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その二十八 あたたたた!

本日分スタートします


ガルド達は家の建て増し依頼を受けて現場に出掛けた


「ふんっ!ふんっ!」


ーガチャン!ガチャン!ー


勝治はトレーニングルームで鍛練に余念がない


ーブルルーン!キキィー!!ー


。。。バターン!


「だ、大師匠!大変だ!親方が…親方がっ!」


ディーノがガルドを背負って家に駆け込んできた


「一体どうしたのじゃ⁉」


「…痛たた…師匠…面目ない…腰をやっちまったみたいでさぁ…」


「?ギックリ腰か?」


ガルドは仰向けに寝かせられたが痛みに耐えられず横向きに姿勢を直して貰いながら勝治に詫びた


「何故詫びとるんじゃ、腰を痛めたのは誰のせいでもなかろうて」


「俺の鍛え方が甘かったせいで師匠にもディーノにも迷惑掛けてるんです…申し訳ねぇ」


「何を言っておるんじゃ、お主は。ディーノ、医者を呼んで来るんじゃ!」


「あ、はいっ!」


ー数十分後ー


「では安静を心掛けてゆっくり養生して下さいね」


「先生、ありがとうございました」


「…思ったより重症じゃのう…これでは依頼先にも迷惑が掛かるじゃろうて…」


「…はい…」


「良し、ディーノ。明日からワシがガルドの代わりで現場に出るぞぃ!」


「は?えっ?大師匠が??」


「困った時はお互い様じゃ。動ける者が手伝えば良かろ?」


「…大丈夫なんですかぃ?」


「馬鹿者!ワシに力負けしとる若造に言われる道理はないわい!ワハハ!」


「…仰る通りっす…」


「…師匠…グスン…」


「泣くな、ガルドよ。ワシに任せるが良い!」


勝治は思い付く限りの薬や道具を発現させた


「これは腰痛に効く内服薬。それとこれは湿布じゃ、腰に貼るとえぇ。

それにこれはコルセットと言うモノで腰に巻くとかなり楽になるぞぃ?」


「…師匠…ありがとうございます」


「ディーノ、先ずはガルドを風呂に連れていけ。あの温泉は腰痛に効くからの。」


「はい!」


「ワシはその間に依頼先に詫びを入れに行くからの。夕飯はその後で良いな?」


「…何から何まですいません…」


「何を言っとる!ワシらは親子同然じゃろが」


「…師匠…」


「親方、泣いていないで風呂に行きますよ。さぁ肩に掴まって下さい」


「ディーノもすまんな…」


「親方と大師匠が親子なら俺は孫っすよ、遠慮は無用ですって!」


勝治はディーノ達を見送ると軽トラに乗り込んで依頼先へと向かったのだった


ー翌朝ー


「では行くでの。ちゃんと安静にして養生するのじゃぞ?」


「師匠…お気をつけて」


「親方ぁ、俺がついてるからご心配なく!」


勝治とディーノは依頼先へと向かった


「…しかし…孤児の俺が師匠の「子供」か…」


ガルドの心に暖かいモノが溢れていた


ー現場にてー


「ほれほれ!ディーノよ!そんな軽いモノを持ち上げられんでどうする?」


「ぐっ⁉大師匠、こんなの1人じゃ無理ですよぉ‼」


「ん?どれ?よっこいしょっと」


「。。。化け物かよ…」


「馬鹿者!職人にはこの程度の石を持ち上げられんかったら仕事にならんじゃろ!」


勝治は一抱えもある大岩を2つ抱えて颯爽と歩き出した


(とても寝たきりだった老人の所業じゃねぇな、こりゃ…)


ディーノの心の叫びは勝治の持つ大岩に当たってポトリと落ちた

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