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14話side健二 「父」へのお披露目会

文字数3万文字突破!(読了時間60分超え)

読了時間と言っても漢字一文字も一字数としてカウントされるので

実際は90分位だと…


…話が反れました。14話です。

日曜日、いつも通り起床した俺はいつも通りリビングへと向かう

すると見慣れない人物がイスに座り新聞を読んでいた


「おはよパパ」


そう、昨日帰ってきた父親だ


父親「…おはよう」


「……」 父親「……」

そしてしばらく二人きりの沈黙の時間が続き、聞こえるのは風の音のみ


この雰囲気…本当に親子関係か?と思う程気まずい


ガチャ

美智子「あら?おはよー真子ちゃん、パパ♪」


恐らく洗濯物を干してたであろう美智子さんが来た


「あっ…おはよーママ」

正直助かった…

このままだとこの気まずい空気に押しつぶれていた所だった


父親「おはよう」


美智子さんはいつも通り朝食を作り始めた

そして再び二人の沈黙が続いた


居心地が悪いと感じたのかその沈黙を破ったのは父親の方だった


父親「なぁ真子、」


「え!?……っと…何パパ?」

急にきたから少し焦ったが何とか返事をする


父親「その……入学式行けなくて悪かった、

   仕事が忙しくて間に合わなかったんだ」


あぁ気にかけてたんだ、

小一に対する口調ではないが案外優しい父親なのかも…


「うん大丈夫だよ」


他人にタメ口を使うのに慣れてきた

元に戻ったときも支障が出そうだな


…そもそも戻れるのか?

考えるのを止めよう、前向きな思考で…


「「「いただきます」」」


3人で黙々と食べ始める朝食

あれ…家族団らんでの食事ってこんなんだっけ?

何かもっとワイワイと…いや飯の時は静かに食べるのが普通か…


ーーーーーーーーーーーーーーー

「ごちそうさま」


特に会話もなく食べ終わってしまった。

父親さんは既に食べ終え新聞の続きを読んでいる

今日これから何をやろう…


美智子「あっ…そうだ真子ちゃん!」


丁度皿洗いをしている美智子さんが俺に話しかける


「何ママ?」


美智子「パパに真子ちゃんの小学生姿見せましょ」


…と言うことはランドセル?


「うん分かったよ」


ちょっと恥ずかしいが断れる訳ない、

この時俺は甘く見ていただけだった…


美智子「本当!?じゃあ真子ちゃんこっち来てね♪」


「?」


美智子さんに脱衣所の方へ連れられる

そこにあったのは…

一昨日購入したフリフリスカートとピンクのシャツ


…まさか着替えろと?

まぁパジャマ服でランドセルは無いがせめて他の服で…


美智子「じゃあ着替えちゃおうか」


そうだ、拒否権は無いんだった


観念した俺は美智子さんにバレないよう顔を赤らませながら着替えた

相変わらず下半身の違和感はとれない


美智子「やっぱり可愛い!後は…はいランドセルと帽子♪」


それまで既にストック済みとは…

さては最初からやる事分かってたな?


美智子「うんバッチリ♪じゃあ行こっか」


「…ちょっと鏡見に行って良い…かな?」


正直今の自分がどんな姿なのか気になる


土台の上に立ち、洗面所の鏡の前で姿を確認


…めちゃくちゃ可愛い


一昨日の写真よりも幼くてあどけなく見える

服が違うだけでこうも印象が変わるとは…

今更だが服のチョイスは完璧だったと思う


その姿が前世の容姿とかけ離れていればいる程客観視してしまう

でも今は紛れもなく今の自分…全く実感が沸かなかった


美智子「小学生真子ちゃんお披露目タ~イム♪」


父親「ん?」


掛け声と共に脱衣所から出て父親さんの注意を引く


「どうかな…?」


感想を求める


父親「あぁ…よく似合ってるよ真子」


父親さんはそう言ったあと俺に微笑んだ

その時俺は初めて父親さんの笑顔を見た

何か無性に嬉しい


「ありがとうパパ」


美智子さん「じゃあ次はズボン行ってみよっか♪」


「え?」



こうしてただのお披露目のつもりがいつの間にかファッションショーに変わり

最後の休日も過ぎていった。

今回も無事書き終えました。

なるべく矛盾が発生したりしない様に考えているのですが

何か可笑しい点があったらどんなに小さな事でも良いので指摘お願いします!


もう少し日常は続きます。

期待に答えられる様これからも頑張ります。

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