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20話side健二 かかってきた一本の電話は

50000文字達成!

チリ(ゴミ)も積もれば山となるとはこの事ですね…ありがとうございます!

愛花「真子ちゃーん!今度またあれやろうねー!」


「うん、じゃあまたねー」


愛花ちゃんに笑顔で手を振って見送る…大分俺も真子の成りきりが様になってきたか…?


4月23日金曜日、学校も無事終わり俺はいつも通り美智子さんの車に乗っていた


美智子「真子ちゃん、今日は学校で何かあったか聞かせて!」


「うん、今日愛花ちゃんと……」


最近美智子さんがたまに学校の事を聞いてくるため、俺はいつでも答えられる様いくつか話をストックしていた


美智子「へぇ~すごいわね真子ちゃん♪」


その話は大体美智子さんが誉めてくれる…ゆとりだな


そうこうしている内にアパートに着いた

そして美智子さんは俺とランドセルの計20kgちょいを背負い、階段を上っていった

…やっぱり軽い、美智子さんにとってもこの事はそんなに負担になってなかったんだな…


美智子「はい、真子ちゃん♪」


「ありがとうママ」


…5階の家の前に着いたようだ、俺は美智子さんの背中から降りる

…もう堂々としてますよ?流石に2週間以上経って慣れたので


美智子さんが鍵を開け、俺達は家の中に入った


「ただいまー」


誰もいないため、返事はないが一応挨拶をする…


美智子「ゴメン真子ちゃん!ママ買い物行ってくるから…ちょっとお留守番出来るかな?」


あれ帰ったばかりなのに…?

もしかして俺を此処に置きにいくためにわざわざここまで来たのか…


「うん、出来るよ」


美智子「ありがと~すぐ帰ってくるからね!行ってきま~す♪」


「行ってらっしゃいママ」


ガチャッ…バタン


美智子さんはそのまま家に上がらず鍵を閉めて買い物に行った

そう言えばあの美智子さんが一人で買い物行くなんて…

外出ではぐれたりして俺が危険な目に会わない様にしているのか…


美智子さんが出掛けにいき、俺一人になった時の暇潰しと言えば既に決まっていた


ピッ『今週のニュースピックアップ!この一週間の間に起こった事件を総まとめします!

    まずは今月8日、イラク日本人人質事件の犯人を………』


そうテレビを見ることだ、

この頃にやってたニュースやバラエティを見る事は結構面白く、良い暇潰しにもなる

この時代の事も知れて一石二鳥って訳だ


…この頃のニュースとか全然覚えてないから何もかもが新鮮に見えるな…

この芸能人こんな昔から出てたのか…うわこの人懐かし、随分若いな…


ピリリリリ…ピリリリリ……


「…ッ!!?」ビクッ


……何だただの電話か…よく美智子さんが仕事とかで使う事はあったが

こんな中途半端な時間にかかってくるなんて珍しいな…


俺は一旦テレビを消し、電話相手を確認しにいく


一応な、もし電話帳登録してある相手だったら「ママは今いない」って言って

重要な用件だけを美智子さんに伝えれば良いし

それ以外は出ないつもりだ、さて番号は…と


……な…ななななな何ぃい!!!!?


…俺は今恐らくこの時代に来て一番驚愕した事だろう、

何故か…そこの画面に表示されていたのは紛れもなく高村家…つまり俺の家の番号だったからだ


ひょっとして…こここの電話はまさか…まさかぁ!!!


ガガシャッ


切れそうになった呼び出し音を聞いた俺は急いでちょっと乱暴に受話器をとった、

…多分この時の俺は凄い形相だっただろう


「も…もしもし…?」


俺は高鳴る心臓を抑え、恐る恐る声をかける…

もしかしたらこの番号は俺ん家の電話番号ではなく間違い電話の可能性だってある…


『あ…あの…もしもし!た…高村け…け健二と申しましゅ!ななな長嶋さんのお宅ででしょうか!!?』


「…!!!」


…な、なんだと…


聞こえてきたのはまだ声変わり前の少年声…高いが男だって言うのは分かる

…ちょっと挙動不審だったが向こうが言った言葉は間違いなく俺の名前だ、聞き間違えてはいない…はっきりと聴こえた


さらにこの電話番号…まさか俺本人って言うパターンじゃ…?

嘘だ…この時代に俺が二人も存在するなんて…!


…いやないか、冷静に考えてみろ俺、


少なくとも前世の俺は真子の事を一切知らなかった、この世界に来て初めてその存在を知った。

ここが平行世界でも何でもなければ向こうもこっちの事を知らないはずだ、偶然は考えられない


「…あのーちょっと聞いても良いですか?」


『は…はい!なな何でしょうか!?』


俺は一気に確信に切り出すことにした


「もしかして…いや違ってたらすいません…」


『は…はははいぃっ!』


随分と興奮している様子だな…

これで違っていたら俺は今後の希望が途絶えてしまう…

言う…確認のために絶対言ってやるぞ、今しか無いんだ…


俺は大きく深呼吸して電話の相手にこう尋ねた


「あなたは……長嶋…真子さんでしょうか…?」

遂に二人が交差しました。…と言っても前置きが長くてすいません…

次回真子sideも同じ感じでやります!

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