Person to browse- Prologue=壱
非常に短いですが、序章は全般の作品が短くなることをご了承いただける方のみご閲覧ください。
_____それは、僕の日常が変わった日だった。_____
その日はいつもと同じように始まった。
当然僕だって、あんなことが起こるとは思っちゃいなかったさ。
僕は学生だ。学生は一日が始まるとまず学校へ行かなくちゃならない。
面倒だなぁ…。
その一言を登校中に呟くが、残念ながら言葉を拾ってくれる友人は周りにはいなかった。
学校に着いても一人だ。教室には人はいるが、誰も僕には話しかけない。もちろん勇気もないし、面倒なのでこちらから話しかけることはない。
お前昨日の番組見た?
見たよ、おまえが言ってたとおり、面白かった!
だよな、あんなことが…
なんて周りでは他愛もない会話がたくさん飛び交っている。そんな話、興味はないので会話には参加しない。だからと言って別にかまって欲しいわけでもないし、かまって欲しくもない。
こんな平凡な日常にはいつもうんざりしていた。
いつも通りに授業を受け、帰りの準備をし、一緒に帰る相手はいないので、1人で校門を出た。
下校中にそれは起きた。
僕は、1人で大きめの道路の歩道を歩いていた。ここはいつもと変わらなかった。変わらないはずだった。
風をきる音を立てながら何かがこっちに向かってきた。
感触からは何かは判らなかった。
次の瞬間、僕は宙を舞っていた。
意識が遠のいてゆく・・・
何がぶつかったのか、薄れゆく意識の中で僕はぶつかったソレを見ようとしたが…
目の前が真っ暗になって行く…
続きます。お楽しみに!