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その三十一 建築開始

本日分スタートします


「師匠‼腰の痛みが取れました‼」


「ほ、それは良かったのう‼」


養生のお陰でガルドの腰は全快したのだ


「では今日は回復祝いをしようの。何か食べたいモノはあるかの?」


「では遠慮なく…「焼き肉」が食べたいです!」


「ほっほっ、了解じゃ」


当然ながらこの世界には「焼いた肉」はあったが焼き肉はなかった

肉の質も勝治が食べていた肉よりも獣臭く

焼くとしても香辛料を塗りたくって焼くかシチューの様に煮込んで食べるのが主流だったのだ


ージュジュー…ー


七輪の上で牛肉が踊る


「はふっ‼はふっ‼師匠、美味いです‼」


「ほっほっ、たんと食うんじゃぞ」


ガルドとディーノは夢中になって肉をかっ込む


「肉も美味しいっすけど何なんすか?この米は⁉絶妙に合い過ぎっすよぉっ‼」


勝治はご飯派だ。

誰が何と言おうと焼き肉とご飯の組み合わせは外せない

焼いた肉をタレに浸しご飯にワンバンさせ口に放り込む

2~3度放り込んだら次はご飯を肉で巻いて口に放り込む

肉汁とタレにまみれたご飯のみをかっ込むのも良い


「むふ~…」


熱いご飯と肉のハーモニーを口の中で楽しみながら勝治は吐息を吐く


「しかし大師匠が肉を細かく切り分けるのには驚きました、あんなに細かく分ける必要はあるんですか?」


「ふむ。ディーノはまだ若いのう。肉の部位はそれぞれに違う旨味がありそれに合わせた下準備をすると味がより良くなるんじゃよ」


「確かにコレとソレじゃ歯ごたえとか風味が違いますね」


「ほっほっ、それが分かれば上等じゃよ」


勝治は食べ盛りのディーノや大食漢のガルドの為に肉を網にピストン輸送している


「ガルドや、これで精をつけて明日からはいよいよお主の家に取り掛かるぞぃ」


「明日から…よーっし‼ディーノ‼その肉をバンバン網に乗せろ‼モリモリ食って力つけるぞ‼」


「あ!ちょっ⁉その肉は俺が育てていたヤツっすよ?」


「ほっほっ、奪い合いせんでもたっぷり用意してやるからの」


ガツガツという音が聴こえて来そうな程の食いっぷりに勝治は満足感を感じていた


ー翌朝ー


ドンドンドンドンッ!


「ぐおぉっ‼ディ、ディーノ‼は、早く出るんだ‼」


「…そんな事言ってもまだ出そうなんすよぉ…」


「ディーノぉぉっ‼」


昨日腹が裂ける程肉を食ったせいか今朝のトイレでは攻防戦が繰り広げられていた


「ディーノ!こらてめえっ!ちょっ、ちょっと替われっ!」


「…え~?まだダメっすよぉ~…」


ドンドンド…


「あっ。。。」


ガルドは尻を抑えつま先立ちになっている


「…ガルドや、今外に仮説トイレを出してやったからそっちで済ませるんじゃ…」


「はひ!」


。。。危なかった。。。


危うく部屋の中が大惨事になるのを防いだ勝治はホッとため息を吐いた


「二人共もう大丈夫かの?」


「はい、何とか…」


「ニンニクを大量に食べると緩くなる事もあるんじゃぞ?ちゃんと注意しとったのに…これで懲りたじゃろ?」


「「…はい…」」


では木材を運ぶぞぃ…とまだ力を入れるとマズイかの?



「「…えぇ…」」


「仕方のないヤツらじゃて」


勝治は呆れつつ黒い丸薬を二人に渡した


「これは…薬ですか?」

「!?臭っ!?」


「ほっほっ、これはワシの国の万能薬じゃ。臭いが効くぞぃ?」


二人は正○丸を無理矢理水で流し込んだ

午前中一杯は使い物にならなかったが正○丸のお陰で二人は回復し、午後から改めて作業を開始したのであった

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