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再び集合、そしてもう一度マッピングへ!

初めてフライブルの六人でマッピングに行ってから二週間が経った。

あれから何度かマッピングに赴いたルートスの成果で北門の外に広がる山岳地帯が開拓されつつある。

そのおかげでギルド本部の掲示板には新たな討伐クエストが貼りだされ、冒険者の貢献度合戦に拍車をかけることとなった。

この二週間の間情報誌に四獣のクエストについて新たな追加情報は掲載されることはなく、再びどこであった女の子がカワイイだの新しくできた店が旨いだのの謎記事が載っていた。

そんな中フライブルの成績悪い組と言えば、エリスは一週間で追試をクリアしケータは二週間かけて追試と再試のオンパレードをなんとかクリアした。

ケータ自身も時たまゲームにログインして気晴らしをしていたが、その付き添いでくるシャナがケータより疲弊していたのがなんとも物悲しい事実であった。

合戦に参加していたジュリウスはステイジアではなくギルド本部でたまに目にしていたが、サクヤにこき使われているようでいつもより疲れているようだった。

ラズリはリリィエストを連れまわし、ガルシアの街を一通り見て回ったらしい。

実質、生産的な行動をしていたのはフライブルのなかではルートスだけの二週間であった。


既に現実世界では学生が心待ちにしている夏休みに入っている。

今日を持って八月となったことでフライブルのメンバーは一度ギルド本部に集まると決まっていた。

もう既に六人がけのテーブルに腰を下ろしているルートスとラズリ、そしてケータとシャナは今リリィエストとエリスを待っていた。

ラズリとケータはギルド特性ジュースを、ルートスとシャナは水をそれぞれ飲みつつ話に花を咲かせていた。

内容はこの前ジュリウスに聞いた月一の特別報酬の話で、最初それを聞いたときはケータとラズリの二人がすぐに掲示板の方へ向かおうとしていたがそれはルートスの漁夫の利作戦を聞いてどうにか収まった。

ギルド本部内の盛況っぷりはいまだ衰えず、四獣クエスト実装まであと一、二週間と来ているからだろうか人の波が途切れることがなかった。

ギルド本部の開け放たれた入り口を往来する人々を気長に眺めていると、ようやくリリィエストとエリスの両名がそろって訪れた。

きょろきょろとルートス達を探す二人をラズリが呼びかけて大きく手招きをする。

テーブルに二人が座り、なかなかに久しく六人が一同に集まった。

「こうやって六人全員で集まるのは久しぶりだねっ!」

リリィエストがさわやかに笑いながらそう言う。

「各個人とならそんな久しぶりっていうわけでもないんだけどな。」

「ルートス、余計なこと言わなくていいの!こうやってリリィとエリスに・・・や、みんなに会えたのが久しぶりだってリリィが喜んでるんだから邪魔しない!!」

「お前の感想が零れてたけどな、今。」

ラズリも頻繁にゲームにログインしリリィエストと遊んだりエリスと遊んだりしていたが、二人一緒に会うのは二週間ぶりなようで、二人を視界に映しては女子にあるまじき笑みを浮かべていた。

「エリスは四獣の話聞いたのかしら?今結構大事になってるんだけど知ってる?」

「は、はい。この前ルートスさんに聞きました。でも私たちは参加しないんじゃ?」

シャナに尋ねられ少し緊張気味にエリスは答える。

この二週間でリリィエストといろいろ特訓もしてきたのだが、まだまだ緊張はしてしまうみたいだ。

「そう、エリスの言う通り俺たちはクエストの争奪戦には参加しない。が、そのかわりマッピングを行おうと思う。」

「まああんだけ掲示板に人集まってちゃ取れるもんも取れないっすよねぇ~。」

六人がケータの言葉を聞き掲示板の方に目を向ける。

いまだ盛況っぷりを見せる掲示板前には人がわちゃわちゃしており、中には取り合いになったクエストの貼り紙を引っ張り合って破れてしまう者たちや争奪のために決闘をし始めようとする輩がいた。

そういう輩にはそのどちらかのギルドマスターと思われる他より冷静な人が間に入り、外に連れ出す。

外からは剣と剣がぶつかり合う音が鳴り響いているのを聞くあたり、決闘は避けられなかったようだ。

そんな人だかりから注意を引くべくルートスは咳払いを一つして話を再開した。

「話を続けるぞ。この二週間、俺は何度かマッピングに行って街の北に見える手前の山々まではなんとか開拓を済ませた。だがその奥にもまだ山が連なってるようでな・・・できれば山を全て越えるか、四獣が実装されるまではマッピングを続けたい。それでもいいか?」

ルートスの問いかけに反論する者はおらず、皆が頷いて了承する。

聞き分けが良すぎるギルドのメンバーに本当にいいのかと心配する反面、嫌な顔せず承諾が得られていることが嬉しくルートスはニッと笑わずにはいられなかった。

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