9話side健二 車内にて
遅れましたが9話目です。
ちょっと書き留めしていました。
2時間目も3時間目も怪しまれずに過ごす事が出来た。
休み時間は愛花ちゃんと話をしたりしてあっという間に4時間目まで終わった。
早っ…給食無しでそのまま下校か……
手紙などの配布物をランドセルの中に入れ、帰り支度を済ませる
先生「じゃあ月曜日からも頑張ってください、さようなら」
「「さようならー!」」
先生の掛け声により解散となった。
…本当に早い…まだ12時前じゃん…
小一ってそんな早く下校が出来るのか
愛花「真子ちゃん一緒に帰ろう!」
「うん」
俺達は学校を出て校門へと向かった。
案の定美智子さんがいらっしゃった
美智子「あら?愛花ちゃん!一緒に乗ってく?」
愛花「お願いします!真子ちゃん乗ろ?」
二人は幼稚園時代から面識はあったのか
俺と愛花ちゃんは車に乗り込んだ
今日は本当に一切の授業を行わなかった。
来週から地獄になるぞ……
愛花「ねぇ真子ちゃん」
「何?愛花ちゃん」
もう「真子ちゃん」と呼ばれるのも慣れた。
愛花「小学校って楽しいね!」
「そうだね」
愛花「お勉強楽しみだなぁ」
俺は2回目になりますが
「愛花ちゃん」
愛花「なあに?」
「大人になったらやってみたい仕事ある?」
俺は愛花ちゃんに質問してみる。
ちょっと気になったから
愛花「えぇ~と……お嫁さん!」
可愛い回答だなぁ、俺は心で呟く
愛花「真子ちゃんは?」
…ちょっと考えたら予想出来る事だった
女の子の将来の夢ってどんなものだ?
パティシエ?アイドル?
どう答えれば適切か……
美智子「真子ちゃんはケーキ屋さんになりたいのよね」
思わぬ助け船が来た。幼稚園の頃から言っていたのか
愛花「そうなの?真子ちゃん」
「そうだよ!」
真子はケーキも好きだったのか、
真子の性格もようやく分かってきた
愛花「じゃあ大人になったら愛花にもケーキちょうだい!」
「うん、良いよ」
愛花「やったあ!」
本当にこの子は純粋すぎる!
俺の罪悪感はさらに膨らんでいく
絶対この子にだけはバレてはいけない
俺の中で一つのルールが出来た
美智子「愛花ちゃん、着いたわよ~」
愛花「ありがとうございました!!
じゃあ真子ちゃん、また今度!!」
「じゃーねー」
車から降りる愛花ちゃんを手を振って送る
ふぅ…これで一安心
美智子さんは再び車を発進させ、家へ向かう、
外では12時の鐘が鳴っていた
来週からテスト期間に入るため、5日まで小説を投稿出来ません。
楽しみにしていている方、本当に申し訳ありません。




