表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Person to browse  作者: 黒金 樹
序章
3/6

Person to browse- Prologue=参

まだ続きます。ええそうです。今回も短いですよ。

謎の武装した二人に連れられるままに移動した僕。

僕は二人に連れられ、小さな建物に着いた。そこには、この都会の(ただし、人のいない)風景には不釣り合いな、プレハブの、防災倉庫並みの大きさの建物があった。

「入れ」と僕とやり取りしていた兵士に言われるがままに中に入る。

中は照明があり、薄く書かれた手紙を十分読めるほどには明るかった。まあ、手元にはないが。部屋の壁には巨大なモニターやら計器やら、詰まるところの装置がある。そこで、二人にこの世界についての説明を受けた。

要約すれば、この世界では、日本は世界で起きた戦争の飛び火、核兵器を東京の北部に受け、僕が今いるらしい、元新宿も非難の対象で、ここにいるのは警備隊か、彼ら[時空調査隊(Time Travelers)]なのだそうだ。彼らの背中には確かに時空調査隊と書いてある。この[時空調査隊]とは、もともと別の世界で活動している組織内のグループの一つで、このプレハブ小屋がタイムマシンなのだが、これを使い、各世界を調査して回っているのだそうだ。なお、このプレハブは彼らの各世界においての活動拠点のようだ。

なぜ日本を知っていることに驚いたかについては、彼ら曰く(いわく)この日本は核兵器を撃って来た某国が、自国の領土と主張したため、日本を名乗ることが禁止、日本を国内で使うと銃殺なので、この兵士たちは驚いたようだ。

彼らは唐突に、僕に言った。

「君も[時空調査隊(Time Travelers)]に入ってみないか」と。

本当に唐突だったが、少し迷った末、さっきから気になっていた、元の世界への帰り方を聞いてみた。彼らはすぐに答えをくれた。

「端末によれば、君と僕たちは同じ世界から来てるようだし、まず帰るか」

予想外だったが、もちろん帰れることには変わりないので、帰ることにした。このままこの世界にいるのも危険な気がするし。僕が答えるのを確認すると、いつの間にか、壁にあった装置をいじっていた、もう一人の兵士がこちらを向き、親指を立てた。グッジョブ!その後座ったほうがいいぞ、と言われたので、すぐ傍にあった椅子に座った。今気づいたよ。

=====そして元の世界へ=====

エレベーターで昇り降りを繰り返したような感覚のあと、さっきからずっと装置をいじってた兵士が突然、大きな声を出した。

「よしっ、今回も無事につきました!」

安全な乗り物じゃないのか?という疑問が心の井戸から溢れそうになるのを押さえつけた。

二人がドアを開き、外に出るのに続き、僕も外に出てあたりを確認した。

たくさんの白衣を着た人がいる。分かる人にはわかる典型的な研究室だ。

と、出てきた僕に一人の研究者っぽい若い男が話しかけてきた。

「君が例の少年か…。これについては箱からテキストが送られてきたよ。」

箱…? ああ、あのプレハブのことか。そうか、ここでは、箱と読んでいるのか。見た目も考慮すると妙に納得してしまった。テキストは…、今の流れからするとメールのようなものか。

と、ここでその研究者っぽい(以下、研究員としよう)が言った。

「ああ、ごめん、箱とかテキストとかはここでの用語だよ、って言わなくても察してたかな。簡単だもんね」

…簡単だ…。さてさて、ここが元の世界ならば、また、いつもの生活に帰らなければならない。学校の退学手続きが必要になるな…。

ふと、二人の兵士がどこに言ったのか気になったため、あたりを探してみたら、近くにあるテーブルで別の研究員と、上司(?)のようなひとと何か話している。

「ごめん、聞くのを忘れてたんだけど、君の学校と名前、あと住所を聞かなきゃ。保護者にはうまいこと説明をしとくよ」

…なんか不安だな、この研究員。っていうか、うまいことってどうするんだよ。と思いつつ、向こうが紙を取ってきて、書いてある通り、必要な項目を記入した。いや、聞くんじゃないんだ…。

「ありがとう、今日は帰っていいよ、じゃないや、ここがどこだかわからないよね、車で買いてもらった住所に送ってもらうように手配するよ。次来るときは家の近くの公園に車を午前9時に待機させるからね。あと、詳しくは書いてもらったメールに送るから。今日はお疲れ。バイバイ!」…フレンドリーな研究員だった。僕は大丈夫だろうか…。


3話完成!

次、入社してから最初の話。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ