鬼と姫
「今日も良い満月ね」
私は、屋敷から毎日のように月を見る。いや、屋敷に閉じ込められてるからこそ、それしかできない。兄上が私をこの屋敷に監禁したから。最初は勿論辛かった…………………でも、今日は違った。
「美しいなぁ、お前」
誰か分からない人の声する。すると、私の背後にその声の主が居た。半分割れたお面付け、男の人が立っていた。白髪で髪が腰まである人でそれにキレイな牡丹の花柄の着物を着て、私を見つめる。
「何処から入ったのですか!て、あれ?」
さっきまで私の目の前に居たのに何処に、私の背後から声が聞こてる。
「今宵は、良い月だ!」
後を振り向くとその人が立って月を眺めていた。少したちまた、私の方に目を向ける。
「お前こんなとこに居て詰まらなくないのか?」
「私は、別に詰まらなく…………い。それより、貴方はどうやってここに入ったのですか?」
すると男は、面倒くさそうに答えた
「そんな事は、どうでも良いだろう。それより、お前嘘は、良く無いな!」
「嘘、なんの事?」
私は、男にそう答えると男は、答える。
「鬼は、嘘が嫌いなんだ!それに人間は、嘘が下手でわかりやすい」
鬼?私は、その一言で恐怖に変わった。それとも、私の聞き間違いと思いその人に聞いた。
「鬼だ!」
やっぱり私の聞き間違いじゃなかった。じゃあ何でこの人がここに居るのだろう?考えても疑問しか出ない。私は、思い切って聞いこうとした瞬間
「行くか!」
すると男がそう言うと壁を素手で壊す。私はさっきまで考えてた事が真っ白に消えていく!それに、さっき行くて何処にだろう。すると、男は急に私をお姫様抱っこし初める私は、急に何が起きたのか、わかなかった。
「何するのですか!」
男は、私の目を見てにこりと笑顔を見せて言ってきた。
「お前攫う為だ」
私は、急に頬赤くして恥ずかしく聞いていた。そして私は、少しほっとしていた。長年あの屋敷に閉じ込められて辛く涙をしていたあのころ。でも、これでもう終わりそして「ありがとう」私は、男にそう言うのだった。
終