21話side真子 『健二』との初対話
真子sideです。
…決して手抜きなどではありません…しょうがないのです…
『…あなたは…長嶋…真子さんですか…?』
「…………!!?」
一瞬頭の中が驚きで真っ白になった
私の名前……来た…来た来た来たぁ!!
この確認をするって事は…
『あ…あのー…』
「やっぱりっ!貴方は健二さんなんですね!!あぁ~良かったぁ……」
そう、私の身体には健二さんが入っている…覚悟決めて確認して本当に良かった…
もし違かったらどうしようかと…
『…ちょっと質問良いですか?』
「は…はい!?」
健二さんからの質問…何なりと答えます。
『今…そっちの家に誰かいたりしますか?』
あぁ~これ確かに重要だよね、この会話聞かれていたら後々厄介だし…
「も…もちろんいません!両親も夏子ちゃんも遅くなるって事で…」
この質問をするってことは恐らく向こうもいない時に私の電話をとったんだろう
「…こっちも手短に質問して良いですか?」
『はい、』
今度は私から質問を切り出した…知りたい事はたくさんあるからね
「この現象…健二さん何か心当たりありますか…?」
『いえ、全く無いです。なのでよく分からないまま過ごしてきました……。』
うーん…まぁ疑ってかかってちゃ駄目か…
「…いつ此処に来た…」
『あの…すいません!』
「…えっ?」
え?いきなり謝られた?一体何が…
『その…風呂とかでやむを得ず勝手に裸を…』
「ああぁ!そ…それはお互い様なので…」
『そうですよね……ハハ』
…あぁそっか…裸見られるのはしょうがないけどわざわざ謝ってくれるなんて律儀な人だな…
…あれ?健二さんってこんな冷静な人なの…?
「改めて…健二さんはいつここに来たのでしょうか…?」
私はさっき途絶えてしまった質問を改めて問いかける
『えーと…2013年3月20日の前日は何の変わりもなくいつも通り過ごし、次の日目が覚めたらこの世界にきて…』
「…やっぱり…私と同じだ…」
たんたんと話す幼い少女声…凄い違和感だけど私はそう返事をした
『…じゃあ真子さんも?』
「はい…私も3月20日の夜にいつも通りに寝て、朝起きたらその…健二さんの部屋にいました」
『…確かに同じですね…』
同じ…て事は多分偶然じゃない
同じ時間に入れ替わった状態でお互いの家に転生…
…やっぱりどういう事?
「…健二さん、今いくつですか…?」
『15歳で最近中学校を卒業したばかりですが…』
「そう私も15で同い年!だからさ、お互い敬語無くさないかな?」
『…分かった』
向こうも同い年だとは最初から分かってはいたんだけど敬語使ってくるから中々タメ語を使えなかった…
まぁこれで親しみも上がったし話しやすくなる
「うん!じゃあ早速健二さんの事で聞いても良い?」
『あ…あぁ』
私がずっと前から知りたかった事を聞いてみよう
「…誕生日いつ?」
『えっ?』
…自分でも最初にこの質問をするのは変だと思っていますよ
だけど私一度気になるといてもたってもいられないから
『…1月23日』
「ありがとう!ずっと気になってて…ついでに私の誕生日は…」
『9月26日?』
…ん!?
「えぇ!?何で知ってるの!?」
『…カレンダーに書いてあったんだ、大体親って子供の誕生日印したりすると思って…』
「あっ……!いや何でもない、」
そ…その手があったかぁ!そう言えば私カレンダーとか全然見てなかった…
…冷静に考えればそれすぐ考えられたね
「何か…私ばっかりで悪いけど…もう一つ良い?」
『こっちの方は気にしなくて良いからどんどん質問して大丈夫』
助かった…
「そ…そう?じゃあ…アレルギーとか持ってる?」
『あぁその…乳製品アレルギーなんだ、』
「やっぱり…か」
乳製品アレルギーって事は…ヨーグルトやケーキも駄目!?
…じゃあ給食初日に出たあのヨーグルトもアレルギー原因だったんだ…
牛乳と二乗に掛かった…だからあんなにその後と比べて痒かった
「えーと…次は」
…良いんだよね?向こうも了承してくれたし…
『ゴメン!悪いけど美智子さん帰ってきたから…!』
「え?えぇ!?お母さんが!?」
『本当にゴメン!…電話切るな…』ガチャッ
「ちょ…ちょっと待っ…!!」ツーツー…
…あぁ終わっちゃった…短い時間だったなぁ…
でもしょうがないよね!お母さんが帰ってきたって言ってたし
…そうだ!さっき言ってたカレンダー…
私はカレンダーの掛かっているリビングへと向かい、健二さんの誕生月である1月を捲った
…本当だ…23日『健二 誕生日』って書いてある…
じゃあ夏子の誕生日は……11月22日……
あぁ何で気づかなかったんだろうこんな簡単な事!早かれば転生(?)した初日にも知れたのに…
…過ぎた事は仕方ない、また今度機会が出来たら電話してもっと長い時間話そう
結局この現象が何なのか分からず終いだったけど、この時代で健二さんと入れ替わった
今日はそれだけは確認できたから…まぁ良いや
私は安堵の気持ちで家族が帰ってくるまでの間ゲームを楽しんだ
今回で5章終わりです。
リアル事情によりこれから毎日更新ができません。
でも定期的に更新するのでこれからもたまに見に来て下さい…




