18話side真子 自転車
どうもです。
代々0時~1時までの間に更新しますので良ければその時間帯に来てください!
厚かましくてすいません…
4月17日土曜日、この状態になってもう少しで10日かぁ…
両親は仕事かな?今日も家の中は私と夏子の二人っきりだし
…チャンス、もう覚悟決めた、今日こそは真相を掴んでやる
私は持ち運べる電話の子機を二階に持っていき、夏子に会話を聞かれない様にした。
そして自分家の電話番号を入力した。
プルルルル…プルルルル…
この時間はたった10秒程だったが私にとってはものすごく長く感じた
まるで合格発表の当日の様な気分だった
お願い健二さん…出て……
…………ガチャリ
………!!来た!?
『只今出かけております。ピーと言う音に続けてお名前とご用件を……』
「…………」カチャリ
く…紛らわしいことを…
いや…出掛けております。…て事はその電話番号は一応存在するって事!もしかしたら…
電話に気が付かなかった場合のため私はもう一度電話をかけ直す事にした。
プルルルル…プルルルル…
…その電話番号が全く違う人の電話番号になっている可能性もない訳ではない
だけど私はその電話番号が存在するって分かっただけでさっきとは比べものにならない程気が楽だった
『只今出かけております。ピーと言う…』カチャリ
…本当に出かけているのか…何かショックだな…折角覚悟決めたのに
ガチャ
「ただいまー」
「っ!!?」ビクッ
父親の声、帰ってきたんだ…あれ?今日仕事じゃ…
夏子「お父さんおかえりー!」
光秀「よぉ健二!お前にちょつと見せたい物があるんだ
ちょっと来てくれないか?」
「うん良いけど…お父さん今日お仕事は…?」
私は気になるので質問してみた、まだ12時だ…こんなに早く仕事が終わるとは思えないし
光秀「有給……っつても分からないか、まあ色々あって今日は仕事休んだんだ
じゃあ外で待ってるから早く来いよー!」
有給取ってまで父親さんが見せたいものってなんだろう…
私は半ば期待しながら言われた通り外へ出た
光秀「よし来たか、ちょっとそこで待っててな…」
父親さんが車の後ろのドアを開け、何かを取り出そうとしていた、恐らくそれが私に見せたいものなのだろう
光秀「…よし、これだ健二!」ジャーン
あれは…自転車?見せたいものって言う位だからまさか…
「これ…良いの?」
光秀「あぁもちろんだ!自転車ずっと欲しがっていただろ?」
「わぁいありがとうお父さん!!」
私はとびきり元気にお礼をする、ちょっとオーバーじゃないと気に入らなかったって思われるからね
光秀「じゃあ早速乗れる様、練習してみるか!」
…え?
光秀「じゃあ後ろ抑えてるからここ乗ってくれ!」
「う…うん!」
…これは久々に不味い…私もう乗れるんですけど
どうしよう…健二は自転車に触れるのも今が初めてなのに一発で乗れちゃったりしたら驚かれるどころじゃないし
かと言ってわざと転んだりして初心者演出をする度胸もないし…
初めての自転車から一人で漕げる様になるまでどれ位の時間が必要なんだろう…
色々な不安が飛び交う中、自転車に乗る練習が始まった
光秀「じゃあ軽く漕ぐんだ、後ろ絶対放さないから安心しろよ!」
私は苦肉の策として手元のハンドルを小刻みに震えさせ初心者を演出する事にした。
光秀「よし良いぞ!健二…上手いな」
嫌でも安定しちゃうんです…それでも
光秀「じゃあ次は下の棒と一緒に思いっきり掴め!それで右足を地面に下ろす!」
私は言われた通りの事を行う、なるべくぎこちなく
光秀「上手いぞ、今のがブレーキって言って止まりたいって思った時に今のをやるんだ」
「へぇ~」
…すいません知っています。
早く一人で漕ぎたいが漕げない今の状況…分かりますか?今の気持ち
光秀「いい調子だ、もう一回やるぞ!」
「うん!」
あぁ…解放されるのはまだ遠いか…
こうして練習はその後も1時間以上に渡り続いた
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光秀「よし…じゃあ放すぞ」
後ろで抑えられていた手がゆっくりと放された
私はなるべくゆっくり漕いで平衡感覚を失くし、初心者を演出する
30m程進んだ所で私はブレーキをかけ、自転車から降りた
光秀「おぉ!すごいじゃないか健二!」
「えへへ…ありがとう」
当然の事だけど褒められると嬉しい…愛されてるなぁ
光秀「もう少し練習して曲がりも完璧にしような!」
終わりかと思っていたけどまだ続きますか…ハハハ
結局私は流されるまま自転車練習をし、その後1時間程続いた
18話終わりです!
僕は他の転生モノの作品でやっていないものをやろう思考なのでこんな話になりました
色々と謎な文となりましたがこれが僕の限界値です…
次回は身体計測を行います!(ネタバレ?)




