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16.5話side真子 想い絵

14.5話です。

健二sideと真子sideを対等な立場でやるための話数合わせ……じゃないですけど

今回もどうかよろしくございます。

…ふぅ…上手くいくかなぁ

私は若干ドキドキしながら教室へ入った

「おはよー」


達也「おっはよー健ちゃん!」


たーつんはいつも通り元気だった…まあまだあの事知らないからだけど


それより圭ちゃんは…来てないか、朝の会まであと10分以上あるからまだ大丈夫か、

まさか…学校休んでたりしないよね…?


ガララ


達也「おっ来た…おっはよー圭ちゃん!」


良かった…来た!とりあえず一安心…


圭祐「あっ…おはよたーつん、健ちゃん…」


…やっぱ昨日の事か…落ち込んで元気が無い様に見える


達也「あれ…?何でそんなに元気ないの?」


たーつんも察したんだ…よく一緒にいるから違いに気付くのは当然か


圭祐「…昨日ね、健ちゃんと一緒に秘密基地見に行ったんだ、」


達也「うん、それでそれで?」


圭祐「そしたら…!その秘密基地が…壊れてぐちゃぐちゃになってたの!」


達也「……え…なんで!?」


圭祐「…………」


「…多分…日曜日の台風で壊れたんだと思う…」


私は今にも泣き出しそうな圭ちゃんの代わりに答えた


達也「そ…そんな…僕達の秘密基地がぁ…」


たーつんの最初のワクワクした表情から笑顔が消えた…そうか、


私はどれ位長い時間をかけてあの秘密基地を作ったのかは知らないから気持ちは完全には分からない…けど

あの二人がこんなにも元気がなくなると言うことは…よほどショックなんだ…


達也「…じゃあまた作ろうよ!」


たーつんが昨日の私と同じ提案をする


圭祐「いやだよ!どうせまた壊れるもん…!」


…やっぱり昨日の私の考えは合っていたんだ


私…二人の気持ちも知らずにこんな絵を描いちゃって…

これじゃあ完全な時の絵を渡しても思い出したりして悲しませるだけじゃ…

あぁどうしよう!渡すの止めようかな…


「…ゴメン!そろそろ時間だから戻るね!」


私は少し悩んだ末、逃げてしまった、二人の事を考えずに…

でもこれはしょうがないよね、私だけでどうこう出来る訳じゃないし…


コツンッ

……え?わわわ!!


ガラガラ…ドッシーン!!


圭祐「えっ…!?健ちゃん!?」

達也「ちょっと…大丈夫!?」


ザワ…ザワ…


…痛~っっ!

イスに足ひっかけて転ぶと言うベタな事をしてしまった…あぁ恥ずかしいし痛いし…


圭祐「…あれ?何だろうこの絵…」


達也「…これって…秘密基地!?」


しまった!ランドセルも開けっ放しで中身が全部…!


「あ、いや!それはちょっと……」


圭祐「鉛筆!これ健ちゃん描いたの!?」


達也「えっ嘘ぉ!?すごっ!!」


『見せて見せてー!』

『わーすごい!写真みたい!』

『うわぁ…これ欲しい!』


「…へ?」


私の描いた絵の周りにギャラリーもいつの間にか集まってきている…

…いやそれよりもあの圭ちゃんとたーつんがはしゃいでいる…?


「圭ちゃん!たーつん!ちょっと良いかな?」


圭&達「?」


私は転んだときに散乱した教科書等を戻しながら

今たーつん達が持っている原画を模写した2枚を取りだし、二人の前に立った、


「これ…あげるよ!」


私はそれぞれに私の描いた絵を渡した、二人の反応はどうか…


達也「ぇえ!本当に良いの!?」


圭祐「やったぁ!ありがとう健ちゃん!」


「うん、良いよ!」 パァァ


考えすぎだったんだ…素直に喜んでもらえた!

自分の絵で人を笑顔にさせる事がこんなにも嬉しい事だなんて…

私は今日初めて絵を書いてきて良かったと実感した。


こうして時計の針は朝の会の時間まで動き、私達はそれぞれの席に戻った

終わりです。今回ちょっと強引に話を持っていってしまいすいません…

次回は今回の話よりさらに1日置いた木曜日の話です。

毎回作者の妄想分が多く含まれる可能性がありますのでご注意を…

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