恋愛トライアングル
作者の妄想シリーズ!
Part3でっせ!
昼寝したら見てしまった夢……。
何故こんな夢を見た。
これはひどく歪んだ三角関係な恋愛。
私と。
俺と。
僕の。
滑稽な、笑いたいほどクソみたいな。
どうしようもないお馬鹿な恋愛です。
三角関係は私という、美女を頂点に成り立つ。
その底辺に俺という、野性的な風貌した肉食男子と知性的で女々しい草食男子。
そうです。美女は二股していたのです。
――なんというビッチ。
そしてそれが交際相手にバレてしまいました。
咎められました。浮気していたことに、自分達がどれほど貢いでいたかと。
美女は心の底から反省しました。頭を下ろしました。
ですが、所詮は二股の発言。誠意は二人には伝わりません。
そこで俺という男子が呟きました。
プラスとマイナスをぶつければ中性だ、と。
正確には色々おかしい。理科と数学が混じっている。だが言いたいことはわかる。とどのつまり、美女と同じする。
こうしてその日は終わりました。
美女は浮気することが許せませんでした。自分のことは棚にあげて。
夜な夜な歩くと、二股の相手をしていた男性二人組を見つけました。
――これはチャンスだ。美女は追いかけました。
向かった先は俺という男性の分譲マンションの一室でした。防音は完璧、いったいどれほど夜を共に過ごしたか。
美女は飲んでいるのだと思い、少々安心しました。
ふと思いました。ここでもう一度謝ろうと。
美女は胸元のポケットから彼の合鍵を手に取りました。理由は愛人だから。理由を作るのに便利です、愛人は。
ガチャと開けました。部屋は真っ暗でした。
何故だろう。男性だから二人して風呂に入っているのだろうか、二人ぐらい入っても余るお風呂だから不思議ではない。
だが嫌な予感がする。
彼の部屋の手前。あまりにも不気味だ。開けてはいけないオーラが。
――本当に開けていいのだろうか。
扉の向こうからは軋む音する。ベッドの上で動くと出るような音である。というかそれである。
美女は意を決して覗き込むように部屋を見ました。
――――――。
――――。
――。
後日、美女は悟りました。
世間一般的に言う三角関係は、三角関係ではない、と。
三角形は三つの辺が合わさることができる。
つまり、一つの角の向こうには必ず異なる二つの角が存在する。
そして角は自分達。
俺という男性の言葉。『同じことをする』。
文字通りだった。あの二人は文字どおり、美女と同じことをして浮気していた。
もう、昨日のことは思い出したくない。
こんなことが考えられる世界が、とても平和だと美女は現実逃避しました。
さて、今日はどんな女の子と遊ぼうかな。
美女の考えは、この一件で歪みに歪みました。
本当に。
どうして?
こんな夢を見た。