マッシュポテト
あなたは心から私を好きでした。
たくさんの愛情を注いでくれました。不器用なりに。
初めて会った時の印象とまるでかけ離れた不器用さを愛おしく思うよりも、苛立ちを覚えることのほうが多かった。
私もたくさんの愛情を注ぎました。偏ったものだったのだけれど。
人というのは不思議なものでたくさんの素敵な思い出をたくさん忘れてしまうものなのです。
いつまでも鮮明に覚えていれたのなら、ずっと笑い合って入られたのかな。
好きな人に好きでいてもらえることを願っていた心は、いつしか欲望で満たされてしまうのです。
現状維持って一番難しいんですね。
また新たな心で出会えるまで、そっと泣きましょうか。