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異世界召喚! 宇宙空母ムサシ 地味に大活躍

異世界に召喚された俺は鉄道作ろうとしてんだけど全然進まない。

色々あって大虐殺してしまったら、心配して兵頭さんたちが宇宙空母ムサシでおりてきてくれた。

そしたら宇宙空母ムサシの活躍が始まって。

 宇宙空母から、毎日毎日50人乗り連絡艇がふってくる。


「ムサシ。100人乗りでもそれ以上でもと言ったが200人乗りは可能か?重量物2トン程度の貨物船は可能か?」


 200人乗りは簡単です。無人ならほぼ200人乗りと同型で20トンくらいまで行けます。人間向け生命維持装置などいくつかの装備が不要でそのぶん運べます。」


「じゃあ貨物20トン用シャトルもよろしく。規格は統一しよう。よくわかんねえな。ちょっと考えさせて。


 う~ん。誰かに聞くか?いや、誰もわかんねよな。」


「相談相手として、兵頭さんはいかがでしょう。」


「兵頭さんにつないで。」


「ウヒョイー!どうしたんだ?」


「スンマセン。今大丈夫?

 そっちのフネの工場で色々作ってもらっておろすことにした。


 こっちから連絡艇つかって材料を上げる、そっちから製品下ろす。この間に話したやつな。


 で、どんなもん作ればいいのかなと思って、相談。」



「ウヒョー!好きな物を作ればよい。大は小を兼ねる。宇宙フアイターはそうはいかないが、連絡艇なら大きいほうがいいだろう。」


 「あーそうか。ありがとう。そうだよな。スンマセン。その通り。

じゃあ、そうだな、とりあえずなんだけど。12人乗り連絡艇三隻、200人乗り今のとこ三隻、貨物特化20トン型が三隻。

で、20トン型に積みきれない大きさのものが出たら、また相談。とりあえず、その九隻使ってみよう。そのあと、また相談。万が一の時にはみんなで軌道上に逃げたいからね。」


「ヒョー!それはそれで宇宙ファイターを増やしたほうがいいのではないか?」


「ヒョー!じゃあ、連絡艇はそれで。とりあえず九。そこまではムサシさんも兵頭さんもよい?」


「「はい。」」 

 着地させて無線の基地局にしたり。軌道上に置いたり、緊急避難用に何隻か欲しいが、まず使ってみないとわかんない。


「で、スンマセン。なんだっけ?宇宙ファイター?今どういう運用なの?」


「ヒョー。たくさん飛ばしている。」


「補足説明いたします。

現状20機が正多面体を構成しています。予備機を二機艦内に持っています。それはほぼ無重力のこちらだからできますが、重力下では軌道を描くため難しいでしょう。」


「スンマセン。じゃあ3機増産出来たら静止軌道軌道上に3機、それは急がない。3機飛ばしてみて、また考えよう。

 俺、SFとかスペオペあんま詳しくないんだ。守備範囲はパルプジュブナイルラノベ、なろう。

現物いじってみてから、また考えようね。


 えーっと、ムサシさんは生産に余力出来たら教えて。それまでにこっちもこっちでやることやって回す。思いついたらまた連絡します。


 あー、あと、端末をハンス君にも回しとくから、材料の発注とか彼を通してくれる?俺、目いっぱいなの。


あ、端末はこの間ので問題ないや。立てかけて使えるタイプもう少し大きいのも頼む。端末。スゲー、いい。」


「貴信拝受。」


20トン積みの宇宙船に積みきれない荷は、今のところ考えにくい。そのうち出てくるかもしれない。


ああああ、絶対に「流星号、応答せよ、流星号」と、ビデオシーバーは真似したいな。日本では汗で腕バンドがくさくなるから、腕時計類しなかったんだよね。



◎◎◎◎◎◎◎◎◎   ◎◎◎◎◎◎◎◎◎  


戦争が終わって、長巻、薙刀の柄の短いやつ作ってもらおうとドワーフを訪問。まあ、だいたいの場合は広場で飲んでるんだけどこいつら。こいつらに宇宙船を渡すのはまだ早い。


「スンマセーン。親方。お願いが。」


「オウ。今度は何だ?」


 工房をのぞいたら、手工具でネジ切りしてた。治具なしの目見当でなんでもよく作れるな。ネジ切りを小刀で。


 あああ!こいつら!古代中世の生産技術で近代的なもん作ってたのか!頼んだものはなんでも作るから勘違いしてた。

 ドワーフにつけた奴らがみなやめる理由が分かった。

 家内制手工業から脱皮してもらわんとならん。工場制手工業、工場制工業へ。


 とりあえず、ボール盤や旋盤、フライス盤の概念を伝えなきゃ。


「スンマセン。えーっと、お願いとは別に見たとこから話しますね。

大量に同じモン作って欲しいわけ。ベッケンさんしか作れないものはそれはそれでお願いしますから。


 うーんと、ろくろは既にあるから、旋盤の概念は分かるよね。物が回る。刃で削る。

 逆にね、フライス盤はそのろくろを据えてある台が動くの。こういう感じで。」


 絵を描きながら説明する。


「ほう。」


 聞いてないように見えて、スゲー聞いてる。夢中になってる時の反応だった。機関車みたときもこうだったな。


 「ボール盤は逆に刃が、こう回って、こう、動く。物に穴開ける時にね。


 俺も工場でちょっと働いた時に見掛けたり使ったりしただけで、それほど詳しいことは知らないんだけどさあ。スンマセン、聞きかじりで。」


「おお、発想がすごいな。この考えはなかった。おー。」


「ん?俺が居た世界は普通の家に電動ドリルくらいはあって、むしろカンナがある家のほうが少なかったんじゃないかな?うちはカンナもあったけど。」


「ほう。電動ドリルとはなんだ?」


「スンマセン。手持ちのボール盤。キリが動くの。木工用ならこういう刃でもいいけど、こうなってて。アタマの部分を変えればねじ回しも兼ねます。」


それもまた絵に書く。


「これが、モーターで動く。持てるくらいの小さいモーターね。で、ボール盤は電動ドリルが、こう動く。ガイドに従って。レールね、鉄道の。あれと一緒。こうしか動かないように線路がある。」

それも絵に書く。


「スンマセン。何回か試作品作らないとまともに使えるモンできないだろうけど、でも、その価値ありますから。電動ドリルか旋盤あたりから試作してみてください。」


あと、もののついでに、プレス、ネジは切削加工でも作れるけど、プレスの応用で金型転造という手もあることを伝えた。押し潰し加工は素材を強くしますよ、と。


「ほう。お前、人間なんてやってないでドワーフにならないか?

どれだけ物つくりに詳しいんだ?」


「スンマセン。ドワーフに弟子入りしたらドワーフになるんですかね?俺は領主で手一杯です。巻き込まれ召喚されてからずっと綱渡りで。

 そもそも、全部全部、前の世界で見たことがある、使ったことがあるだけです。見様見真似、って翻訳されるかな?」


「うむ。」


「実際には恐ろしく不器用ですよ。で、不器用でも使えるのが治具であり工作機械です。

 しかも、さっきも言いましたよね?俺の場合、何かを極めたわけじゃなくて、全部上っ面。いつも同じ話でスンマセンが、大きな商会を臨時雇いで転々としただけ。


 その分、いろんなことを眺めたことがあるだけなんです。


 見たことある、使ったことがあるだけです。で、使いこなせた、とか、実地に作ってみて極めたことがある、とか、そうじゃないんです。スンマセン。」


ジョブホッパーをなめるな。言ってて恥ずかしくなるわ、こっちが。


 タップ、バイスなどの概念も、そうそうすぐに実用化しなくてもいいからと説明だけはしといた。

 ドリルビットがないとボール盤使えないよな。刃のついた棒のとこだけ入れ替えるとか、そこから伝えるのか。なかなか難しいな。


プレスだって説明難しいな。ムサシに頼んで油圧プレス一つ作ってもらおう。金型転造はそのあと。現物あれば通じるだろう。


やはり、ドワーフとムサシの直リンクは、やめといたほうがよさそうだ。ゼッタイ。無線の真空管だって製造難しくって困っている。順番に発展させないとメンテナンスも改良もできない。ムサシの知識とドワーフの知識欲・生産力は混ぜたら危険だ。

お読みくださりありがとうございます。


誤字の指摘いただき幸いです。高評価、ご感想と合わせ引き続きお願いします。

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