13話side真子 「高村健二」情報捜査1
今回は過去最多文字数を記録しました!
連続投下最後です。
ブロロロロロロロ……
…車の音、両親の方どちらか帰ってきたんだ
えぇと…もう4時半か、時間がたつのが早い
そう言えば外も結構暗いし…
私はゲームを止め一階へ降りた
相変わらず家の中で階段を上る事が不思議な感じ
ガチャ 『ただいまー』
この声は…母親の方か、
夏子「おかえりなさーい!」
「おかえりなさい」
中身がパンパンの白いビニール袋を2つ提げて帰ってきた
買い物…見た限りじゃ食材かぁ
明美「お菓子買ってきたから、はい夏子」
夏子「うわぁい!ありがとお母さん!」
グミが大好物か…
お菓子一つでここまで喜んでくれると母親の方も買いがいがあるだろうなぁ
明美「はい健二」
私に渡されたのは…スルメイカ
ちょっ小一なのにスルメが好きとか…おっさんか!
「ありがとう…」
明美「…ん?違うのが良かった?」
「!い…いやありがとうマ…お母さん!」
ちょっと驚いて思わず普通にお礼言っちゃったよ
危うく「ママ」って言いそうになった…
このままじゃずっと口調意識していないとボロが出ちゃいそう
…それは不味い
そういえばさっきから「母親」とか「父親」とか
この子の両親の名前も分かってないし、
第一誕生日や趣味すら知らない
その事は今後色々と支障が出るのでは…
さっき急ぐ必要はないと言ったけど撤回、
これは大至急知っておかなければならない
まずは誕生日と趣味、つまり好きな事を知ること
両親の名前は…まぁ口に出して使うことはないけど
心の中で区別がつきやすい様知っておいた方が良いでしょ?
私は部屋に戻りスルメをむさぼりながら「健二」の有益情報を探し始めた
…でもこの部屋は既に大体見たからなぁ… ガァー
ん?これは……絵だ
三段ロッカーにある箱の中からクレヨンで書かれた絵が何枚か出てきた
多分…この子が保育園の頃に書いた絵だろう
書き慣れない平仮名で頑張って書いている部分が何か微笑ましい…
…っと危うく見入ってしまう所だった
この部屋には何も無さそう、じゃあ次に向かうのは…
物置部屋、色々あったからアルバムとかあるかも…
私は今日二度目となる物置部屋へ行き暗いため電気を点けた
特有の埃っぽいと言うか古っぽい臭いがする
段ボールや本棚などアルバムとかがありそうな場所を片っ端探した…けど
ない…見つからない
棚の上にもいくつか箱がある前の私だったら簡単に届いていたけど今は全然届かない
もう良い!諦めよう
ちょっと埃まみれたからお風呂入ろっと…
『健二ーご飯できたわよー』
「はーい!」
…食べた後で良いか
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おぉぉ…肉……!肉だ!
今の私は漫画的表現だと目を輝かせてて星が飛び交ってると思う
「「いただきます!」」
明美「お父さんの分残しておいてね」
…美味しすぎる…箸が止まらないとはこの事を指すんだと思った
「ごちそうさま!」
あっという間に完食してしまった
もうこの家の子になりたい…あ、今はそうか
「じゃあお風呂入ってくる」
夏子「あ…食べ終わったら入る!」
「良いよ」
いつでもどうぞ
服を脱ぎ浴室へ、頭も体も洗ったことでいざ入浴、
…何でそんなに手際が良いかって言うと
この年ってまだ男女差ってあまり出てないから、
「異性の体」って言うのを意識しなければ普通に結構大丈夫なもの
今回特に問題なく入浴を成功させた私は歯を磨く事にした
パジャマを来ていざ開始…!
…他人の歯ブラシ…意識しちゃ駄目
そう考えつつも歯磨き粉を大量につけてしまう
…早く終わらせよう
私はこんな感じに葛藤しながら4分程磨き口をよそいだ後、
両親に挨拶をして部屋へ戻った
ふぅ……大分私も慣れてきた様な気がする
でもあんまり慣れすぎちゃうといつか元に戻ったとき困りそう…
…まぁ今は今の事だけ考えていけば良いか、明日も休みだしね
こうして私はベットに横たわり、電気を消して眠りについた
「これ終わるまで何百話かかるんだ?」
そう思われてる方も多くいると思います。
すいません…自身初小説なので要約やら心理描写やらが全然駄目です。
しかし話数はなるべく少なく収めるつもりです。
なのでもう少しだけ…僕の駄文にお付き合い下さい…
次回の話で転生後の休日最後となります。




