僕と神様と君
十人十色とは、何か____
今から生きる君たちに捧ぐ物語___
自分達の生き方は幸運であると嘆いてほしい___
____僕の名前は本山真、しがない高校生だ。
平均学力ぐらいの学校に通い、さほど勉強ができるわけでもなく、運動がうまいわけでもない。
趣味もなく、友達の数も片手で数えられるぐらいだ。
部活?合気道をやっているぐらいだ。最低限の身の守り方を知りたかっただけだ。特に好きでもないし、嫌いでもない。
コンビニのバイトをしながらだから少し忙しい生活だな、と思うところもある。大体、金の使い道なんて貯金か雑費ぐらいだから辞めたいと思うことは多少あった。でも貯金はかなり大事だとおもって、辞めてない。
辞めてしまったら癖が付くと思うからだ。自分の弱点は知っているつもりだ。
だけど平均的な僕は「普通」ではないと思う。
それは僕が思っているだけだ、だれかが思っているなんて考えてない。
周りを見ると、イケメン集団が可愛い女子とお話ししていたり、勉強熱心な奴がいたり、読書に夢中になっている人もいる。
それを見ていると、「ああ、ぼくは誰かになりたいのかもしれないな」と思った。
「僕」という人ではなく、「誰か」という人に____
イヤホンを耳にさして、流行りの音楽を聴きながら、そう考えてた。
しかしその考えは、イヤホンのノイズと共に打ち消される。
景色は反転し、周りに靄が掛かり始めた。
なぜかわからないけど、多分「誰か」になる用意をしているんだと思う。
しかし依然と恐怖や不安はない、もしかしたら望んでいたことなのかもしれない。
もう身をゆだねようとしたとき__
『え?おまえ本当にそれでええんか?』
謎の声が聞こえてきた…幻聴か…自分かなり追い込まれていたんだな…おやすみ…
『ええから起きろや、幻聴じゃねーよこら、たたくぞ』
そこには60代後半ぐらいのおっさんがいた。服装はスーツ姿といった感じだ。
どこにでもいそうな感じのおっさんだ、天井に立っていること以外は。
幽霊…?
『幽霊ちゃうわ、神様やぞ神さま』
あまり神々しくないですねと笑いながら言ってみた。
『せやろ?お前にあわしたんやで?この姿がお前にとって一番楽だと思ったから』
どういうこと....?
『んーあんまし考えるな、余計な事いったわい』
『とにかく今お前死のうとしたろ?』
ん?死ぬ?誰が?と首を傾げた。
『あーいいよ、ちょっと待ってな』
おもむろに空中に手を伸ばし、まさぐったと思えば、3個のリンゴが出てきた。
『この3個のりんご面白いから食べてみ?』
僕に向かって投げた。キャッチ。
1個目のリンゴは、どうやってくり抜いたかはわからないが中身は空だ。
2個目の中身はバナナ、イチゴ。様々な果肉がびっしり詰まっていた。
3個目は普通のリンゴだが味がない。
僕は神様にこう言った。
何が言いたいのでしょうか?
『要は赤ん坊の頃はみんなの中身は、いい意味で空だ、それはいろんなことを自分に取り入れることが出来るからだ。』
『次にびっしり詰まったリンゴは、小学から大人までの個性と言ってもいい、中身の味がびっしり詰まった奴もおるし、おらんやつもおる、だけど何かしらの味はあるはずだ。それは芳醇な香りをしていれば集まってくるし、ラフレシアみたいな香りをすれば集まらない、だけど齧らなければ味はわからない。
あいつらはイケメンだからとか不細工だからとかはどーでもええねんな?知らん奴でも喋れ、そして遊べ若きものよ』
『最後のリンゴはいわんでもわかるやろ?』
僕は首を傾げた。
『はあ....まあええわ』
『自分の価値や必要性なんて自分ではわからんのや、人によって味は変わるんやで、不味いというやつもおるし美味いという奴もおる千差万別、十人十色や』
『お前はお前らしくいればええねん、普通じゃなくてもいい、ただいろんなとこに行っていろんな奴と喋ればええねん、怖いならネットからでも、好きなことからでもいいからやるんやで、以上や』
そう告げると神様は消えていく。
待ってください!僕はどうしたらいいんですか…!?
『そう思うことはいいことや、まずは目についたことから行動してみたらええわ。』
『失敗してもええ、人のこと気にするな、挑戦は怖いことやけどやってみるのが大吉やで!!!!』
『またどっかで会おうな!!!』
神様は完全に消えてしまった。
靄は晴れて、景色も戻った…
僕は帰りのホームルームまで、ただ茫然とするしかなかった。
帰りのホームルームになると先生から文化祭の実行委員を決めるといわれた。
僕に実行委員なんて関係ないと思ったのだが....
(『まずは目についたことから行動してみたらええわ。失敗してもええ、人のこと気にするな、挑戦は怖いことやけどやってみるのが大吉やで!!!!』)
僕は神様なんて信じてないし、得体の知れないものに言われたことを真に受ける気はない。
だけど悪意はないと思うし、あの時居た時間は幻覚でも幽霊でもなく本物だった。
___気が付けば僕は手を挙げていた。
そして百合のようにきれいな花が僕の前に咲いていた。
「私も実行委員やりたいです。」
先生は僕と君を実行委員として決定した。
君は振り返って僕をみてこう告げた____
「これからよろしくね!今日一緒に帰ろ?」
_____僕のリンゴに花が咲いた。
____僕と神様と女神様___
to be continued...?
ここまでのご高覧ありがとうございました!!!
2か月というスパンがあってリハビリという形で2時間で話を構成してみました。
今回の話は僕の心象風景を少し捻って青春として書きました。
文字うちが慣れないので今後はスピードが課題ですね!!
今回のお話、至らない点やこうした方がいいよーというのがあれば気軽にコメント頂ければ幸いです。
僕は皆さんという読者によって構成されています。皆さんがいなければ、僕はただの痛い中二病です!!!
だからこそ皆さんの貴重な時間に見合った小説を書いていこうと思います。
何卒、これからよろしくお願い致します。
A.『今のお前自身やで、多分な』