埋まる。

 科学の発展というより、ムサシとの意思疎通の改善だ。共通言語の語彙が増えていく。ムサシが俺の電子辞書解析したのでその助けも借りていく。


 例えばこんな感じ。

「水出すよ。はい、これ、水素と酸素。水素は軽いほう。」


「はい水素は原子番号1。酸素も理解しました。原子番号8。原子量16。」


「メタン、出します。水素と酸素と炭素。」


 科学の法則は地球とさほど違わないようだ。よかった。科学の法則から違っていたら、俺のおぼろげな知識すら生かせない。


 毎度のことだがもう少し勉強しとけばよかった。や、高校あたりでやったはずだが何十年も前の話でころっと忘れている。

 あ、酸素は液体で出せるわ。液体酸素。液体窒素。液体ヘリウム。この何年かでますます能力が上がってる気がする。思いつくまま、ありとあらゆるものを出す。エタノール。過酸化水素水。液体水。これは水だ。

 周期律表が埋まってきて、水兵リーベ僕の船。シップスクラーク。これはなんとなくわかった。カルシウムか。


 ムサシが書いてくれる周期律表がとぶ、というか、原子番号は水素が1でヘリウムが2だ。でも水素は1族でヘリウムは2族ではなくて18族に飛ぶ。これは記憶なかったなあ。もっと升目になってるかと思った。いや、高校の頃の記憶ってあてにならんな。中学かこれ?


ひどすぎる借金ってどこだろう?エッチでリッチな母ちゃんが、とか、ふっくらブラジャーとか、うろ覚え連発。どこに当てはまるかわからない。ああ、まじめにやっておこえばよかった。

中高って、俺に限らず男子は一番フザケてる時期だよな。

 ふっくらブラジャーって覚えても、本来の意味なんか忘れてんじゃん。そんな時期にこんな大切なことするって。古文でさびしい淋病ていうのもあったが、これも意味忘れているうえに言語が違うから全く役に立たない。ありおりはべり。


合金を出せば向こうで解析してくれてどんどんと理解が進む。ステンレスは鉄とクロームとモリブデン。クロモリ鉄ってこれか。知らなかった。知らなかったばかりだわ。異世界飛ばされてから勉強するとはねえ。

(著者注:クロモリ鉄とステンレスは配合が違います。キョータは両者とも出せるのに、この時点で気が付いていません。)


周期律表と原子番号の概念があって助かった。それでも21世紀の科学者からしたらマンガで筆談するとか、表情で察するレベルなんだろうな。


放射性の金属はとりあえずまだ出さないことにしました。とりあえずとりあえず、安定した鉛あたりまで。今の技術で扱えるものだけ扱う。ガソリンやLPGも扱わない。密封の自信がないからね。これもムサシと相談だな。


 「今は俺が出してるシロップと肥料も俺が万が一の時にはムサシが製法公開頼むわ。」


「はい。わかりました。」


 あとなんだろうなあ?

 とりあえず端末と話しながら全領土に水と油補充して寝る。

 いつものことだが、何か大きな穴があるようで不安極まりない。

お読みくださりありがとうございます。


誤字の指摘いただき幸いです。ご感想とあわせ引き続きお願いします。

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