2話side健二 義務教育10年目
この小説をお気に入り作品にして下さった方ありがとうございます。
それでは2話どうぞ
鏡に映った女の子の特徴を挙げていこう
まず可愛い、まだ幼いからだと思うが、
将来絶対美人になるだろうと予想出来る。
次に長い髪、今の俺の腰より少し上辺りまで伸びている。
最後にすごく小さい、
身長が低すぎる、容姿だけでは4歳位に見られても全く可笑しくない。
…と、ロリコンが黙っちゃいられない程完璧な容姿だった。
鏡の前でとりあえずグーパーしてみる。
鏡の女の子も同じ動きをする。
他にも手を動かしたり頬を膨らませてみたりしてみたが、
やはり全く同じ動きをしていた。
これは夢か…?なんてリアルな……
するとリビングの方から声が聞こえた。
「真子ちゃ~ん、ご飯よ~」
さっき呼んだ女性は恐らくこの子の母親だろう。
この子の名前は真子、名字はまだ不明。
そしてその「この子」が今の俺だ。
今だ理解しきれない現象だが、認めるしかない。
俺は「母親」の声がするリビングへと向かい、用意されているご飯を食べる。
「いただきます。」
俺はなるべく怪しまれないように振る舞う。
母親「あら?真子ちゃん」
まずい、様子の違いに気付かれた?
母親「箸使うのお上手!いつからそんなに上手になったの?」
…さっきから思っていたんだが、この人ちょっと親バカすぎる、
何をしようと誉めちぎってくる。
食事を済ませ片す。
いつもの癖で洗いそうになるが、箸を普通に使っただけであれだ、
面倒な事になるのはだいたい予想がつく、
だから普通に水に浸けておく。
母親「真子ちゃん、入学式頑張ってね!」
「うん!」
俺はなるべく元気いっぱいに返事をしてみた。
俺と母親は準備を済ませ、家を出る。
俺は家を出る際チラっと表札を確認する。
「長嶋」これが今の俺の名字だ
改めて俺の今の名前は「長嶋真子」、
これから小学校の入学式に新入生として行きます。
…これでOKだ、何がOKか分からないがスッキリした。
階段を降りる、
母親がオンブする?などと聞いてきたが、もちろん断った。
結構降りるな…一番下につく頃には俺は疲れきっていた。
とにかく体力がない!
…まぁ当然っちゃあ当然ですよ。
俺等の家はどうやら5階…最上階だ、
こりゃあキツい…不服だがたまにはオンブしてもらおうかな?
母の赤い車に乗り込む、実はちょっと期待している。
そして小学校に着いた。
「市立明誠小学校」
聞いたことのない小学校だ、
周りには俺と同じ新入生らしき子供がたくさんいた。
小学校はと言うと俺基準では大きい、
全校生徒500人はいってるな
母親は会場(体育館)へ向かう。
俺は教室へ向かう、
入場の話とか諸々を聞いてから体育館へ向かうらしい、
先生の指示に従って並ぶ、
中にはしゃべっている子もいる
先生はその子達を注意し、静かにさせる。
「新入生の入場です。拍手でお迎え下さい。」
掛け声とともに戸が開き、入場した。
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無事入学式を終えた俺等はそのまま解散した。
俺は母親の車に乗り込んだ。
母親「偉いわ真子ちゃん、よく静かに座ってられたね♪」
この親バカな母親の言葉を聞く度、情けない気持ちと恥ずかしさが同時に出る。
親バカすぎる…6年間車で送り迎えしそうだ。
そう考えているうちに車はアパートに着いた。
今回は入学式をやると言いましたが、
肝心の入学式をはしょってしまいました。
すいません…入学式のシーンそんなに書くことが無かったので…