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魔法の披露と冒険の始まり

ラズリのギルド加入の申し出にため息をつくルートスといきなり招待されて戸惑うリリィエスト。

「私、実はギルドのマスターでさ、今のところ魔法使いの人が一人もいないしそれで・・・」

そこでルートスがラズリの口を手で押さえる。

「いや~悪いなリリィエスト。ちょっと待っててくれるか?」

リリィエストの返事を聞かないままルートスはラズリを連れて廊下にでて部屋の扉を閉める。

いろいろ急展開すぎてリリィエストは呆然としていた。

「おい、何考えてんだよ。いきなりリリィエストを誘うとか。」

あきれるようにそうこぼすルートス。

「えーいいじゃん。何がダメなのよ~?」

「よくわからん奴を勝手にギルドに入れんなって言ってんだよ。あいつ、自分は異世界から来た~なんて言ってるやつだぞ?確かに悪い奴じゃないだろうが軽率すぎる。」

「あの子が?・・・・・ちょっと、リリィとあった最初のところから説明しなさいよ。」

急に真剣に聞き出したラズリだったがルートスにはその意図を汲み取ることができなかった。

しょうがなさそうに頭を掻きながらルートスは草原で会ったところからすべてを話した。

「・・・・そう。ウィンドウが、ね。オッケーわかったわ。」

何かを了承したらしくラズリはルートスの肩をポンポンと叩いてその横を通る。

そしてリリィエストのいる部屋への扉をあけ言い放つ。

「リリィ!ちょっと魔法みせてくんない?」

「なにが分かってたのお前!?核心つきすぎだろうだろうが!」

「なによ~こういうのは本人に聞くのが手っ取り早いんでしょ。ほんとならラッキーだし違うなら違うでまた誘うわよ。」

「結局誘う気なんじゃねーか・・・はぁ。」

厄介な中二病であるとリリィエストのことを認識していたルートスからしたらリリィエストのギルド加入は反対だったのだが、まどろっこしいことが嫌いなラズリにより遠まわしに回避することができなくなった。

「えっと、魔法ならなんでもいい?」

「いいわよ、できたらいろいろみたいんだけどできる?」

「うんわかった。じゃあやるよ・・・」

そう言ってリリィエストは両手を前にかざし目を瞑る。

―――うわーいかにもって感じのやつだな。これでわけのわからん詠唱とかやるんだろうなー。

ルートスは全く信じておらず、心の中で馬鹿にするように見ていた。

ラズリはというと、八割方信じているようでわくわくしながら見守っていた。

するとリリィエストが何を言うでもなく両手の中心で小さい火が生まれ、だんだんと大きくなっていった。

全く信じてなかったルートスだけでなく、ラズリでさえもその結果に驚いていた。

しかし、リリィエストの魔法がそこで終わることはなかった。

その火を保ちつつ次は水、そして雷をそれぞれ両手に収まるくらいの大きさで作り上げたのだ。

数秒の間それぞれ三つを維持した後ゆっくりと消滅していった。

ゆっくりと目を開けたリリィエストだったが、二人とも固まっていて困惑していた。

「・・・リリィ、すっごいじゃない!!!」

「ええぇぇなになに、どうしたの!?」

いきなりラズリに飛びつかれてさらに困惑するリリィエスト。

「どうよルートス!こんなこと他の子にはできないんじゃないの?」

「・・・・まじで異世界人なのかよ・・・まあそうだな。」

「あの、どういう・・・?」

「リリィエスト、フライブルサブマスターの俺からもお前を迎え入れたい。」

「私たち全員で歓迎するよ~、一緒に冒険しよう!」

冒険、という言葉でリリィエストは即決した。

「うん!僕も二人と冒険したい!!」

こうしてフライブルに加入が決まりメンバーはこれで六人となった。

ここからリリィエストを中心とした異世界・・・というよりゲームの世界の冒険がはじまる!

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