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いきなり死亡フラグがたったある日

― 一人は皆の為に、皆は一人の為に ―

よく青春ドラマで担任役の俳優が言っているこの言葉。

けれどそんな言葉は、俺達には全く不必要な言葉。

そんなんで世界が変わるとしたら、誰だって幸せになるし、平和にもなっている。

俺達は世界平和の為に、今日も街中で依頼を熟している。

俺達は、“消去部”......。





「...ゥ。......ウ!.....ゴウ!!何時まで寝てるんだ、ゴウ」

「...ファイ?」

寝惚け言葉を発した俺は、他の皆に早速笑われた。

俺は夢を見ていたのか...?

「ゴウ、次移動授業だよ」

「あっ、そうだった!サンキュ、シャドー」

「礼なら要らねぇよ」

俺の親友シャドー。俺とは違う種族“黒棒族”でしかも有名な財閥の跡取り息子なんだ。

俺の種族?俺の種族は、世界的に一番多い“白棒族”だ。

次は第一理科室でグラス先生の実験授業だ。

あの先生噂では元軍人って言う噂があるんだ。でも、見た目はかなりの小父さんだけどな...。

しかも、かなりの煙草好き、学校一のヘビースモーカーだ。

他の先生たちも唖然とする位の厄介な先生だ。

「ようし、今日の実験は...何だっけ?」

おい、いきなりド忘れかよ。大丈夫なのか、この先生。

「先生、今日の実験はこの前先生が『今度の実験は少し危険だから、お前たちは見るだけな』と言ったあの実験ですよ~」

「あぁそうだった、そうだった。ありがとな、学級委員長さん」

「その呼び方止めて下さい、シバき倒しますよ」

「相変わらず怖いな...。ま、流石消去部の新エース」

学級委員長と呼ばれた女子の名は、レジェンド。俺と同じ部、つまり消去部のメンバーの一人。

俺達がこの学園、国立聖クレント学園に入学して消去部最初の依頼をたった一時間以内に終わらせた神業の持ち主。成績も優秀で、学年一位を取る実力者。

「でもさ、あの実験をするって事は...先生の机との距離が近い人たちってヤバいんじゃないの?もしも、実験が失敗して、爆発でも起こしたら...」

「「「俺(僕・私・アタシ)達を勝手に殺すな」」」

「だ...だって、この実験は本当は学校で行うことは禁止されている実験なんだからさ...。やっぱ止めましょうよ、グラス先生」

少しネガティブ発言が多い奴の名は、ふみか。大手企業会社の社長の娘、簡単に言えば令嬢。類まれなる閃きで、色々な物を創る。理数系は得意だが、文系は苦手。

「え~...、やだ」

「え、そ...そんなぁ...」

ドンマイ、ふみか。先生はああいう性格だから仕方ない。

「それとだ七里、万が一実験が失敗して爆発が起こったら、お前ら自分の“キーホルダー・アイテム”を使えば良いじゃんか」

完全に“自分は無責任です宣言”を言いやがったこのクソ教師。完全に教師失格だろ。よく、今日までクビにならないで生きて来たなオイ。俺達は三年間、この教師に理科を教えて貰うのかよ......。多分、他の皆も同じ様な事思っているだろうな。

「よぉし、じゃあ早速実験開始するぞぉ」

完全にドス黒く、何よりも暗すぎるオーラが第一理科室に漂っていることを完全にスルーしながら始めやがった。グラス先生、アンタ完全に此処に居る総勢四十五人の生徒を敵に回しやがった......。

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