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どうやら今のマップは普段とは違ったようです!?

フライパンにあった大量の肉野菜炒めもきれいさっぱりとなくなっていた。

ルートスとケータは三回もおかわりをし、ラズリやシャナもおかわりをしていた。

一方リリィエストは魔法の多用で疲れがたまっていたところにお腹も満たされたことで一杯食べたころにはラズリにもたれて眠ってしまっていた。

途中で膝枕に移行し今はラズリの膝の上でスヤスヤと眠っている。

焚火は調理に使うために用意していたのですでに鎮火されていて、それを囲むように六人は座っていた。

「んで?さっき聞きそびれた話の続き聞かせてもらえるか?」

ルートスが言っているのはリリィエスト達三人が戦った半白半黒の狼のことだ。

シャナがいきさつをかいつまんで簡潔に話した。

「・・・ほぉ~そんなことが。」

「剥ぎ取った素材は白狼のものと変わりはなかったんだけど、それでも白狼とは言えない別物だったのよ。」

「それでも耐久力が黒狼ほどあったわけでもなし、白狼と同じだったわけでもなし、なんすよねぇ。どうゆうことなんすね?」

シャナは採取したアイテムから、ケータは直に戦った経験からその狼のことを推察する。

「・・・ならそいつはちょうど白狼と黒狼の中間地点にあったわけだ。だとすると・・・」

「それって生き物の成長みたいですね。」

ぶつぶつと思考を巡らせているルートスの隣でエリスがそう呟いた。

それを聞いたルートスは何かにたどり着いたのか立ち上がりエリスの肩を強く掴んだ。

「それだエリス!」

「へぇぇええええ!?なな、なにがですかぁ?」

いきなりルートスに接近され動揺するエリス。

シャナやケータはルートスが何に気づいたのかわかっておらずキョトンとしていた。

「その狼は言葉の通り白狼が黒狼に成長するちょうど中間地点の生き物だったんだよ。黒狼ももとは白狼の最終成長体なわけだしそれなら白狼以上黒狼以下のステータスだったってのも説明がつく。」

「ちょ、ちょっと待って。」

雄弁に語るルートスを遮りシャナが反論を唱える。

「ルートスの話が正しいならあの狼にも個別の名称が与えられてるはずでしょ?でもあの狼の素材は白狼のものだったしそれならそれでどこかしらのクエストに出てくるはずじゃないの?」

「それなんだよ。それがエリスの言った成長なんだ。」

ルートスの言葉がシャナはまだ理解できておらず首をかしげる。

二人の話し合いについていけていないケータはアイコンタクトでエリスに聞くが首を振られてしまった。

「通常のクエストとこのマッピングのためのガルシアの街の外は別の仕組みで成り立っているんだ。クエストの方はモンスターが出現し、マッピングの方はモンスターがそこで生きてるんだよ、実際にな。」

思えばガルシアの街からこの森の入り口に来るまで敵モンスターに一度も会わなかったことをシャナは思い出した。

黒狼討伐に限らずクエストを受けて街の外に来たときは何もないところにモンスターが生まれるように現れていた。

「それに俺たちがマッピングしてた時山猿を倒した後その場にまた出現するのを待ってたんだが、そこでは出現せずに別の場所から移動してきた山猿に出会ったんだ。」

「つまりはマッピング時のモンスターはここで独自の生態系を持ってるってことなの?」

「そんな大層なものじゃないだろうがたぶんな。」

ようやく理解が追いついたようで、それを飲み込むのにシャナは黙りこくってしまった。

そんな中ケータははーいといって手を挙げた。

「あんの~つまりはどういうことなんすか?」

「そうだな・・・んー、簡単に言うと今まで起こりえなかったことが起こりうるってことだな。今日の白狼もどきみたいな、たとえば山猿がもっと大きい個体が存在してたりとか、逆に小さい個体が存在してたりしてな。あとはそうだな・・・他の群れ同士が争ったりして手負いの奴がいたりとか、その逆で仲良くなって混種が生まれたりとかな。」

「あ~、俺らが会った白狼と山猿が一緒に襲ってきたのもそのせいだったんすね。」

納得したように頷いているケータだったが本当に理解しているのかは怪しかった。

エリスはまだ理解ができておらず頭に?マークが浮かんでいて、リリィエストの頭を撫でているラズリに至っては話すら聞いていなかった。

シャナはこのことを単にモンスターのパラメーターに変化があり得る、という認識しかもっていなかった。

「・・・じゃあまだ見れてないあいつらも・・・・・いや、まさかな・・・・・・」

ルートスはたどり着きかけた結論に断定することをやめ今は頭の片隅に置いておくことにした。

そうして話し合いは終着し、もう一探索するために一度馬車に戻り森の奥へ移動することに決定した。

ルートスが持った仮説が今後このゲーム、フィジカル・ファンタジアのプレイヤーに革新を与えることを今はまだ誰も気づくことはなかった。

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