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住宅地

作者: 鰤金団

高層マンションが連なる住宅地。

そんな住宅地の中で象徴とも言える13階建ての高層マンションがあります。

そこのマンションに住んでいる住人はとても仲が良く、今日も全員が仲良く話をしています。

彼等は一体どんな話をしているのでしょう?

今日は彼等がどんな話をしているか聞いてみようと思います。



13階に住んでいる東宮とうみやさんが「俺子供の頃さ、メンマに憧れてたんだよね。」と言い出したのが始めでした。

10階に住む遠田とおださんは可笑しな事を言い出した東宮さんに「子供の頃食べられたかったのか?」と突っ込みを入れています。

東宮さんは「いや、なんか子供の頃って結構変なものに憧れたりするだろ?」と言います。

それを聞いた11階に住む士野しのさんが東宮さんの言葉に賛同して「分かる分かる、俺も草履になりたかったもん。」と言っています。

それを聞いた九階に住んでいる九沢さんは「士野って子供の頃から足フェチだったのかよ。」と笑っています。

士野さんは笑われてちょっと拗ねてしまいました。

「ちょっと笑いすぎだよ。」と九沢さんに言っているのは12階に住んでいる王野さん。

2階に住んでいる二井内にいうちさんが「そういう王野さんて髪フェチだからかんざしになりたいとか思ってそうですよね。」と言い王野さんを弄り始めました。

王野サンはその言葉に「当たり前じゃないか!!髪の綺麗な女性は素晴しい、世界の宝だよ!!」と立ち上がり熱く語ろうとしましたが、皆さんの冷ややかな視線に気付き、ゴホンと咳を一つした後に「子供の頃って好きな物や憧れたものになろうとするじゃない?それが趣味になってたりとかさ。」と空気を変えるのに必死です。

その必死さに可哀想だと思って乗ったのは8階に住む八尾やおさんです。

「そういえば、俺子供の頃から行灯って何でか解らないけど好きでそれが総じて行灯集めてるなあ。」と王野さんに話します。

続いて話に乗ったのは二階に住む二井内にいうちさん。

湯飲みを手に持ちながら「私もお祖父さんの影響か塩の結晶に惹かれて塩には目が無いですね。」と言うとお茶を口に含みお茶を味わっています。

一階に住んでいるはじめさんが「そういえば九沢さんの部屋にこの間行ったら炭ありましたね、部屋中に。」と九沢さんに話しかけます。

それを聞いた東宮さんは「炭ってなんか思い悩んでる事でもあるのか?」と尋ねています。

九沢さんは「消臭効果があるんですよ。あと水が美味しくなるんですよ。」と言うと、4階に住む四橋さんが「お祖母ちゃんの知恵袋?」と言って九沢さんに突っ込んでいます。

九沢さんが言う前に6階に住む牟田むたさんが「四橋、流行を知らないのか?今、炭が流行っているんだぞ。」と四橋さんに教えてあげています。

5階に住んでいる五木いつきさんが元さんに「元はバンドやってたよな?やっぱりギターとか趣味で集めてるのか?」と聞くと、元さんは「僕はバンドの担当はギターで予備も持ってますけど集めてるのは笛ですね。」と言うと全員が以外だという顔で元さんを見ています。

3階に住んでいる光田みつださんが「笛集めてる奴ってオレ初めて見たぜ。何で笛集めに目覚めたんだ?」と不思議そうに聞くと、元さんは「僕が最初に触った楽器って笛だったんですよ。んで、家族の前で笛吹くとすっごい喜んでくれたんですよね。それでいろんな種類の笛を見つけるたんびに買って家族に聞かせてたら気が付いたら笛の演奏より笛集めに夢中になってたんですよ。」と訳を聞かせてくれました。

八尾さんが「いい話かと思ったら最後に変な方向に逸れたな。」と感想を述べています。

「そういえば、七瀬さんと牟田さん、五木さん、四橋さん、光田さんて小さい頃からの付き合いでしたっけ?共通の趣味とかあったりするんですか?」と聞くと、7階に住んでいる七瀬さんが

牟田さん達と顔を見合わせた後言いました。

「俺達、流しそうめんの水路観察が趣味!!」と。

あまりにも地味な趣味で皆さんが反応に困っていたのが解りました。

固まった状態とはああいう事を言うのだと。

その固まった状態から逸早く戻ったのは王野さんでした。

「皆部屋に戻れ!!管理人さんが近づいてくるぞ!!」

その言葉を聞いた皆さんは急いで部屋に戻っていきました。



管理人さんは彼等のマンションの前まで来るとそこで立ち止まり言いました。

「さあ皆さん、竹の伐採を始めましょう!!」と。

後書き修正します。

竹林を住宅地に見立てて話を書いてみました。

竹を高層マンションという風にしています。

1〜13階までの住人の苗字はネットで調べたところ実在の苗字です。

住人の夢や飲んでいたお茶は全て竹が入っています。


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― 新着の感想 ―
[一言] ファンタジーじゃないなあ。文学のジャンルだと思うよ。だから、あまり趣味じゃない。上手だけど、深みがない。
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