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僕の武器を買いに来ました!

食事を済ませ初クエスト、黒狼討伐に出発・・・かと思いきやすぐに出発はしなかった。

「なあリリィエスト。このゲームは魔法使いにも武器は存在するんだが、武器とか必要か?」

店をでた先でルートスがリリィエストに問う。

「一応何もなくても魔法は使えるんだけど杖とかあるともっと簡単に、かつ速く魔法が使えるよ。業物であればあるほど効果は高いんだけどね。」

「その辺は普通の魔法使いの人たちた変わらないんだね。じゃあクエスト行く前にリリィの武器を買いに行こう!」

かくして四人はリリィエストの武器の調達のため武器や防具、アイテムの販売がなされている街の南東に向かうこととなった。



ガルシアの街の南東に着いたリリィエスト達。

そこで見たものは、長さも形も様々な武器の数々、重厚で銀色に輝く鎧や色鮮やかな防具、小さいが繊細に作りこまれた装飾品など目を奪われるものがそこかしこで売られていた。

ラズリを先頭にその中を歩き、着いたのは一つの店。

皆で店の中に入ると一人の青年が奥から現れた。

「いらっしゃいませ、ようこそステイジアへ。」

紫の髪が特徴的な、紳士的な青年がその店の制服らしき装いで迎える。

「よっ、ジュリウス。まぁだここで働かされてんのか?」

ルートスが皮肉のようにそう言う。

ジュリウスと呼ばれた紫髪の青年は困った顔で笑った。

「ははっ、なかなか成果が出なくてね・・・いつ終わるものかと心配だよ・・・・・終わるのかなぁ。」

「相変わらずジュリィは弱音たらたらだねっ!」

ラズリが茶化すように言う。

すると奥から足音、というより走る音が聞こえてくる。

その音の主は飛び上がり、ジュリウスめがけてドロップキックをかました。

ジュリウスはそれで店外にぶっ飛ばされる・・・こともなく微動だにせず逆にドロップキックをした者のほうがバランスを崩し顔から地面に落ちた。

「んぎゃっ!!・・・おらぁージュリウス!弱音はいてんじゃねーぞぉ!!」

地面に落ちた子は何事もなかったようにジュリウスの後ろで仁王立ちをし、ジュリウスを指さしてそう言った。

栗色の髪がくせっ毛なのかぴょんぴょん跳ねている。

ジュリウスの胸辺りまでしかない身長のその少女は、ジュリウスと同じような服を着ていた。

「フィリア、人に指をさしてはいけないと何度も言ってるだろう?」

「うっせぇ!ぐぢぐぢ弱音吐いてる奴がわりぃんだよ!だいたいなぁぁああ!??」

フィリアと呼ばれた少女が話している最中、横からラズリが抱き着いた。

「フィッリアーーー!相変わらず背ちっちゃいのに口悪くてかっわいいぃ!!」

「っだぁーーー放せよラズリ!私はこいつにまだ言ってやらなきゃ・・・」

とラズリを引きはがそうとしながら叫ぶフィリアだったが、店の奥から「ドンッッ!!」とすさまじい音が鳴り奥から強面のおじさんが出てきた。

「お前ら、店では静かにしろよ?」

「「は、はいぃぃ!!!」」

怒気というより殺気のこもったおじさんにジュリウスとフィリアは声をそろえて叫んだ。

言葉もそうだったが二人の体は震えていた。



しばらくして店主である先ほどのおじさんが店の奥に戻っていった。

「あいつ怖すぎだろぉ・・・絶対このゲームのラスボスだよ、何人か血祭りにあげてるよぉ・・・・・」

半泣きしながらいまだに震えているフィリアを満面の笑みでラズリがあやしていた。

一方でジュリウスは店内の天井の隅を見上げながらぶつぶつ言っていた。

「ああぁぁ・・・これ絶対店主の好感度的なの下がってるよなぁ・・また一からやり直しかぁ・・・」

「おーい、そろそろ話進めていいか?」

ルートスの言葉でジュリウスは正気に戻る。

フィリアは依然としてラズリにあやされていた。

「ああ、悪かった。それで今日はどういった用事で?」

再び紳士度を取り戻してルートスに用件を聞く。

ルートスはリリィエストを隣へ連れて来て続ける。

「こいつの武器が欲しいんだ。魔法使い用のになるが何かいいのはないか?」

「・・・ほう、ついに君たちも魔法使いを入れることになったのか。」

その口振りからジュリウスがフライブルに関していくらか知っていることが分かる。

ジュリウスは店の奥へ行き姿が見えなくなった。

少ししてジュリウスが手に杖のようなものをもって店の奥から出てきた。

「君たちのために奥に置いておいたんだ。」

そう言ってジュリウスはリリィエストにその杖を渡す。

木でできているようだが先端が渦を巻き、その中心に赤色の鉱石がはめ込まれているようだ。

「そこらの店じゃおそらく手に入らないであろう代物だよ。君たちはお得意様だからね、こういう日のために取っておいてもらったんだ。ちなみにだがその杖の効果は・・・」

続きを言おうとしたジュリウスをルートスは手で制した。

「いや、その辺のことは言わなくていいわ。こいつにはあんま関係ないしな。とりあえずいろいろ試させてもらっていいか?」

「ああ、かまわないよ。」

ルートスはそれを聞いて、リリィエストにその杖が馴染むか試すように促す。

実際に魔法は使わなかったが魔力を流したりといろいろ試してみた。

「うん、これすっごく使いやすいよ!」

「じゃ、決まりだな。」



リリィエストの武器である杖を購入し、店を後にする。

見送りをしてくれたジュリウスの後ろにシュンとしながらフィリアがくっついていた。

普段からジュリウスに対して横暴なところがあるフィリアだがジュリウスのことは信頼しており、今まで何度か店主に叱られたときも同じようにジュリウスの後ろにくっついていたそうな。

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