南をあちこち、行ったり来たり。
★ジェルバ~ゴムラッセン~ジェルバ
何故か夕べは蚊がいてよく眠れず。
おまけに朝の5時半頃にものすごい雷鳴で目が覚めてしまった。
荷物をまとめてから、街に出てみた。
ただでさえ方向音痴なのに、ここのスークは何度歩いても覚えにくい。
途中で、ブランチにラブラビを食べた。
珍しくガーリックが入っていたようで、口の中ににんにく臭を感じながら歩いた。
歩いているうちに、曜日市に出た。すごい古着の量だ。
古着の山が延々と続いている。
新しい服も売っているけど、どれもサイズが大きいなぁ・・・。
日常品も隅から隅まで見尽くして満足。何も買いたいものはなかったけど、曜日市ってワクワクしちゃうね。
普通の人達が普段使う物を買いにやってくる。
のどかでにぎやかな雰囲気が、ほっとすると言うか、とてもなごむのだ。
ジェルバ特有の布を纏って麦藁帽をかぶった女性も見た。素敵だなぁ。
この島にもう少しいて愛着が湧いたらあの布も欲しくなって買ってしまうだろう。
人々がどんなものを使って生活をしているのかもわかるし。
ツーリストインフォメーションにバスを聞きに行くと、私の知らないバスステーションに行けと言われたが、
とりあえず近くのバスステーションで聞くと、14:30のタタウィン行きがあるという。
そこからゴムラッセン行きのバスがあるからそれにコネクトできれば。
チュニスに戻るときにガベスで乗り換えになるだろうから、最後に会っておくかとアディルに電話してみる。
ジェルバに一緒に行こう、めっちゃ楽しいからとしきりに誘われていたので、今ケロアンにいると嘘をついた。
「俺はいまジェルバに来てるんだ。今夜ガベスに帰るんだよ。」
げーっ。心臓止まるかと思った。
何故か彼には嫌でも必ず会ってしまっているからなぁ。
「俺達、縁があるんだよ!」と言われたが、本当にあるような気がしてきて怖い。
こんな遊び人と縁があったら身を滅ぼすこと必至だ。
とりあえずジェルバに居ると言わなくてよかった。
夕べ出会わなかったのは奇跡だ。
二度あることは三度あるって言うから、かなり怯えつつ、ユースに戻った。
バスの時間までホテルの中にいよう。
そして、静かにジェルバを後にして、ゴムラッセンに泊まった。
翌朝、タクシーを拾って、クサールハッダダへ向かった。
入り口にはスターウォーズのロケに使われたと言う説明の看板がある。
中はクサールがぎゅっと詰まっていて、右も左も2階建てのクサールだ。
日本のカプセルホテルってこれをヒントに作ったんじゃないかしらん。
見終わって、近くの通り沿いにプチマーケットがあったのでブラブラ見学。
デイツ売りのおじさんが味見をさせてくれた。
おいしかったので1D分買ったら予想以上の量に困る。
クサールの前にあったカフェで車を待つけど、TAXIもルアージュも全然こない。
いるのは、ヨーロピアンの客がチャーターしているカトカト(4WD)が2台。
おしゃべりをして客を待っているカトカトの運転手さん達に聞いてみる。
「次の目的地に着いたらキャミオネットかタクシーに言ってあげる。」と言ってくれた。
カトカトがヨーロピアンを乗せて行ってしまうと、すぐにルアージュが来た。
あ~なんてタイミングで来るの。
カトカトの運ちゃんには申し訳ないけど、来たルアージュに乗って戻った。
それから、ゴムラッセンの山を登った。
途中にはガイドブックの写真と同じ場所で写真を撮った。
歩き方フォトスポット(笑)
天気も最高。真っ青な空に、ロールパンのような雲が散らばっている。
山登りは好きじゃないけど、たっぷり時間があるので登ってみた。
結構険しい山道をヤギのように登って頂上へ。気持ちいい。いい眺めだ。
戻って、町の小さな食堂でお昼を食べた。
ロティセットを頼んだ。それぞれロティとフレンチフライのプレートにミニクスクスが付いた豪華メニューだ。
やっぱりこっちのチキンは美味しい。日本の鶏肉とは比べ物にならない。
翌朝、バス乗り場へ。メドニン経由でジェルバへ。
バスのドライバーさんに「メドニン~ジェルバ」と言っておいたので、メドニンで声をかけてもらえた。
親切な運ちゃんで、11時にジェルバ行きのバスが来るから、この場で待っていればいいと教えてくれた。
メドニンのミュゼのみんなは元気かなぁ。
差し入れでも持ってミュゼを再訪したいけど、時間がないのが残念。
ぶらぶらして、まだ時間があったのでカフェでコーヒーとケーキ。
そしたらすぐにバスが来た。待っている人達や職員の人達も親切で、
「ほら、ジェルバ行きが来たよ!」とケーキをほおばっている私に教えてくれた。
ジェルバは快晴。今回はちょっと私にとっては高めの素敵なホテル。
エアコンが付いていたので、ジーンズを洗って30度の風の下で干す。
タオルも置いてあったので、それで余分な水分を吸い取って。
さて、明日はどうやって経由地でアディルに見つからずに再度砂漠のドゥーズへたどり着くか。
とりあえず、神様に会いませんようにとお祈りして眠りについた。




