10話side真子 段ボール集めは困難
受験シーズンですね…勉強したくないっっ!
…と現実逃避したくて書き上げた10話目です。
まさかここまで読んでくれる方がいらっしゃるなんて…
ありがとうございます!
秘密基地…!
段ボールでも手が混んでいる、
時間や手間かけた感がひしひしと伝わってきた。
男の子ってこういう物に夢中になれるんだぁ…
新鮮味があった、
私の子供の頃なんて一人で外に出ることなんて無かったから…
けいすけ「あれ?早いねぇけんちゃん」
ふぅ…やっぱりこの公園で良かったんだ……
私は内心ホッとしていた。
「うん、早めに来た方が時間できると思って」
けいすけ「あぁ~……ところでたーつんまだ!?今日はいっぱい段ボールもらってくるんだぁ」
無邪気で可愛いなぁ…
もしこの子が私が本当の健二じゃないと知ったらどういう反応をするのだろう…
「たーつんはまだ来てないよ」
私もなんだかんだ言って慣れてきたなぁ
「もうちょっと待ってようか」
けいすけ「う~ん…ちょっと呼んでくるね」
「わ……僕も行くよ」
よし、「たつや」家の場所を知れる
私は「けいすけ」君の後をついていった。
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ピンポーン
『はーい、ちょっと待っててね~』
呼鈴のスピーカーから女性の声が聞こえる、
たつや君の母親かな?
間もなく勢いよく扉が開かれた
たつや「ごめん!ご飯食べてた…」
けいすけ「大丈夫!早く行こ!」
どうやら段ボール秘密基地作成計画のメンバーが揃ったようだ
…ん?「行く」って何処へ……
ピンポーン ガチャ
女性「は~い……」
けいすけ「すみません!要らない段ボールありますか!?」
…なるほど…流石小1、行動力が高い
女性「段ボール?何か作るの?」
たつや「はい!秘密基地作ります!」
女性「凄い!上手に作れたら良いね、じゃあちょっと待ってて」
その女性も私の事を無邪気な小学生として見ていると思う
それでもちょっと恥ずかしい…
けい&たつ「ありがとうございました!」
女性「良いのよ、頑張って」
けいすけ「じゃあ次行こ!」
やっぱり、あと数軒回るのか…
「スーパー行って貰ってくれば?」
なんて言えない、
この二人この収集法で楽しんでいる様に見えるし…
第一私も何か行動しないと静かすぎて怪しまれる……
あぁもう!健二はなんでそんなに元気っ子なんだ!
…と私は健二さんの性格を恨みつつ二人についていった
・・・・・・
たつや「段ボール結構集まったね」
けいすけ「うん、じゃあ公園戻ろっか」
疲れた……この二人はなんて元気なんだろう
けいすけ「今日で完成させるよ!」
たつや「おぉ!」
「お…おぉ!」
ようやく私達3人による秘密基地作りの作業がスタートした。
無事10話達成です!…いや無事じゃないか…
なんか無理矢理感が強くてすみません…
次回は10話達成記念として登場人物の紹介(今更ですが)したいと思います。
まだ本文に出てきていない設定にも注目して下さい




