4話side真子 私はタイムスリッパー?
真子sideです。
なるべく健二sideとネタが被らないようにしています。
私達は家に入る。
私は特に何もする事がないのでテレビを見ることにした。
今の時代にアナログテレビって珍しいな…
チャンネルを回す。するとある番組が目に入る。
…この番組…私が小学生の頃大好きだった番組だ…
私が小学生の頃、ほぼ毎週録画していた。
しかし小5の時、最終回と聞いてすごいショックを受けた。
その番組が今やっている、もしかして…復活した?再放送?特番?
そして私は次の瞬間から驚きの事を知る事となる
『2004年、春の大大特集 3時間SP!なんとあの芸能人◇◇が衝撃の展開に…』
2004年!?ぇえ!!
私は聞き間違いかと思ったが、
ちゃんとフリップにも2004と書いてある。
…2004年って9年前…?
…ドッキリ?
いや、誰が何のためにそんな大がかりなドッキリを行うんだ?
…そう言えば…思い当たる事があった様な気がしてきた。
まず携帯、
通りすがる人の携帯は全て旧式のガラパゴス携帯。
スマホを持っている人なんて一人もいなかった
次に家電、
裕福そうな家庭なのにパソコンが置いてない、
洗濯機や冷蔵庫などは古いタイプだし、
ゲームキューブがテレビの下にしまわれている。
テレビがアナログなのも
今この世界が2004年だとしたら上の全ての違和感も説明できる。
……まさか本当に…私はタイムスリップをしたと言うの…
私にとっては2004年と言う言葉が一番の衝撃だ、
芸能人◇◇なんてもうどうでもいい
私は結局その番組を最後まで見た。
ただ、内容はほとんど頭に入ってこなかった。
さっきので驚きすぎて何も考えられない。
私は2階に上がり部屋に戻る、
ふとランドセルが目に入った。
黒のランドセルかぁ…
私のは6年間ピンクだったからなんか新鮮
5年位になると流石にちょっと恥ずかしかったけど…
明日も学校がある。でも明後日は休日だ、
明後日は母も多分仕事でいないだろう
私の家に電話をかけてみよう、
最悪の場合もあり得るが、確認するには一番てっとり早い方法だ、
最悪の場合は…考えたくないかな?
そう言えば私はまだ親の名前を知らない。
…まあいっか、「お母さん」って呼べば良いだけだし
他人の母親に「お母さん」って呼ぶのはちょっと抵抗あるけど
今自分から調べようとしなくてもいつか必ず知るときが来るでしょ?
私は言い訳を作り、自分に言い聞かせた。
ガチャ
玄関の扉を開ける音だ、誰だろ?
「ただいま」
男の人…父親かな?
夏子「おかえりー!」
母「おかえりなさい、今日はずいぶんと早いね」
父?「あぁ、今日は送る荷物が少なかったんだ」
やっぱり父親だ、私も下に降りて挨拶しないと…
「おかえり!」
父「お、健二か!今日から小学生だな!」
「うん」
父「いい返事だ!明日からも頑張れ!」
熱い…でも優しそうな父親だなぁ
私は父とちょっと会話をして部屋へと戻る。
…なんかすごい眠い…
私は二段ベッドで少し眠る事にした。
次回には転生一日目を終わらします。
Kに二言はありません。
5話目は二人のそれぞれの問題に直面します。




